熊谷俊人千葉県知事による「女性の人権」講座キャンセル事件、関連記事森奈津子(作家)森奈津子(作家)2024年9月29日 13:31PDF魚拓
上 申 書
(ファックス及び郵送)
令和6年9月25日
千 葉 県 御中
知事 熊谷俊人 殿
(担当 千葉県健康福祉部健康福祉政策課人権室)
女性スペースを守る会
共同代表 山田響子/同 野神和音/同森谷みのり
事務局弁護士 滝本太郎
上申の趣旨
令和6年度千葉県人権啓発指導者養成講座の2024年10月2日(水)に開催される「女性に関する人権」をテーマとする回での、森奈津子氏講演をそのまま実施するよう求めます。
また、9月24日、貴人権室に面談して要請としたとするTransgender Japan(代表畑野とまと)氏の要請内容は、何ら考慮に入れないように求めます。
上申の理由
1 当会は、別紙の通りの趣意書に基づき、女性スペースの安心安全という女性の基本的人権を確保するために、様々な活動をしている者です。現在、女性を中心として賛同者は3250名ほど、うち600名程のレズビアンを中心として様々な性的少数者が約730名もいます。
当会は、昨年6月のいわゆるLGBT理解増進法の審議にあたり、参議院内閣委員会での自民党の質問に答える参考人として、当会事務局弁護士滝本太郎を輩出しています。
2 さて、作家の森奈津子氏は生得的女性かつ性的少数者であるばかりでなく「白百合の会」という任意団体の代表として、当会ともども「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」などでともに活動している方です。参考までに連絡会の冊子も同封します。
同氏の識見は高く、だからこそ、上記のLGBT理解増進法の審議にあたっては、維新の議員の質問に答える参考人として、当会の滝本と同様に参加議員内閣委員会の参考人として話した方です。 参考 https://note.com/sws_jp/n/n66994c3d8eca
ですから、女性の人権を語る方としてこれほど適切である方はそうはおらず、LGBT理解増進法が成立している以上、必要であればこれも踏まえて、女性の人権を語るに最適の方であると確信します。
3 しかるに、Xポストでの「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機として、この講演が危うくなっている模様であり、重大な問題です。「C.R.A.C.」なる団体の性質が危ういところは既に公知の事実と思われますところ、森奈津子氏はその問題も追及していることから、このような妨害があったと思われます。
4 更に、9月24日には、Transgender Japanの代表畑野とまと氏らが面談して要請したということを同会がネット上で大宣伝していますが、これに左右されることがあっては一切ならない所と考えます。
というのは、Transgender Japanこそ、この代表者こそが、主観的には格別、客観的には市井のトランス女性を含む性的少数者につき偏見を増してしまう活動をしているものだからです。
第1には、Transgender Japanは、2022年11月12日の新宿パレードで、性自認主義に疑義を言う女性らを恐怖させる「Fuck The TERF」プラカードを参加者が掲示したところ、「全く問題ありません」という文書を公開しました。女性の不安を一部たりとも考えていない団体だという外はありません。新宿区から2023年2月2日、表現に注意するように指摘されたが反省ないままの団体なのです。
資料を添付します https://note.com/sws_jp/n/n7771dbd15286
第2には、Transgender Japanは以前,共同代表制で、あと一人の代表は生得的女性だが法的男性となっていた浅沼智也氏でした。ところが、同氏は2024年3月14日に青森県警によって強制わいせつの疑いで逮捕され、起訴されて今も裁判中の立場です。その事件は、同団体らが催し物をした2023年2月14日の夜、同人が生得的女性に加害したというものです。それにもかかわらず、同団体は同氏を共同代表から降ろし、会員資格を停止するとしただけで反省の態度を示していません。
第3には、この7月12日、当会を原告、アリエルクッキーリュウこと劉霊均氏の裁判の判決が横浜地裁でありましたが、Transgender Japan代表畑野とまと氏とともに、その連れ合いであるトランス女性の「畑野ぷちとまと」氏が1階女子トイレに、居合わせた若い女性を怖がらせてしまった事件さえありました。その被害内容についての陳述書を添付します。
第4に、この代表である「畑野とまと」氏自身が、1つ例を挙げれば分かるような、下記のような読むに堪えないようなXポストをしてきた方であり、到底「女性の権利」の講演に関して、もの言える立場ではないものです。
5 以上の通りの理由から上申の趣旨記載の通り求めます。熊谷千葉県知事の前記の通りXポストでの「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機に、物事が動いてきた模様です。
これに対しては、正確な情報が伝わっていないのではないかと当会事務局が判断し、すで
