自民党の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の青山繁晴代表は2日、林芳正官房長官と国会内で面会し、反捕鯨団体シー・シェパード創設者、ポール・ワトソン容疑者の日本への早期移送を求める要請文を手渡した。青山氏によると、林氏は「しっかり受け止める」と応じた。
要請文は岸田文雄首相宛。ワトソン容疑者の移送が実現しなければ、「再びわが国の捕鯨船に対する不法な暴力行為を許すことになりかねない」と指摘している。青山氏は面会後、記者団に「ちゃんと起訴して、公正な裁判をやってくださいと申し上げた」と説明した。
ワトソン容疑者は7月、日本の調査捕鯨船の妨害活動に関与したとして、デンマーク自治領グリーンランドで身柄を拘束された。