悪しき人 池上 彰CCCC2024年7月24日 23:3正しき人 ベンヤミン・ネタニヤフ CC2023年2月15日 00:32PDF魚拓




「イスラエル 政権の改革案に抗議「民主主義を救え!」10万人が集結」
(テレビ朝日)



 ある案件に対し、多くの左翼メディアが一斉に同じ論調で報じる。
 この様な場合、左翼メディア達が主張するのとは真逆の解釈が正しいと考えておけば、概ね問題ない。
 特に、「民主主義の危機」とか、「極右が台頭」などと言い出したら、実際は良い事が起きており、それを左翼メディアが破壊しようとしている可能性が高い。
 少なくとも 8 対 2 くらいでこの様な認識が成立つ。ひょっとしたら 9 対 1 かもしれない。難しい事を考えるのが苦手な人は、10 対 0 と決めつけてしまっても良い。
 左翼メディアを具体的に上げれば、引用した報道を行った朝日を始め、毎日、読売、NHK、共同通信、日経新聞など、殆ど全ての主要メディアを指す。ニッチなところで、例えば自動車専門メディアで言うと、ベストカーなども該当する。
 今の日本は「石を投げれば~」という感じで、情報を得ようとしたら左翼メディアに当たるといった様相である。

 引用した記事のイスラエル司法制度改革であるが、確かにこれだけを抜き取ってみれば、今のイスラエル政権はちょっとどうかと思ってしまう。
 だが、ここで役に立つのが上述した様な「知識」である。
 テレビ朝日だけでは無しに、殆ど全ての左翼メディアが一斉に似たような論調で報じている。
 こういう場面に遭遇した場合、即座に反応しなければならない。「何かあるな!?」と。



 現イスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフ氏とはどの様な人物か。
 彼は、社会主義に凝り固まっていたイスラエルに資本主義を根付かせ、経済成長の基盤を築き上げた保守の人である。
 政治に携わる人間が保守的であるという事は、正しいという事である。(因みに、その反対が左翼であり、リベラルである。)

 ネタニヤフ氏はイスラエルの軍事力強化に邁進した。
 軍拡とは外交力を向上させる事に外ならない。何故なら、国際社会とは無法地帯であり、暴力とプロパガンダがものをいう世界だからである。
 その様な現実を前に、「専守防衛(;´・ω・)」などという世迷言は塵芥に過ぎない。

 ネタニヤフ氏は小さな政府実現に邁進した。
 「小さな政府」とは「弱い政府」では無い。
 税金は可能な限り少なく。市場経済への介入は最小限に。公的社会保障の様な詐欺行為には手を染めない。
 その一方で、政府が携わるべき仕事の中で一丁目一番地とも言える「国防」については、一切の手を抜かない。
 これが「小さな政府」である。

 イスラエルにも、公的社会保障の代表格たる国民皆保険制度は存在する。
 しかし、日本と決定的に違うのは、保険組合機能を有するHMOが、医師をはじめとする医療スタッフを雇用し、実際に医療機関の運営も行っているという点である。
 健康保険組合自らが医療サービスを提供する訳だから、健康保険組合の財政破綻など一切気にせず、甘い汁を啜る日本の医療の様な事は起きない。HMOに運営資金を提供するのは政府だが、HMOは1つだけでは無く、4つある。その内のどれを選択するかは国民の自由である。
 常に市場経済の原理に曝されているのと同じような状態にあるという事であり、それは即ち、健全だという事である。

 保守というのは、左翼や全体主義者にとっての天敵である。
 左翼メディアが保守の定義を歪曲して報道したり、「極右のモンスター」などと誹謗中傷するのも頷けるハナシである。



 引用した記事では、司法制度改革を阻止する為に10万人が(バカ面下げて)湧いてきたそうだが、これを嬉々として報道する左翼メディアを見たら、冒頭に記した「知識」の出番である。
 左翼メディアが嬉々として一斉に同じ論調で報じたからには、「何かあるぞ!」という事に外ならない。

 イスラエル司法改革の概要を抜き取ってみる。

「https://www.meij.or.jp/kawara/2022_133.html」より抜粋

 簡単に言うと、裁判所が政府の決定を覆す可能性が低くなるという事である。左翼や全体主義者はこういうところを突いて、「三権分立の破壊」「司法の独立を脅かす」などと騒ぎ、世論を扇動する。
 「司法の独立」
 一見すると正しい事であり、これが脅かされるなら良くないのではないかと思ってしまう。現に共産主義(笑)の先生方は、「国家権力の暴走を抑えるために権力を分散させることが必要」「その為の三権分立」「その為の司法独立」と仰られているw
 だが、政府の人間というのは国民の投票によって選ばれる訳だし、最高裁判事の何人かを政府の人間が任命するというなら、これもまた民意が反映されているという事になる。
 更に、政府が任命できる枠を増やすというなら、司法にも民意が反映されやすくなるとも言える訳である。
 これの一体何が問題だというのであろうか。

 イスラエルという国は日本と同様、議院内閣制である。
 議院内閣制であるという時点で、完全な三権分立は不可能である。
 別の左翼メディアが、「三権分立の破壊」「三権分立とは民主主義の根幹」などと報じていたがw こういうのをアホ丸出しと言う。
 「司法に民意が反映され難い」→「司法が政府の決定を覆す」
 これを是正する動きに対して、民主主義を脅かすなどとは笑止千万である。



※補足①

 10万人が(バカ面下げて)デモを行ったとのことだが、お得意の「民意」でどうにかすれば良いだけの事である。
 自分達とは違う主張が「民意」によって受け入れられ、それを阻止する為に(バカ面下げて)デモを行う。
 負け犬の遠吠えである。

※補足②

 ネタニヤフ氏は、連立与党は総選挙前から司法改革案を議論しており、改革案は国民から支持を得ていると語ったそうである。
 詰まり、「民意」である。

※補足③

 ネタニヤフ氏には汚職疑惑が掛けられていて、現在係争中である。
 左翼メディアによれば、今回の司法改革によって、政府がネタニヤフ氏の疑惑を「不当に」抹消できる可能性が強まるという。
 いつもの左翼ネタである。

※補足④

 汚職疑惑に対し、ネタニヤフ氏は完全無罪を主張している。
 保守がでっち上げや言いがかりによって左翼から攻撃を受けるのは、万国共通である。

正しき人 ベンヤミン・ネタニヤフ


CC

2023年2月15日 00:32