川崎市は11日、在日コリアンの住民に対するヘイトスピーチ(不当な差別的言動)と市審査会が認定したインターネット上の投稿104件の削除を投稿先のサイト運営者に要請したと発表した。市のヘイトスピーチ防止条例に基づく拡散防止措置で、一度の要請数としては昨年11月の73件を超え最多となった。
対象の投稿はロキテクノロジー運営の電子掲示板「5ちゃんねる」で66件▽ライブドア運営「ライブドアブログ」35件▽FC2,Inc.運営「FC2ブログ」1件▽電子掲示版「爆サイ」2件。要請は10日付。
書き込みは標的にした市民に「祖国へ帰れ」と地域社会から排除しようとするものや、「死刑」と危害を告知するもの、「猿」などと著しく侮蔑するものがあった。
市が削除要請した投稿は累計386件で、削除ずみはうち260件。市の担当者は「問題投稿が減らないのは問題だ。啓発を強めたい」と話している。【和田浩明】