に下記のとおりの助言を申し上げたところでもあります。その他、実に多くの人が知事あてに連絡していることも分かります。森奈津子氏自身も自らリプライしておられます。
女性の権利に関連して、国会の参考人として出席するまでもした女性作家の「女性の権利」としての講師採用につき、これを中止する、まして「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機に、また上記の通りのTransgender Japanの要請もあったうえで中止とするようなことがあれば、千葉県の名折れであり、知事の政治責任も生じてしまいます。
千葉県、千葉県知事として、これらのことをしっかりとご検討ください。
以上の通り、上申します。 以 上
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女性スペースを守る会
2024年9月26日 18:28
昨年LGBT法成立直後に発行された『人権と利権』、本年8月に刊行された、博覧強記、語学堪能、そして医学の知識を駆使し斉藤佳苗医師が一気に書き綴った大部の書『LGBT思想を考える』に続く『LGBT異論』が9月28日発行の運びとなりました。
かつてオウムによって殺されようとしつつもカルトと果敢に闘ってきた滝本太郎弁護士、現代フランス文学のレジェンド堀茂樹慶応大学名誉教授、フェミニズム界で孤立しつつも、その腐敗と復活のために闘う千田有紀武蔵大学教授らを中心として多くの方々に執筆、寄稿をいただきました。
内容は多様でぎっしりながら、定価990円(税込み)とお買い求めやすい価格でもあり、ぜひご購読ください。
以下のように緊急事態発生のため、ここでは、本書『LGBT異論』の詳しい内容は省きますが、寄稿者の一人、森奈津子さんは、昨年『人権と利権』を編纂し当社より発行、大きな話題となりました。またここ数年、いわゆる「しばき隊大学院生リンチ事件」について被害者支援、真相究明、加害者糾弾について「別個に進んで共に撃つ」形で共闘してきました。
そして、このたび、9月20日に本書の内容を情報公開した直後、森奈津子さんに対して理不尽な攻撃が勃発したのです。あろうことか森さんが講師を引き受けた、「千葉県人権啓発指導者養成講座」の「女性に関する人権」のテーマの講座に対し、これに不満を持つ徒輩が、森さんを勝手に「差別者」認定し講師を解任するように千葉県に迫ったのです。
特に、本年3月、共同代表による性加害で逮捕者を出した「TransgenderJapan」など、わざわざ要望書を千葉県に持参し直接申し入れています。そんなに森さんの発言に困ることがあるのでしょうか?
くだんの「TransgenderJapan」はみずからの団体の幹部が逮捕されたことをどう反省したのか? それを対外的に真摯に明らかにするのが先決で、それなくして他人の講座にちょっかいを出す資格などありません。
[左]「TransgenderJapan」はわざわざ千葉県庁に要請書を持って申し入れに行っている/[右]「TransgenderJapan」共同代表(当時)逮捕のネット記事
森さんは昨年、LGBT法案の委員会審議で滝本太郎弁護士と共に参考人として呼ばれ発言するほど、当事者としてLGBT問題、女性の人権について発言する知見と資格があります。
出版社としては著者を防衛することは当然であり、この件に対しては断固連携して闘います。
こういうことで、日頃は綺麗ごとばかりを宣う「LGBT法連合会」や、これを支持する政党、立憲、日共、社民、れいわは、どう動くのか? ことは一人の有能な知識人の「言論の自由」を潰しかねない重大な問題なのだ、わかっているのか!?
◆「しばき隊大学院生リンチ事件」の加害者側人脈の蠢動を許すな!
私たちの物事を見る指標に、くだんの「しばき隊リンチ事件」があります。ここで加害者側に立った徒輩(またこれにつながる者)らが森さん攻撃に与していることは決して偶然ではありません。今回の犬笛を吹いたのも、しばき隊のボス野間易通です。
LGBT問題にしろ、今回の問題にしろ、野間易通はじめ、リンチ事件加害者側につながる、いわゆる「しばき隊」(~系)の人物が蠢いているのは偶然でしょうか?
野間易通がリークし、リンチ加害者と昵懇の者が拡散
リンチ事件について私たちは真相究明として6冊もの本を出しました。毎回リンチ直後の凄惨な顔写真を付け、リンチの最中の阿鼻叫喚の音声データを付けたものもあります。このリンチ事件は、将来ある大学院生(当時某国立大学大学院博士課程在学)の人生を狂わせました。被害者はいまだにリンチのPTSDに苦しんでいます。不憫です。
いまだに「リンチはなかった」などと吹聴している者がいますが、まさに「偽造するスターリン学派」(トロツキー)です。
今また、LGBT当事者として長年活動してきた森さんの、ささやかな言論の場さえ奪おうとするLGBT活動家やしばき隊(~系)活動家らによる理不尽な攻撃には、少々の意見や考え方の違いを越え一致して反撃しなくてはなりません。ことは憲法21条「表現の自由」に関わる深刻な問題なのです。
◆しばき隊(~系)活動家やLGBT活動家は「左翼」でも「極左」でもない!
