今日は一時話題となりましたNHKの中国籍のスタッフが「尖閣諸島は中国の領土だ」などと原稿にないことをラジオで発言した件についてのその後を取り上げます。
非常に大きな問題となりました。
NHKの対応も色々問題だったんですが、中国籍のスタッフは原稿に書いてない「日本の領土」だとか「731部隊」とか原稿にないことを発言していたということで問題になったわけです。
この件については先日8月28日に衆議院・参議院のそれぞれの総務委員会の理事懇談会、理事さんが集まるその懇談会で、正式な理事会ではなくて懇談会と、一段階前のそういう場で説明に来たらしいです。
稲葉会長をはじめNHKの幹部が説明したんですが、我が党の西岡秀子委員が今総務委員会のメンバーなので、簡単に聞いたんですが「NHK大丈夫?」と正直思いました。
TwitterにもXにも私載せてますけれども、その時持ってきた紙を読ませていただきましたけれども、まず中国籍のスタッフなんですけど、2002年・平成14年、だからもう22年前からNHKの業務を行っていたんです。
一部に報道もされてますけど、東京大学の大学院を卒業しているとか、非常に優秀かつ長く日本で活動もしているし、NHKの業務にも深く関わっていたということなんです。
私が驚いたのは、その本人が28日の時点で「代理人を通じて対応する」と言って、なんでこんなことをやったという動機とか意図については全く判明してないんだそうです。
この理事懇談会で「代理人は何を言ってんだ?」って聞いたら、実はなんと代理人の連絡先もつかないと。
これひどくないですか?
本人は一部報道だと既に外国に出国してるんじゃないかということで、これ全くわからないんですよ。
2つの意図が考えられるのは、長年にわたって、要は日本の中枢に入り込んで、日本の利益に合致しない・中国の利益に合致するようなことをやってたスパイ的な行為を働いていたのではないかということが当然考えられます。
あともう一つは、いわゆる反スパイ法というか中国の国内法ですけれども、国家安全法といって、国益に反するようなことをするような人は、たとえ国外であっても処罰するような法律ができたので、NHKだから日本の考え方や利益に基づいた発信を外国向けにするわけです。
それが中国の国益に反するということで、日本のスパイ的なことをやっていて、そういうある種のプレッシャーを受けて、そうならないために忠誠心を誓うために、中国よりの原稿にない発言を付け加えたんだとか、そういう見方もあると言っている人もいます。
いずれにしても動機とか意図をきちんと把握しないと対策を打てないので、是非、総務委員会を閉会中審査で開いて、徹底的にNHKにも来てもらってやるべきだと思います。
36億円強、対外向けの放送っていうのはNHK受信料でやってるんじゃなくて国が予算つけてやってますから。
国も税金使ってやってるんで、そこは厳しく、まさに税の使い道をチェックする立法府として、国会としてもチェックすべき案件なんです。
だから速やかに閉会中審査やったらいいのに、与党も野党もやる気はないんです。
もちろん今、自民党はこれから総裁選挙、立憲民主党は代表選挙ってことなんですけど、ただ総務委員会を開くべきでしょ。
何のために国会があるんですか。
事実関係をまず明らかにして、そのためには本人からもちゃんと聴取をしてっていう基礎的なプロセスが全く踏めていないわけです。
ちなみにこの人は香港の中国系メディアにも出演していたということが後にわかったんですが、ただNHKはこの事実を把握せずに契約をしてたらしいです。
私は非常にこれは問題だと思うし、国会での与野党の対応、自民党・立憲民主党の対応にも非常に疑問を感じていますので、引き続きしっかり追いかけていきたい。
NHKは公共放送になってるわけですから、先般国会で通過したセキュリティ・クリアランス、どういう人に仕事を頼むかとか、どういう人に発信を任すかっていうのは、ある種の安全保障上のチェックをしていくっていう発想は持たなきゃいけないと思います。
今は国会でも下火になってますけど、マジやばい話だと思いますから、是非、総務委員会を開いてNHKにも来てもらって、真相の徹底究明をやることを強く国民主党を求めていきたいと思います。