記者:もう1つの疑念として、日本はワクチン接種が任意であると思いますが、これが強制になるのではないか、加えて接種の証明となるワクチンパスポートが強制されるのではないかという点についてはいかがでしょうか。
林官房長官:お尋ねのワクチン接種が強制されるのではないかといった点につきましては、本件交渉の中でWHOによる国家主権の制限や基本的人権の侵害について懸念を生じさせたり、またパンデミックに際しての各国の自主的な判断を妨げるような内容や各国への罰則については議論はそもそも行われておりませんので、懸念には当たらないと考えております。我が国においては、予防接種は対象者またはその保護者がそれを受けるか否かを判断するものでありまして、接種が強制されるものではないということでございます。いずれにいたしましても先ほど申し上げた通り、外務省と厚労省としてはホームページへの掲載等を通じて情報提供を行ってきておりますので、今後とも交渉状況を踏まえつつ、丁寧に正確な情報提供に努めてまいりたいと考えております。