共同親権の概要
それでは、共同親権の制度はどのようなものか概要は次のとおりとされています。
色々と難しく書いているが、原則として、共同親権、ただし、DV等を行っているなど問題がある場合は単独親権となるということです。
この制度を導入する根拠としては、一つには子どもの権利などを謳ったハーグ条約との整合性や外国の家族法との兼ね合い、二つ目には子どもの連れ去り問題の回避が挙げられています。
反対理由
しかし、どうなんでしょうかねと感じます。理念としては素晴らしいものがあり、いいとは思いますが、現実はそうではないでしょう。そもそも共同親権を円満に行使できる関係であるならば、そもそも離婚しないのではないでしょうか。夫婦二人の間に不和や信頼関係が良好でなくなったからこそ離婚するわけで、共同親権には疑問があると言わざるをえないです。
もちろん、円満な離婚も存在するとは思いますが、数は少数でしょう。
それから、もう一つ、DVの問題です。日本はDVが多いと感じています。かくいう自分の父親も暴力を振るう人でした。時々すごい怒るときがあって、そう言う時はどうにも手がつけられず、2階の部屋で母と弟と妹で小さくなっていました。
こんな話が特別な話ではなくて、至る所でそんな話は聞くわけでDVが本当に多いですよね。そして、さらに問題なのが、家の中で暴力を振る人の大概は外面がよく、暴力を振るっていることを隠すのが上手いということです。
DVがあって、問題があるのだけれども、それを判定する家庭裁判所や児童相談所が見抜くことができるのだろうかと、疑問が残ります。
また、子どもの居所や教育など重要な問題の決定に、夫婦双方の合意が必要とするならば、中々決められない、もしくは一方の嫌がらせによって、承諾を拒否するといった事態にもなりかねません。
そもそも、父母双方が親権を行使することが、チルドレンファーストなのかと言う疑問は残りますよね。子どもが両親二人ともを好きであればいいですが、そうとは限らないですし、また、子どものことについて二人が協議して決めることでより良い決定ができるとは限りませんからね。
ここまで、共同親権の悪い面について書いてきましたが、家族の在り方や離婚に至る事由もそれぞれでいろんなパターンがあると思います。中にはごく稀に共同親権があった方がいいという家族もいるのだろうなという気がしています。それは分かりません。
しかし、日本の現状について、自分が見聞きしている範囲では、共同親権を導入することでハッピーになる人より、不幸になる人の方が多いと思います。
そう言う意味で、共同親権には反対します。
最後に
こんなふうに時事問題や社会的な重いテーマを扱ったことはないので、少しドキドキしています。そして、お前は当事者じゃないだろう、現実が全然分かっていないと言われると、はい、そのとおりですとしか言えません。
でも、だからこそ書けることがあると思って書きました。読んでもらえれば嬉しいです。