高市早苗氏「家族一体とした氏は残したい」、選択的夫婦別姓に反対 通称使用に法的根拠を2024/7/24 12:36自民・高市早苗氏、総裁選出馬伝達との朝日新聞報道を否定 「『潰し』が目的」と非難2024/7/1 11:08高市氏「容認しがたい」安倍氏留魂碑に悪質コラージュ2023/7/14 18:02PDF魚拓


高市早苗経済安全保障担当相は23日配信のインターネット番組「虎ノ門ニュース」で、選択的夫婦別姓の導入に改めて反対の立場を示した。「戸籍上のファミリーネーム、家族一体とした氏は残したいと思っている」と強調した。選択的夫婦別姓を巡っては経団連が6月に早期実現を求める提言を公表したほか、共産党の田村智子委員長らが同月の党首討論で岸田文雄首相に導入を働きかけるなど導入の是非が議論になっている。

高市氏は、旧姓が使えないことで生じる社会生活上の不便の解消については、自身が総務相時代に所管する制度を変えたとして「住民票やマイナンバーカードに通称使用届けを出したら、婚姻前の氏も併記されるようになっている。総務省に関わる法令を全部チェックして、あらゆる届け出、資格、制度、『旧氏の併記でOK』と1142の手続きを全部変えた」と述べ、「全部の役所が同じことをやってくれたら」と語った。

また、高市氏は平成14年と令和2年の2度にわたって自民党法務部会に「婚姻前の氏の通称使用に関する法律案」を提出している。「国、地方公共団体、事業者」などは通称使用のために「必要な措置を講ずる責務を有する」と定めて通称使用に法的根拠を与える内容だが、党議決定には至っていない。

高市氏は4年7月に死去した安倍晋三元首相も「夫婦別氏はダメだ。戸籍上も夫婦、親子を別の氏にしてしまう」と再三懸念を示していたとも振り返った。

「次の自民総裁は」高市氏が上昇

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高市早苗氏「家族一体とした氏は残したい」、選択的夫婦別姓に反対 通称使用に法的根拠を

2024/7/24 12:36



奥原 慎平政治
政策



奈良市内に建立された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑(りゅうこんひ)」を巡り、SNS(交流サイト)で悪質なコラージュ画像が出回っている。自民党奈良県連会長を務める高市早苗経済安全保障担当相は14日の記者会見で、「ただのコラージュ画像といわれても、容認し難い」と述べ、「惨劇の現場となった奈良県の者は、大変つらい思いをしている。安倍氏を守ることができなかったという痛恨の思いだ」と説明した。

問題の画像は留魂碑の写真を合成する形で、碑の前に多数のゴミ袋を積まれているものだ。県連有志が留魂碑の建立にあたって懸念したのが、こうした碑をおとしめる行為だった。

高市氏は会見で、慰霊碑の設置について「場所は当初、事件現場近くも考えたが、悪い想像をすると、ペンキをかけるなどの被害、トンカチで破損されるような被害が起きてしまってはいけない。だから(不特定多数の人が訪れない)霊園内とした」と語った。

留魂碑は今月1日、銃撃現場の近鉄大和西大寺駅から約5キロ離れた若草山のふもとにある霊園「三笠霊苑」に建立し、除幕した。そばに防犯カメラを設置し、警備員が巡回している。

昨年7月の銃撃事件直後から、高市氏ら奈良の関係者は慰霊碑の設置を目指してきた。ただ、2カ月後に行われた安倍氏の国葬(国葬儀)に対する反対運動が広がり、奈良市は10月、市としての慰霊碑の現場への設置は見送る方針を表明した。

自民関係者は複数の案を検討しつつ、実行に二の足を踏んだのが実情だ。慰霊碑を建てても安倍氏を快く思わない人や愉快犯に碑が傷つけられる恐れがあったからだ。

建立に関わった高市氏の周辺でも今年6月中旬、「ペンキで汚されたり、トンカチで壊されたりするようなことは耐え難い。これ以上、安倍氏を汚すことはならない」と述べ、多数の注目を集める一周忌に合わせた設置は難しいとの声が広がっていた。

高市氏側は昨年秋から別の懸念も抱えていた。今年4月の県知事選だ。知事選は高市氏が総務相時代に秘書官を務めた元総務官僚と、県連の一部が支持する高齢の現職がそれぞれ出馬し、保守分裂を招いた。高市氏が建立を主導する形にみられれば、他方から反発を招き、計画が頓挫する恐れもあった。

一連の状況を踏まえ、現場に居合わせた参院議員や民間人らは直前まで、留魂碑の計画を大半の県連幹部に伝えず、水面下で進めた。

関係者の多くは安倍氏への銃撃を防げなかった悔恨の念を抱えていたという。事件現場で安倍氏を介抱した地方議員は事件後、現場を訪れることを避けた。「目をつむると、苦しんでいる安倍氏の顔が浮かんでくる」という。

高市氏「容認しがたい」安倍氏留魂碑に悪質コラージュ

2023/7/14 18:02


高市早苗経済安全保障担当相は21日、奈良市内に建立された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」を訪れ、安倍氏の遺志を引き継ぐ思いを新たにした。高市氏は令和3年の自民党総裁選で岸田文雄首相(総裁)に敗れたものの、保守層を中心に根強い人気がある。今回の内閣改造前には肝いりの経済安保政策に道筋をつけたとして、党務への復帰も視野に入れていた。留任が決まったことで、「ポスト岸田」を狙うには政権を支えつつ党内の支持固めなどを行うことが必要になる。

「おととしの誕生日に『おめでとう』と言ったのが最後になったのはつらいことだが、安倍氏がやり残したことを含め、みんなで頑張ってやっていきたい」

高市氏は21日、安倍氏の留魂碑を前に、自身が顧問を務める党有志のグループ「保守団結の会」のメンバーらに語った。この日は昨年7月に死去した安倍氏の69回目の誕生日だった。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる報道各社の世論調査で、高市氏は岸田首相より上位に入るケースもある。同グループのメンバーをはじめ、党内に高市氏と政治信条が近い議員は多く、高市氏自身、総裁選の出馬に必要な20人の推薦人確保に自信を見せる。

一方で、前回総裁選で高市氏が国会議員票で2位と健闘した背景には、後見人として保守系議員らを糾合した安倍氏の存在があった。安倍氏亡き今、総裁選を勝ち抜く戦略を描くのは容易ではない。

高市氏にも党務に戻り、仲間づくりに取り組みたい思惑もみえる。内閣改造前の今月5日、産経新聞の取材に応じ、「党に戻ったとして」と前置きした上で、「税率を上げず、税収が増える政策を仲間と発信したい」「躍動感ある経済で全世代の安心感を確保する」などと今後の構想を披露していた。19日にはX(旧ツイッター)に経済安保相留任について「戸惑った」と投稿した。

今回の人事で首相が高市氏を政権内に取り込んだのは「次期総裁選に向けて、対立する要素を作らないため」(党幹部)との見方は根強い。

もちろん高市氏も今は公務に専念する構えを見せる。高市氏に近い閣僚経験者は「とことん岸田政権を支えることだ。それができて次がある」と助言する。まずは、高市氏が意欲を見せてきた機密情報の取り扱いを官民の有資格者に限るセキュリティー・クリアランス(SC、適格性評価)の法制化を来年の通常国会で実現できるかが、飛躍への試金石となりそうだ。(奥原慎平)

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自民・高市氏、安倍元首相の遺志継承に意欲 閣内残留で総裁選へ正念場

2023/9/21 19:50