2022年5月 神戸の病院で働く26歳の医師が自ら命を絶ちました。労働基準監督署が認定した1か月の時間外労働は207時間50分。しかし病院は「過重な労働を負荷していたという認識はない」と主張しました。207時間50分に含まれているとしたのは、医師特有の働き方である『自己研鑽』。自己研鑽とは「自らの知識の習得や技能の向上を図るために行う学習や研究」を指します。しかし、元同僚医師はカメラの前で、自己研鑽はおろか、入院患者の診察すら時間内に行えない労働環境を証言。『断らない救急』の裏で起きていた『若手医師を物言わぬ労働力として搾取』する実態を語りました。「おかあさん、おとうさんの事を考えてこうならないようにしていたけれど限界です」。遺書に綴られた無念の思い。残された遺族は、見せかけではない“医師の働き方改革”を目指し、動き出しました。 (かんさい情報ネットten. 2023年12月19日放送)