若者を手なずけて性的行為などを要求する「グルーミング」に関連し、15~24歳を対象とした調査で、1割がオンラインで知り合った見知らぬ相手から性的な会話を振られたり、性的な写真を求められたりしたことがあるとの分析結果を、追手門学院大(大阪府茨木市)などのグループが6日までにまとめた。
9割以上は要求を受けても誰にも相談していなかったことも判明、桜井鼓教授(犯罪心理学)は「若者が直接相談できる窓口を周知する必要がある」と指摘している。
オンライン上で他人から接触を受けた経験について、15~24歳の男女1735人からインターネットを通じて回答を得た。
グルーミングを巡っては、2023年の刑法改正で、16歳未満に対しわいせつ目的で面会を求めた場合に罪に問われる「わいせつ目的面会要求罪」などが新設された。今回の調査ではグルーミングを「信頼関係を装って巧妙に子どもに近づき、大人との性行為を正しいと思わせたりして、実際の行為に持ち込む手なずけ」と定義した。