言論を守るため劉氏に反訴、村田氏に訴訟を提起―トランス差別とは何か?―女性スペースを守る会女性スペースを守る会2023年1月17日 20:05PDF魚拓


2024年(令和6年)4月23日

        女性スペースを守る会

        共同代表 森氏みのり

横浜地方裁判所 第二民事部合議係 御中



1 私は一人の女性として生きてきました。還暦を過ぎております。亡き父は大正生まれです。私の兄弟で幼稚園教育を受けたのは男児だけです。大学への進学を父親から肯定されたのも男兄弟だけで、私は大学に進学する意欲を持てませんでした。「女に学問は要らない、従順であれ」と言い聞かされて育ち、成人後も苦労を重ねて生き抜いて現在があります。



2 女性女児は性暴力やセクシャルハラスメント被害を多く受けています。私も小学1年生頃に公園で見知らぬ男性に身体を触られた性暴力被害を受けています。この被害については、幼いながらも嫌過ぎたせいでしょう、長年、誰にも被害を言えませんした。高校生以降は電車内で勃起した男性器を見せられた被害や、身体を触られた被害も受けました。こんな事実を話すことは、当時の恐怖を思い出すので、今この法廷での緊張状態で告白することにも不安があります。

女性や子どもへの性犯罪をする圧倒的多数は男性です。その人の自認する性別は分りませんが、生得的な男性です。女子トイレなどの女性スぺースは、そんな身体が男性の人から避難し、安心していられる場所として成立しました。ですから、女性が女性スぺースでの「安心安全を」と言うことは正当な権利です。身体男性が、いわゆる女性装を着ることも自由で、尊重すべきです。「らしさ」や「社会的役割」はそれぞれの人の自由だからです。ですが、女性と自認するからといって性別で分けられた女性スぺースを利用して良いかどうかは、別の話です。

ところが、それを聴こうとも、議論もしようともせずに、一部のトランスジェンダーの希望を最大に配慮すべきだとする方々がいます。間違っていると思います。

まして、被告の劉さんのように疑問を言うと「差別だ」とすることは了解できません。



3 私は2021年9月18日、女性スペースを守る会の趣意書に賛同しました。翌年の5月にスタッフとなりました。会の共同代表には、どこの誰なのか探られ、職場に不審な電話が来るなど過去にありました。それで降りる人がいて、私が2022年10月22日から共同代表の一人になりました。そして誰かが顔を出さなければ説得力をもてないことから、昨年5月の記者会見から顔を出し、今日この法廷に初めてきました。

昨年12月15日の期日は警備のために延期されたということです。延期されたことは残念でしたが、今日はそれなりに安心してくることができました。ありがとうございます。



4 当会は、2021年9月、LGBT法について立ち止まって考え、慎重な議論をもとめて発 足しました。現在賛同者は3250名ほどです。うち600名程のレズビアンを中心として性的少数者が約730名もいます。劉さんは性的少数者も多く賛同する当会に対して、差別団体だとレッテル付けをしたのです。

この背景には、劉さんが男性なので、「女性と自認している」という人であっても、身体男性とともに女性スペースを利用することが女性にとってどれほど怖いか、分らないことがあるかもしれません。身体男性は、身長は平均10数センチ高く、体格も筋肉も女性より強いのです。そして女性を襲うことのできる陰茎を持っています。真実女性と自認しているかどうか、外見が女性に見えるかどうかは関係ありません。女性スペースに入れるということとなれば、性犯罪目的の人も入りやすくなります。女性のふりではなく、「トランス女性」のふりで入ってこられるのですから。劉さんにはそんな当会の主張を聞く耳も持ってほしかったです。

私たちは、女性が安心・安全に暮らすために活動しています。様々な女性スぺースや女子 スポーツで女性を守る方法についての具体的な話し合い、建設的な討論を求めています。この裁判で出した多くの証拠から分かるように、私たちはさまざまな情報や調査結果、意見を発表しています。可能であればどこでも議論を重ね、行政、自治体、各政党や国会議員に働きかけ、参議院では事務局弁護士が参考人として陳述するまでしました。今は、性犯罪被害者、その支援者そして性同一性障害の方など様々な性的少数者の団体とともに作った「女性スぺースを守る諸団体と有志の連絡会」に参加し、議員や行政、メディアに向けた院内集会や勉強会を開催しています。連絡会では、「女性スぺースに関する法律案」「女子スポーツに関する法律案」といわゆる特例法の改正案を提案し、国会議員にも議論の材料にしてもらっています。当会はとても真面目な団体です。

ですから、当会は、被告が主張し、名誉毀損訴訟の判決を幾つも証拠として出してきた在日の人を差別する「在特会」などとはまったく違います。失礼にも程があります。このことは、劉さんの「悪質なトランス差別団体」というレッテル付けとともに、ここに強く抗議します。



