戦慄かなのさんNPO設立出資金の私的利用「事実無根」.高橋みなみ × 戦慄かなの 対談.一般的な家庭でも起きる児童虐待について戦慄 かなの 氏(アイドル / NPO法人代表理事)英語英文学科3年 あられさん取材。

http://npocrc.org/wp-content/uploads/2020/02/%EF%BC%A3%EF%BC%B2%EF%BC%A3%E9%80%A3%E7%B5%A1%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E3%80%80%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%80201901.pdf


https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001061376.pdf

https://drive.google.com/file/d/1to23GVaIqsvR0TdgXgg80IwSR364hehL/view?usp=sharing



【モデルプレス=2023/05/31】リアル姉妹アイドルユニット・femme fataleとして活動中の戦慄かなのが5月29日、自身のTwitterにて意味深な文面とともに流血写真などを投稿。これを受け30日、ガールズロックバンド・Hazeでボーカル・ギターとして活躍するかてぃが自身のInstagramのストーリーズにて戦慄について言及した。 【写真】戦慄かなのの流血姿 ◆かてぃ、戦慄かなのの現状説明 戦慄とかてぃは、ともに歌手の大森靖子率いるアイドルグループ・ZOC(現・METAMUSE)の元メンバー。戦慄は2020年7月、かてぃは翌年2月にグループを卒業している。 戦慄は、5月29日深夜に「アイドルになるんじゃなかった、もう全部大っ嫌い」とツイートし、ファンからは心配の声が。 翌30日にはファンへ向け「否定しないでください、私は元々ヨゴレです。薄っぺらいアイドルが好きなもっと薄っぺらくて馬鹿なお前らが大っ嫌いです。素直すぎるだけだけど迷惑かけないように1人で生きてるので、お前らはお前らの打つ汚ねえ文字が私に見えないように心掛けて下さい」と厳しい言葉で呼びかけ。共に投稿された写真には、鼻から口にかけて血まみれになった戦慄が写し出されていた。 これを受け、卒業後も戦慄とユニット「悪魔のキッス」として活動するなど親交の深いかてぃは「戦慄かなのちゃんは元気です」と報告するとともに「私が隣で彼女の止血をするのでファンの皆様安心してくださいっ!」とファンに向けて呼びかけ。 戦慄について「彼女は誤解されやすい ただ繊細なんです」とフォローするとともに「長年一緒にいますが彼女の不器用さが変わらなくてもっと守りたいと思いました」と温かい言葉を続けた。 文末では、戦慄に向けて「これから楽しいことしか考えさせない脳をお互いに共有してヨゴレた過去は全て踏み台にして新しい世界見つけようね」と明るく伝え「ファビュラス」と戦慄の代名詞でもある“ファビュラス”を添えて締めくくっている。(modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】

元ZOCかてぃ、“流血写真”話題の戦慄かなのの現状説明「彼女は誤解されやすい」

2023/5/31(水) 12:15配信モデルプレス



 アイドルグループ「JILLASTED」元メンバーの戸田ころねさんが2023年5月29日、「こんなに身を削る職業無い」などとアイドルとして活動するうえでの苦悩をツイッターでつづった。 【画像】「もう全部大っ嫌い」憶測を呼んだ戦慄かなのさんのツイート  複数のアイドルグループでの活動歴がある戸田さんは、22年にプロデューサーとしてJILLASTEDを立ち上げた。グループは23年3月31日をもって解散した。 ■「セカンドキャリアは絶望的 結婚したら叩かれる」  戸田さんは29日、セルフプロデュースのアイドルユニット「femme fatale」で活動している戦慄かなのさんの投稿をリツイート。戦慄さんは投稿で「アイドルになるんじゃなかった」と訴えた。  戦慄さんは同日のインスタグラムで、「満身創痍」とつづりつつ、鼻や口周りが血まみれになった自身の写真を公開しており、それもあって、ファンからは心配する声が多く上がっていた。  その後、戸田さんはツイッターで、 「アイドル、人の分の夢まで背負って自分の大切な10?20代の時間使うのに売れるというゴールも定かじゃなくSNSでは有る事無い事言われ自己プロデュースなんてしたらもう人格破滅」 と切り出した。「セカンドキャリアは絶望的 結婚したら叩かれるこんなに身を削る職業無いんじゃないかと思う、真面目にやればやるほど苦しい」と、アイドルの厳しい一面を伝えた。  戸田さんは「でもファンの方が大好き歌もダンスもキラキラした部分が大好き 叶えたい夢だから頑張れる アイドル支えられるのはファンだけだよ」ともコメント。「私はやらなきゃ良かったとは思ってないけど」としつつも、 「正直クソが!って思ってる、まあ皆んな色んな夢に期待して裏切られたって違う角度から思ってるんだろう」 と伝えた。

