日本保守党の代表の百田尚樹さんと同じく事務総長の有本香さんがニュースあさ8等で見せる保守的な政治姿勢が好きだったので応援してきたが、日本保守党の規約と綱領が独裁的なので投票しないこととした。
一 党規約と綱領が代表の独裁
飯山あかりさんのYouTubeチャンネル「ノーベル平和賞なのに軍拡散」という59分余りの動画開始38分過ぎからその規約と綱領の独裁性が説明されていたのを見たからだ。
https://www.youtube.com/live/Xi2XXqT3r5o?si=VIEpJp0qI_FIolt0
党規約と綱領を見ると
第6章(役員)
3.代表の任期は4年とする。その他の役員は代表が任命する。
4.任期途中で代表が退任した場合は、第8章に定める幹事会で代表を選出する。
等とあり、代表の独裁を許している。
二 独裁者が豹変すると…
私の政治姿勢は保守的なので、これまで日本保守党が憲法改正や核を正面から論ずる等と、どの政党よりも強く主張するのを聞く度に、それが遅々として進まない自民党より期待できると思ってきた。
しかし、同時にそれらは民主制を前提に成立するものと考えている。独裁制の下ではない。
日本保守党が政権を取った場合、代表の独裁を許すようでは党の綱領どおり改憲等が進む保証がないからだ。
最近、自民党新総裁に当選した石破首相の所信表明が総裁選の時の政策から豹変した等と揶揄されていたのはご存じだろうか。
人は豹変するのだ。ただ、自民党は民主的な総裁選があり、それに異義を唱えることができるし、元に戻すこと等方針転換は可能だ。ところが、日本保守党代表が首相になって豹変したら以降は誰にも止められないのだ。首相が改憲しないことに豹変されると私は困るのだ。
また、改憲などの綱領が放置されるくらいで済むならましな方で、どこまで豹変するかも際限がないから、最終的には保守から真逆の共産主義へと豹変しているかもしれないので末恐ろしい。
三 民主憲法下で誕生したナチス
もちろん、そもそも日本の政治が普通選挙制度を始め民主的で、そういった豹変がダメなら最終的に選挙により国民の審判を仰ぐから、個々の政党の規約程度にとらわれすぎなくても良いともいえよう。
しかし、民主制は政治活動の自由を保障するから独裁政党でも許容され、その独裁政党が民主的な選挙で第一党になった暁にはその瞬間から民主制を廃止するのだ。かつてのナチスのように。
今回の衆院選で私がいただいた貴重な一票なのだから、独裁が嫌なら、最初から民主的な政党に投票しておくべきであり、決して独裁的な政党に投票してはならない。
四 日本は終わってない
政権与党である自民党総裁選が本年9月に実施された際、決選投票で保守派の高市早苗がリベラル派の石破茂に敗れ、日本中の多くの高市早苗推し保守派有権者は落胆の声を上げた。「日本はオワタ」等と。私もその一人でリベラルが半数を占める自民党ではダメだと思い、自民党以外、日本保守党等、他の保守政党に期待するようになった。自民党を見限った人は少なくないようで、石破政権の支持率は低迷しており、今回の衆院選では過半数割れで敗北するとも言われている。
しかし、この時、私達と同じく高市早苗推しの保守派から、『日本は終わってなどいない!』と声を上げた方が二人いた。総裁選という民主制度は自民党に生きており、高市早苗と自民党保守派が復活する可能性は消えてないと主張していたのは、本年、衆院補選東京15区に日本保守党から出馬し惜敗した飯山あかりさんと東京都知事選挙に出馬し惜敗したひまそらあかねさんだった。他にもいたかもしれないが、私の目を覚まさせたのは実際に選挙戦を戦った二人であり、大変感謝している。加えて、今回は飯山あかりさんが、私が見落としていた日本保守党のガバナンスの問題まで指摘してくれた。上記動画を見落としていれば、うっかり日本保守党に投票したかも知れない。立憲民主党にも代表選がある。独裁制が当然の政党は共産党だが、日本共産党でさえ、何十年と委員長が辞めないために内紛が起き、最近、ようやく変わった。一党独裁方針は変わってないから、政権を取ったら独裁になるものの。
今回は日本共産党さえ避ければいいというものではなかったのだ。
保守なら何でもいいというのでもなく、とにかく、危ないところだった。
今後も二人に学んで私も自分の眼力等を納得いくまで磨き、民主制を前提とした真の保守を推す。