5 劉さんは、当会を差別者だと決めつける言葉の暴力を使って他人の思想や表現にレッテルを貼り当会の活動の妨害をしました。今も、Xポストなどで、”差別団体だ”と記載されることがあります。「トランス女性は女性です」がスローガンの性自認至上主義の方々からです。その先駆けが、劉さんの「悪質なトランス差別団体女性スペースを守る会」という誹謗中傷、レッテル付による違法な名誉毀損です。

このような行為には一定の効果があり、いわゆる左派野党はとうとう当会や連絡会とは一度も正式な面談をうけいれませんでした。そのために左派野党は不勉強を続け、昨年6月の理解増進法の審議では最近の世界の状況につきなんら言及することがありませんでした。そして11月20日の参議院本会議でとんでもないことが起こりました。片山さつき議員が代表質問をしましたが、最後に女性の安心安全について質問に入ると大声でヤジられたのです。女性の安心・安全を訴える声を妨害し、”差別者”だなどとする状況は異常でした。劉さんのような行為が続いて一定の効果があったから、良識の府である参議院において、女性の安心安全を守って欲しいという女性議員の発言に対して、酷いヤジが飛ぶまでになったと考えます。

 当会がこの訴訟を起こしたことで、劉さんの表現の自由が侵害されたのではありません。劉さんが真面目に活動している当会の表現活動、団体活動の自由を侵害したのです。さらに、同様の事態が続いたから国会では噛み合った審議とならず、「差別だ」「ヘイトスピーチだ」というだけで議論ができない議員がでてきたのです。

劉さんにはこのことをよく理解してほしいです。



6 今年の3月末、産経新聞出版から4月3日に翻訳本「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を発行することをめぐり、それを扱う書店への放火を予告する脅迫メールが届きました。この本は、性自認至上主義の立場から「差別本だ」と、読みもせず具体的な指摘もしないままに批判する勢力があって、別の出版社が出版をその直前に取りやめたところを、産経新聞出版が発行するところでした。この脅迫のために扱わないとした大きな書店グループも出ています。諸外国で高く評価されてきた本なのに、日本国民が読めない状態にしようとする方々がいるのです。

本日、会の共同代表として出席した私は、このような脅迫まであり、裁判所や警察が様々な近辺の警備をしていただいてもなお命がけの覚悟をしなければならないものとなりました。また裁判の様子を知りたい人もますます傍聴に来にくくなってしまいました。

今、基本的人権を守り、民主主義を維持するための表現の自由も、国民の知る権利も、裁判を受ける権利も、裁判の公開原則の実質も危機的状況なのです。

劉さんは、どんな風にお考えでしょうか。いくら何でも、出版活動に対する脅迫はいけないと言って欲しいです。大学で教える知識人として、出版されて批判するところは批判するという姿勢でいて欲しいです。多くの人が議論してほしい、国会でもしっかりと議論してほしいと言って欲しいです。そしてこのような脅迫事件まで起こったのは、当会を「悪質なトランス差別団体」とレッテル付けを続けている延長上のことなのだと自覚してほしいです。



7 ”差別者”とのレッテルを貼られることは社会的に大変マイナスです。私は差別をしていない、差別者なんて言われたくないのに、劉さんに差別者であると言われて、精神的に強い苦痛を受け深く傷ついています。様々な性的少数者とともに活動し、女性の安心安全を訴えている私のどこが差別者なのですか。会に集まった皆も、傷ついています。会自体も、その声明や冊子を普及する際に差別団体だとされては広がりを持てなくなり、先に述べた各政党の状況となりましたから、大きな被害を受けています。

裁判所におかれては、国民の知る権利とより良い政策を作るために活動する私たち女性スぺースを守る会の名誉を守って下さい。 以 上

https://note.com/sws_jp/n/n61dba7b6f62b
言論を守るため劉氏に反訴、村田氏に訴訟を提起―トランス差別とは何か?―

女性スペースを守る会

2023年1月17日 20:05











陳 述



1 今日の裁判には、反訴原告女性スペースを守る会の共同代表らは、後に述べるように
大きな恐怖があって出廷できず、また2000人近い会の賛同者や「性自認の法令化」
につき疑問を呈する女性らあてには、傍聴など来ないよう呼びかけました。
ここに、陳述内容を託されましたので、陳述します。



2 共同代表の山田響子氏は、「バイセクシュアルで、18のときから LGBT 業界をウロ
ウロしている。つい先日もバーで50代くらいのおじさんが、私の女装は絶対にバレな
い、だって、派手な格好とかしないもん、と言うのをハイハイと聞き流した。世間の人
は週末女装もトランス女性とされていることを知らないのではないか。更には自己女
性化を偏愛する性倒錯症つまりオートガイネフィリアもトランス女性に含まれる。そ
んな人が女子トイレに入ってくるのは、もう本当にやめて欲しい。」と言います。
同じく野神和音氏は、「トランス女性の問題と"女性"とついているので女性の問題の
ように言われているが、トランス女性が男性スペースを安心して使えないのだから男性
の問題だと思います。女性に向かって『トランス女性を女性スペースから排除するな』
と叱る男性たち、彼らは『自分たちが女性装の自由を認めずトランス女性を男性スペー
スから排除している』のだと自覚すべきです。」と強調しています。
同じく森谷みのり氏は「知り合いの女性装の方にも、テレビで見る女性装の人にも違
和感はないが、海外のことや、日本でも自宅から徒歩圏のトイレで女性装男性がスカー
トをたくし上げて自撮りした写真をアップしていていることを知り、危険が真近に迫っ
ていました。性別不合の当事者の中にも『女性には女性専用スペースが必要』だと言い、
特例法の手術要件の削除に反対する人が少なくない実態を知り、自分の意見が差別では
ないとの確信を深めました。」とし「怖いけれど」としつつ、共同代表になりました。