「こんな現実的な話だってアイドルだったらしたくない」

 戸田さんは、「こんな現実的な話だってアイドルだったらしたくない、夢を与える職業こんなこと言いたくない」と葛藤を明かす。  「でも現実だし 今はアイドルじゃないしとか建前とか肩書きに左右されてるのもウンザリだしそうやって自分の気持ち分からなくなって人に否定されて...」と悩ましげな様子だ。  アイドルとファンの関係について、戸田さんは「私は"アイドルも人間"論派だから今誰かを応援してる人はその人のことまるっと応援してあげて欲しいと心から思うよ、裏切られた信じられないとか思うくらいで人のこと好きになったり推したり信じてたのにとか言うなされる側もする側も自分に責任持てなんかのせいにして攻撃なんて絶対するな」と強く訴えた。  戸田さんは、「アイドルという職業について、セカンドキャリアについて演じる側も推す側も思う事が沢山あるんだと思う」と一定の理解も示した上で、「アイドル歴8年綺麗な卒業叶えられなかった私だから、グループ立ち上げた私だから言える事、誰かの力になる事できると思う」とコメント、次のような思いを伝えた。  「新規グループ代表運営プロデュースをして売れさせてあげられなかった失敗してしまった私だから偉そうにいう資格もないけれど、それがあってより変えたいと思うことが沢山ある、諦めちゃダメなのかな諦め時が分かりません!」と表明した。

「真面目にやればやるほど苦しい」 元人気アイドルが伝えた残酷な現実...「こんなに身を削る職業ない」

2023/5/30(火) 18:41配信J-CAST


戦慄かなのさんNPO設立出資金の私的利用「事実無根」.高橋みなみ × 戦慄かなの 対談.一般的な家庭でも起きる児童虐待について戦慄 かなの 氏(アイドル / NPO法人代表理事)英語英文学科3年 あられさん取材。



2022/04/22 #2CHAIRS #高橋みなみ #戦慄かなの
<対談テーマ>
 0:00 イントロダクション
 0:38 少年院に入った経緯
 7:07 少年院の実情
 9:26 少年院で何を感じたか
 10:50 少年院で過ごした2年間とは
 14:45 少年院の課題とは
 21:25 少年院での生活を振り返って

『2CHAIRS』は、様々な社会問題に向き合っているスペシャリスト達による
対談形式のYouTube番組です。

2人が話す空間にあるのは2つのイスだけ。
今だからこそ取り上げるべき社会問題を、2人の対談を通じて紐解いていきます。

第4回のテーマは『厚生』
前編では、アイドル・NPO法人「bae -ベイ-」代表理事の戦慄かなのさんと、AKB48 第一期メンバー/初代総監督で法務省の矯正支援官に就任した経験もある高橋みなみさんのお2人の対談。
過去、戦慄さんが経験した少年院での生活やその時の少年院に感じた課題、そもそもなぜ少年院に入ることになったのか、など少年院の実情について話していただきました。

※新型コロナウイルス感染拡大予防対策に十分に配慮して撮影をおこなっております。

▼戦慄かなの


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https://www.youtube.com/watch?v=D9NEYgkgqPU&t=0s
【手話通訳版】高橋みなみ × 戦慄かなの 対談| 少年院とはどんな場所なのか?(1/2)



