米共和党のトランプ前大統領は、大統領選で勝利すれば自身が起訴された2021年の議会襲撃事件や機密文書持ち出し事件を担当しているスミス特別検察官を即刻解任する考えを示した。24日放送の保守系ラジオ番組のインタビューで「2秒でクビにする」と述べた。
独立を旨とする特別検察官の任免は司法長官に委ねられているが、トランプ氏が返り咲けば次期政権の司法長官を選ぶため、意向が反映されるとみられる。民主党候補のハリス副大統領陣営は法の支配を脅かす恐れがあるとして反発している。
トランプ氏はラジオ番組でスミス氏について「ろくでなしだ。あいつはやり過ぎた。息子や妻の部屋に押し入った」と非難した。
機密文書持ち出し事件の起訴を棄却したフロリダ州連邦地裁のキャノン判事については「優秀な判事だ」と称賛した。キャノン氏は司法長官候補の一人だと報じられている。(共同)