森さんへの不当な県知事の発言に抗議する千田有紀教授。「ぽんたCafe」は千田教授のアカウント
ついでながら、森さんには常々申し上げているのですが、しばき隊(~系)活動家やLGBT活動家は「左翼」でも「極左」でもありません。単なるゴロツキ暴力集団にすぎません。昔風に言えば「反革命」「修正主義」ということでしょうか(古い!笑)。
「左翼」「極左」とはまず権力に対して闘うことが基本ですが、彼らが権力と闘っていることなど見たことが在りません。かつては「警察のみなさん、ありがとう」などと中核派や新左翼系ノンセクトグループを暴力的に弾圧する機動隊に「ありがとう」などとエールを送っているのです。こんな「左翼」「極左」はありえません。
学生時代、少なからず「左翼」「極左」の活動に関わった私や滝本太郎弁護士としては、彼らを「左翼」、さらには「極左」などと呼ぶのはおこがましいです。まだ曲りなりに権力と闘っている中核派を「極左」というならわかりますが(ちなみに中核派の杉並区女性議員は区のLGBT条例に反対しました)。
森さんや読者のみなさん、これからは彼らを「ゴロツキ暴力集団」と呼びましょう! 決して「左翼」とか「極左」と呼ばないように!
森さんの問題、今現在、まだ流動的ですが、注視していきましょう! 講座の予定は来週10月2日、この週末から週明けにかけて大きな動きがあるものと予想されます。もし理不尽な処置がなされたならば断固一致して抗議しましょう!
(松岡利康)
【続報!】先にご報告した、森奈津子さん女性の人権講座解任問題ですが、昨日9月26日夕刻、中止が決定、千葉県のHPで公表されました。
※令和6年10月2日(水曜日)に全日警ホールで開催を予定しておりました千葉県人権啓発指導者養成講座 1「被差別部落出身者に関する人権」「女性に関する人権」については諸般の事情により中止となりました。
とのことですが、詳しい説明はありません。「諸般の事情」って何?
また、昨日、滝本弁護士らが千葉県庁を訪れ上申書を提出したとのことですが、一顧だにされず、あっというまの決定でした。
滝本弁護士の側近の方によれば、
知事には会えず、担当部署の人が対応したそうです。(逃げたか?)画像を送ります。いつものことといえばいつものことですが、こんな適当な部屋で。県の担当者からは、その場で中止が確定していると告げられました。「今回の中止は知事がxで発信する直前の20日頃から、担当に苦情がたくさん入ったため、安全に出来ないので中止」と、「安全面の考慮」という逃げの常套句での説明でした。
憲法問題にも抵触する問題ですから、本件に対しては断固弾劾しなくてはなりません。
さらに展開あれば継続的にご報告いたします。
※ ※ ※
『LGBT異論 キャンセル・カルチャー、トランスジェンダー論争、巨大利権の行方』
女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会=編著
A5判 164ページ(本文160ページ+カラーグラビア4ページ)
定価990円(税込み)
紙の爆弾10月号増刊 9月28日発売
【内容】
1: [対談] 堀茂樹×滝本太郎 世界を席捲する新たなカルト=「性自認」思想の現在
2: 千田有紀 フェミニズムの再生を求めて
3: 井上恵子 東京大学三浦俊彦教授の記事に対する東京大学関係教員有志声明の批判──その問題点
4: 杉島幸生 『トランスジェンダーになりたい少女たち』から考える
5: キャロライン・ノーマ オーストラリアにおけるジェンダーイデオロギーから子供たちを救おうとする私の妹の闘い
6: 滝本太郎 LGBT理解増進法について
7: 滝本太郎 前提として知っておきたいこと
8: 滝本太郎 2つの考え方の図
9: 三浦俊彦 LGBT支援のための前提条件
10: 森奈津子 男性器つき女性を誕生させたい政治家たち
11: 滝本太郎 性自認主義の進展──特例法について司法の状況
12: 玉置祐道 女性スペースの管理と法律の現状と問題点
13: 益田早苗 LGBTQ当事者の子育て:子どもの安定した生活と最善の利益を守る
14: 郡司真子 学校で危ない性教育?
15: 滝本太郎 性自認至上主義は、カルト的な思想運動である
16: 斉藤佳苗 『LGBT問題を考える』を出版して
◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0DHGBQC8X/
◎楽天 https://books.rakuten.co.jp/rb/18009428/
◎紀伊國屋書店 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-04-4910027201044
◎ヨドバシ https://www.yodobashi.com/product/100000009003917973/
◎鹿砦社 https://www.rokusaisha.com/kikan.php?bookid=000752
2024年9月27日 カテゴリー LGBTQ, お知らせ, 書評・出版, 松岡利康, 社会問題一般