2022/04/22 #2CHAIRS #高橋みなみ #戦慄かなの
<対談テーマ>
 0:00 イントロダクション
 0:24 社会復帰までの道のり
 5:36 子どもたちが犯罪に関わらないためには
 10:17 今の自分ができること
 12:48 本当の更生とは 『2CHAIRS』は、様々な社会問題に向き合っているスペシャリスト達による 対談形式のYouTube番組です。 2人が話す空間にあるのは2つのイスだけ。 今だからこそ取り上げるべき社会問題を、2人の対談を通じて紐解いていきます。 後半では、前回同様、アイドル・NPO法人「bae -ベイ-」代表理事の戦慄かなのさんと、AKB48 第一期メンバー/初代総監督で法務省の矯正支援官に就任した経験もある高橋みなみさんによる『更生』についての対談です。 戦慄さんが2年間過ごした少年院を出た後に、アイドルとして社会復帰をするまでを語ります。 『これから子どもたちが犯罪に関わらないためには?』など少年院を経験した戦慄さんだから思うことを高橋さんと一緒に考えていただきました。 ※新型コロナウイルス感染拡大予防対策に十分に配慮して撮影をおこなっております。 ▼戦慄かなの

/ %e6%88%a6%e6%85%8... #2CHAIRS#高橋みなみ#戦慄かなの

https://www.youtube.com/watch?v=bajgcKIo-74&t=0s
【手話通訳版】高橋みなみ × 戦慄かなの 対談| 更生から社会復帰までの道のり(2/2)




両親の離婚や幼少期からの虐待を受け、非行に走ったことから少年院へ入った経歴を持つ戦慄さん。児童虐待や育児放棄をなくすため、2018年にクラウドファンディングを行い350万円以上の出資金を得て、2019年1月に「bae」を設立させました。タレント活動と並行して、講演会への登壇などを行っていましたが、2019年5月の掲載を最後に公式サイトにおける活動報告が止まっており、“出資金を私的利用しているのではないか”とのうわさがネットに流れていました。

 戦慄さんはTwitterに投稿した文章で、出資金は設立に関する費用、月々の運営経費、監査役の税理士、会計士、弁護士への報酬などの用途に使っており、“私的利用の事実は一切ない”と否定。自身を含めた理事会メンバーへの報酬は出資金からは発生しておらず、「来月中頃を目処に、前年度の決算・活動報告をお伝えする予定で現在決算報告書を作成しております」と説明しました。なお、「内閣府NPOホームページ」には、「前事業年度の事業報告書等を作成し、全ての事務所において備置き、その社員及び利害関係者に閲覧させる義務を負います」と記されています。

 また、活動報告が止まっていたことについて、「設立当初より活動に携わっていた前任理事の退任に伴った組織改編の調整」が進まず「bae」としての活動のぺースが大幅に遅くなってしまったためと明かし謝罪。現在、新しい理事会メンバーとともに来年度の事業計画を考えており、前任者からの引継ぎが完了次第、今後の目標や活動報告を公式サイトに掲載する予定とつづっています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/19/news129.html
戦慄かなの、NPO法人への出資金に関するうわさを否定 “私的利用の事実は一切ない”

説明文には出資金の用途の他、活動報告が止まっていたことについても記されています。

[羽野源一郎,ねとらぼ]










少年院を出院したアイドルとして知られる戦慄かなの(22)が、代表理事を務めるNPO法人「bae-ベイ-」設立のためにクラウドファンディングで募った出資金を私的利用しているなどといったネット上で拡散されている臆測を否定し、資金の用途や活動状況などについて説明した。

戦慄は18日、ツイッターに長文をアップ。「この度、出資者の皆様からクラウドファンディングで出資いただいた資金の、私個人の私的な利用などといった事実無根の情報がネット上に流れており、出資者の皆様、また関係各位におかれましてご迷惑、ご心配をおかけしましたことをまずは深くお詫び申し上げます」と書き出した。

続けて「しかしながら、出資金の私的利用などの事実は一切なく、出資いただいた資金の用途としては、当NPO設立に関する費用、月々の運営経費、監査役の税理士・会計士・弁護士への報酬(こちらは設立以降も継続的に運営経費として発生しています)、WEBサイト設立および月々の運営資金、また一部を講演などの活動資金として利用させていただいており、私以下、理事会メンバーへの報酬なども資金の中からは一切発生しておりません。クラウドファンディング出資者様へは来月中頃を目処に、前年度の決算・活動報告をお伝えする予定で現在決算報告書を作成しております」と説明した。