3 裁判長、本件の論点は簡単です。当会について「悪質トランス差別団体」などと修飾
して記載することが今後とも許されてよいのか、このレッテル付けは民事上の違法行
為ではないのか、です。


2



当会は、いわゆる「男性器あるトランス女性」についても、揶揄したり、仕事差別を
したりすることは到底許されないと繰り返し述べ、実際その考えです。そうでなければ、
トランス女性を含めた性犯罪被害者の支援をしてきた方々やトランス女性当事者を含
む性的少数者らと共の活動ができるはずもありません。
当会は、反訴被告が提出した証拠一切によっても「悪質トランス差別団体」とレッテ
ル付けされる筋合いは一切ありません。当会が提出した多数のしかし精選された証拠に
より立証したとおり、趣意書に従い実に真摯に活動し、言動に差別的要素はありません。



4 当会は、トランス女性に関して「女性として遇せよ」まして「性別変更を」とする思
想運動は、女性の権利法益と公平性を無視しており、間違っていると考えます。
現在、日本でも限定的ながら法的性別は変えられます。診断の上で性別適合手術をし、
家裁の許可により変更できます。この2003年特例法は、身体違和がきつい性別不合
の方々への救済策です。
しかし今、喧伝されるスローガンは「トランス女性は(男性器あるままでも)女性だ」
です。実際、欧米などでは、性別不合どころか、身体違和感を問うことのない「性自認」
の食い違いにより性別変更までもできる国々が出現してしまっています。
女性スペースは、性犯罪は男性器ある人によるものが圧倒的であることから女性の安
心安全のためにできました。女子トイレの利用が公認されれば怪しげな目的の男も入り
やすくなります。また、女子スポーツ選手権は体格、筋肉などで確実に差異があるから
こそ、女性独自のものとして成立しました。
今、この思想運動が欧米諸国で多数の混乱を引き起こしていること、女子スポーツ選
手権の存続を危うくさせていることが、日本でも知られてきました。議論すべきは、シ
ェルター、病院、刑務所、いわゆる女性枠、統計、学校など多々あります。
もとより、人には現生人類になる前から、生物学的な性別として女と男があります。
この思想運動は「女性・男性」の定義を変える試みでもあり、明らかに誤っています。



5 この考えは、反訴被告やその代理人らと考えの違うところでしょう。
しかし真摯な活動に対して「悪質トランス差別団体」という物言い、レッテル付けが
許されて良い筈もありません。許されれば言論の自由が危機に瀕し、広く徹底した議論


3



の上で正しい方針を定めようという民主主義が崩壊します。
反訴被告は、このレッテル付けは、正義のためであり言論の自由の範囲だと主張しま
す。冗談もいい加減にして下さい。正義を見つけるためにこそ徹底した議論が必要なの
です。反訴被告らの姿勢は、「トランス女性への差別だ」と根拠なく言い連ねることに
よって議論をさせず、女性の安心安全という権利法益と公平性を簒奪する道を歩もうと
するものです。



6 まして、この裁判に関して、反訴被告らは記者会見をして「悪質トランス差別団体」
と述べ続け、更に一代理人弁護士は「女スぺ会の代表者は横浜地裁に出頭して頂きたい」
「我々は、裁判当日、青白ピンクの旗で裁判所を包囲しようではありませんか。これは
彼らとの決戦です!!」更に「強大で極悪な組織」などとツイートする有様です。
これらの結果、当会の共同代表らは恐怖の渦中にあり出廷できませんでした。会が裁
判を受ける権利も実質、侵害されたのです。



7 本件の論点は極めて明確であり、双方とも様々な証拠を提出済みです。
裁判所におかれては、どうぞ当会の趣意書を熟読玩味して下さるようにお願い申し上
げます。そして、反訴被告の反訴状に対する実質的な答弁が提出された後であろう第2
回弁論において結審され、早期の判決とされるよう強く希望します。
当会の言論の自由を守って下さい。
以 上
2023年(令和5年)2月3日



女 性 ス ペ ー ス を 守 る 会
― LGBT法案における『性自認』に対し慎重な議論を求める会



共 同 代 表 指印



横 浜 地 方 裁 判 所
第2民事部 合議係 御中

劉VS会 確定した初回弁論7分陳述.pdf