県警による2023年の大麻事件の摘発者数が548人(前年比16.3%増)に上り、統計を取り始めて以降で過去最多だった21年の578人に次ぐ水準だったことが10日、分かった。29歳以下が390人で全体の71.2%を占めており、県警は若者が大麻の危険性や有害性を認識せず交流サイト(SNS)などで入手しているとみて、広報啓発や取り締まりの強化を図る。
県警薬物銃器対策課によると、17年に大麻取締法違反容疑で摘発したのは318人で、うち29歳以下は140人(約44.0%)だったが、19年には440人中277人(約63.0%)に急増。22年も471人中342人(約72.6%)と、高止まりの状態が続いている。一方、覚醒剤事案の摘発者は減少傾向にある。23年は同約5.9%減の365人で、30歳以上が全体の約85.4%を占めた。