同NPO法人は、児童虐待や育児放棄などから子どもを守る目的で2019年1月に設立。これまで活動報告などができていなかったことについて「設立当初より活動に携わっていた前任理事の退任に伴った組織改編の調整がうまく進まず、現時点で日々引き継ぎ作業を続けておりますが、活動のペースが大幅に遅くなってしまい、成果をお知らせすることができなかったことは、代表理事である私の管理、努力不足であったと深く反省しております」とし、「現在は新たな理事会メンバーとともに、来年度の事業計画の内容の骨子、草案を作成している段階です。前任者からHPの移管作業も並行して進めており、完了次第今後の目標や事業計画、活動報告もHP上で更新していけると思います」とした。

またツイートで、「これから一生かけて続けていくつもりの活動なので、今の芸能活動の状況なども考えるとさすがに設立してから1年でなにかを成し遂げるというのは普通のNPOでも難しいです。その中でも自分が今やれることは発信することだと思い講演などをやってきたつもりです。どうか長い目で応援して下さると嬉しいです」と理解を求めた。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202011190000124.html
戦慄かなのNPO設立出資金の私的利用「事実無根」

[2020年11月19日10時13分]

https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/houjin/npo_houjin/list/ledger/0013103/13103-JH-H30-I1580178894284.pdf



1 事業の成果 代表理事の知名度を生かした講演会を複数回行ったことによって中学生から一般市民までの幅広い層 に対 して児童虐待の実態に関する認知を促すことができた。そのうえで、講演会に来ていただいた複数 の方から「今まで意識 していなかったところで児童虐待が発生 していたかもしれない」といった気づき や 「児童虐待を受けた人への接 し方が学べた」などの感想が得られ、引き続きまずは児童虐待のジッタ について広 く伝えていかなければならないと感 じました。

https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/houjin/npo_houjin/list/ledger/0013103/13103-JH-H30-I1580178894284.pdf
平成 31年度 事 業 報 告 書 特定非営利活動法人 bae





みなさん、こんにちは!
4月25日の第3回「総合2019」には、アイドルであり、NPO法人baeの代表理事でもある戦慄かなのさんにお越しいただきました。今回は講義と質疑応答の2部構成で、たくさんの受講生からの質問にお答えいただきました。

児童虐待。この単語を聞いて多くの人が注目するのは、貧困層でのネグレクトや親が子どもに対して愛情もなく振るう暴力かと思います。しかし、戦慄さんが注目していたのは、普通の家庭における「一見気づくことの出来ない児童虐待」でした。虐待について語る前、戦慄さんは自分の生い立ちについて話してくださいました。母親からのネグレクトや暴力に関して、戦慄さんは母に問題があるのではなく、自分に問題があるのだと当時は捉えていたそうです。お母さんにとって良い子の自分でいたいという思いは、反動として内ではなく外に向かって吐き出され、結果として戦慄さんは少年院に入ることになりました。

少年院に入ってくる人は、最初は全員「大人なんて信用できない」と考えているそうです。戦慄さん自身も「自分の考えを誰かに影響されて変えていくなんて気持ち悪い」と感じていたそうです。しかし、自分と本気で向き合ってくれた少年院の先生がいたことで、考えが少しずつ変わっていったそうです。

少年院を出て、戦慄さんは大学に入ることを目指し、浪人する傍らアイドルオーディションに応募しました。最初は少年院などで収容されてきた子どもたちと関わる法務教官になることを目指していた戦慄さんは、最終選考に残った際、何故オーディションに応募したのか自分自身に問うたそうです。そして、自分が気づいて欲しかったのだと、傷ついた自分・助けて欲しかった自分を思い出し、悩み、苦しんでいる子どもを少年院に入るより前に見つけたい・救いたいという思いから、ふんわりとしていたアイドルになる夢を今度は目標として決意しました。

その後、虐待についての話になりました。戦慄さんは自身が虐待を受けていたと気づいたのは、少年院に入ってからだと言います。それまで虐待は親が子どもを憎んでするものであり、自分は母親と仲が良いから違うと思っていたそうです。しかし、少年院に入り、母親と距離が出来て、初めて自分が母親からされていたことは虐待だったと腑に落ちたと言います。今思えば共依存のようなもので、そう思いたくない自分がいたのだと。

虐待は誰にでも起こりうることです。しかし、加害者側は自分が行っていることは虐待であると気づくことはとても難しいそうです。理由は2つ。1つ目は被害者意識です。加害者にとって自分はいつも被害者であり、加害者という意識がないこと。2つ目は過大評価です。加害者側の行動の中心はいつも自分であり、自分が出来ることは皆も出来る。自分との違いが許せず、行動に移した結果、虐待に繋がるのだと戦慄さんはおっしゃいました。

戦慄さんが少年院を出てからも、戦慄さんのお母さんは何も変わらなかったそうです。大人は変わることは難しい。大人相手に変わることを期待するより、自分が変わるしかないと考え、戦慄さんは今まで母と暮らしていた家を妹さんとともに出て、自立への道を歩み始めました。そして、少年院での経験を携えて自立への道を歩み始めたことで、母親との距離感の大切さに気付かされたそうです。近すぎて見えなかった母と自分の関係のおかしさが、少年院を出て、家から離れることで正されるようになったと言います。

子どもは自分が立たされている状況に罪悪感を感じる必要はない、と戦慄さんは断言されました。その後の質疑応答の中でも、自分を大切にしてほしい、自分が楽だと思った方向に向かって良い、自分が好きな自分で良い、と何度も繰り返されていました。

戦慄さんが立ち上げたbae(https://www.dear-bae.com)はコミュニティの再構成を活動理念の1つとしてあげているそうです。自分の考えるちょっとしたモヤモヤでも吐き出せる場所を提供したい。誰かと関わることで、簡単には見えない虐待を少しでも減らせるかもしれない。そんな思いが詰まっているそうです。

今回の講演で、虐待は自分も他人も簡単には気付くことができないからこそ社会問題になるのだと深く思いました。誰かに声をかけること、少し話を聞くことで変わるものがある。誰かが勇気を持って発したヘルプに、私も気づきたいと考えさせられました。


英語英文学科3年 あられ

コメントシートより自分が今の社会問題に対してできることは何か、考える姿勢が大事だと気がついた。
人のために活動したり、人に対して愛情・思いやりを持つことは本当に大事なことだと再認識した。
本を読むことと気持ちの言語化は一番共感できることで、効果的なことだと思う。成長する上でとても大切なことだと思った。
虐待問題を抱えている親子の関係は全て冷めきっていると思っていた。しかし、そうではない形もあると知って驚いた。

https://www.tsuda.ac.jp/aboutus/synthesis/staffreport2019/2019-3.html
一般的な家庭でも起きる児童虐待について

戦慄 かなの 氏(アイドル / NPO法人代表理事)



千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」 代表弁護士の西島克也です。


本日は,東京三弁護士会が主催するシンポジウム『考えよう!少年法適用年齢引下げ問題と児童虐待~18・19歳の少年非行の実情と児童虐待の現場から~』のご案内です。

少年院に入院した少年・少女の中に,児童虐待の被害を受けた子どもがいる,ということはご存じですか。

2018年の犯罪白書によると,少年院に入院した男子のうち約3割,女子のうち約6割に虐待を受けた経験があることが判明しています。

今回は,少年法の実情・少年法適用年齢を18歳に引き下げることの是非と児童虐待について,その現場を見てきたゲストの方をお迎えし,皆さんと一緒に考えたいと思います。



是非,ご参加ください。

【日時】

2019年6月21日(金)18:30~20:30


【場所】

日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール

東京都千代田区日比谷公園1-4


【お問い合わせ先】

第二東京弁護士会 人権課

TEL:03-3581-2257

2019-06-19

弁護士ブログ
法律情報


『考えよう!少年法適用年齢引下げ問題と児童虐待~18・19歳の少年非行の実情と児童虐待の現場から~(シンポジウム)』

千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」 代表弁護士の西島克也です。

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/shonen_nenrei_hikisage_pam_201706.pdf



https://www.moj.go.jp/content/001310000.pdf




(1) 入所者の内訳(構成)
以下に,犯罪白書(2020)のデータをもとに非行
の背景や関連事項について触れていく。少年院への
入院者は2001年から減少傾向が続いている。
入所者を年齢別で見ると,年少少年(14歳,15歳
の少年,入所時に14歳未満のものも含む)は2012年
から毎年減少しており,中間少年(16歳,17歳の少
年)と年長少年(18歳,19歳の少年,入所時に20歳
に達している者も含む)も,2002年から減少傾向に
ある。入院者人数の中で比較すると,2019年では年
長少年が約53%を占めており,次に中間少年が約
36%,年少少年は約11%となっている。
続いて,2019年の少年院入所者(男子1594名,女
子133名)のデータから,現状を見ていく。
教育程度別構成比では,男女ともに,高校中退が
最も多く,次に,中学卒業,高校在学と続いている。
高校中退は男子で40.1%,女子で40.6%を占めており,
中学卒業は,男子で24.7%,女子で21.1%,高校在学
は,男子で17.9%,女子で19.5%となっている。
就学・就労状況については,男子では有職が
47.4%,無職が28.2%,学生・生徒が24.3%となってい
る。一方で,女子は無職が最も多く39.1%,学生・生
徒が30.8%,有職が30.1%となっている。
不良集団関係別構成比では,男女ともに不良集団

― 13 ―
関係なしが最も多く,男子では57.9%,女子は72.5%
と,半数以上を占める。次に多いのは,地域不良集
団(男子29.6%,女子19. 8 %)である。

(2) いじめ
村山ら(2015)が行った,小学 4 年生から中学 3
年生の生徒を対象とした調査によると,10%前後の
児童・生徒がいじめに関わっていること,いじめに
関わる児童・生徒では抑うつ,攻撃性,自傷行為,
および非行性が強いことが認められている。非行性
に関しては,いじめ加害を行う中学生(加害生徒,
加害―被害生徒)は他の生徒よりも非行性が強いこ
とが示されている。
近年のいじめの傾向については,1989年以降増減
はあるものの,平成以降2013年にピークとなり,そ
の後減少している。主に中学生での報告が多く,そ
の次に高校生が多くなっていたが,2018年では小学
生が高校生よりも多くなっている。

(3) 虐待
2019年時点での少年院入院者データから,被虐待
経験(保護者以外の家族による少年に対する虐待
や,18歳以上の少年に対する虐待も含む)について
は,身体的虐待が男女ともに最も多く,男子では
27.9%,女子は39.8%を占めている。次に多いネグレ
クトは,男子で3.5%,女子では6.8%となっている。
心理的虐待,性的虐待については,男子よりも女子
の方が多い結果となっている。なお,虐待なしの回
答は,男子では65.4%,女子は45.1%である。ただし,
非虐待経験の有無・内容については,入院段階にお
ける少年院入院者自身の申告等により把握できたも
のに限られている点に留意する必要がある。
次に,少年院入所者に限らないデータではあるが,
犯罪白書(2020)にまとめられている家庭内暴力お
よび児童虐待の実際について述べる。家庭内暴力は,
2012年以降増加していることがわかっている。2020
年では中学生での報告が最も多く,次に高校生,小
学生と続いている。中でも,近年では小学生の推移
の増加が顕著となっている。児童虐待については
2014年から現在に至るまでの増加が顕著である。児
童虐待に係る事件の検挙人員について,罪名別にみ

ると,暴行や傷害が最も多い。また,2018年の段階
で加害者となっている者は,実父が総数の68.6%を占
めており,次に実母,養父・継父,母親の内縁の夫,
となっている。
厚生労働省の調査によると,児童相談所における
児童虐待相談対応件数は平成に入ってから増加して
おり,2020年度に対応した件数は,過去最多であっ
た。主な増加要因としては,心理的虐待に係る相談
対応件数の増加,警察等からの通告の増加によるも
のとされている。特に,警察からの面前DVの通告が
増加していることが要因の 1 つとして挙げられる。
児童相談所への相談は,2020年度では全体の49.8%が
警察からによるものとなっている。次に相談件数が
多いのは,近隣隣人からの13.0%,家族親戚からの
8.2%,学校7.2%となっている。
児童相談所のケース記録から,再犯を含む非行の
ケースについて分析を行った緒方(2018)によると,
被虐待歴のある少年では極端に再犯リスクが高いこ
とが示されている。
(4) 発達上の問題
思春期に入った非行少年では同年齢の集団に比し
て言語能力の低さが顕著になってくると考えられて
いる。少なくとも就学前には劣っていなかった言語
能力が,学童期に入り,学力不振が起こったり,非
行集団への参入によって学校生活への適応が悪化し
たりして,次第に低下していくものと推測される。
低下した言語能力のために学業成績がふるわず,学
校教育における正当な価値観を受け入れられなくな
り,非行化が進んでいく可能性も考えられる(緒方,
2015)。また,言語能力の低下の背景には,その他の
能力と比較して言語能力の向上が認められず,結果
としてより大きく差が生じた可能性も考えられる。
藤川(2009)は,近年,重大かつ特異的な印象の
少年犯罪について,PDD(広汎性発達障害:アスペ
ルガー障害,高機能自閉症など)を主とする発達障
害が鑑定あるいは鑑別・診断されることが続いてい
ると指摘している。
内藤ら(2018)は少年院および少年鑑別所におけ
る発達障害等の発達上の課題・困難を有する少年の
実態と支援に関する調査研究を行った。その結果,

― 14 ―
「発達障害等の発達上の課題・困難を有する少年と
非行の関係」は決して直接的でなく,貧困・劣悪な
家庭環境・養護問題,虐待・ネグレクト,愛着問題,
いじめ・体罰等の二次的障害として非行に至る可能
性が示されている。
非行と発達上の問題について,伊藤(2015)は,
発達障害等ゆえに非行に走るとか,障害の直接の結
果として非行を行うとみるのは妥当ではないと指摘
している。発達障害と非行の関連については,発達
障害等の「二次障害」として,身近な生活世界にお
いて拒絶,排除されたり,不適応を起こしたりして,
その結果として非行などの問題行動につながるとい
う因果であるとしている。
内藤ら(2018)は,全国の保護観察所・更生保護
施設・自律準備ホームの職員・保護司を対象に調査
を行った。生活環境調整を行う中での困難として,
「環境調整に入る段階以前で障害に気づかれていな
い・診断されていない」ことを挙げている。さらに
生活面の困難では,「金銭管理等の金銭問題」「基本
的生活スキルの未修得」を挙げている。「生活に対す
る動機付け」に関しては,更生保護施設職員からは
「見通しがうまくもてない」ことで目の前のことしか
考えられず,今後の準備などができない困難さ,自
分のやりたいことを優先してしまい,そのために噓
や言い訳をしてしまうことなども回答された。また,
本人は意欲そのものはあるものの,実際の行動との
間に大きなズレを感じているという回答もあった。
対人面の困難・ニーズでは,とても困っているが適
切に「助けを求められない」ことにより「暴言」「防
衛的行動」に至り,「対人トラブル」につながってい
ること等が回答された。
(5) 非行少年の持つ「被害者性」
伊藤(2015)は,非行少年自身が自力ではどうす
ることもできない状況にあるとし,この「受動性」
は「被害性」に言い換えることができるとしている。
また,堀尾(2014)によると,非行少年の「被害者
性」とは,非行少年がこれまでに受けてきた被害経
験によって,加害者であるはずの非行少年に被害者
的要素が内在化し,その被害的経験の影響によって
もたらされた特性のことをいう。

堀尾(2014)は非行少年の加害と被害についての
研究動向をまとめている。一般的な非行少年の「被
害者性」について注目した研究を,大きく「いじめ」
と「虐待」に分けている。また,いじめの被害者は
家庭でも不適切養育や虐待の被害を受けていること
が多かったと報告している。このように非行少年は,
多数の「被害者性」を重ね持っていることが考えら
れる。このように,多重に被害を受けることを多重
被害と言う(Finkelhor, et al.,2011)。
堀尾(2011)は,非行のない一般青年と比べて,
非行少年の方が被虐待経験やいじめの被害経験,犯
罪被害にあった経験が多いことを明らかにしてい
る。すなわち,非行少年は“多重被害”を受けてい
る割合が多いと指摘している。このような非行少年
の多重被害の特性について,非行臨床の専門家,す
なわち非行少年に関わることを専門とする人たち
(例えば,家庭裁判所調査官,少年鑑別所心理技官,
児童自立支援施設職員等)の間では,以前から当然
のこととして受け止められてきた(堀尾,2014)。
加害側である非行少年の持つ,「被害者性」や「多
重被害」という特性について,世の中の理解につい
て概観していく。18歳と40歳の犯罪についての印象
を比較検討した柳澤・水口(2017)によると,18歳
の少年による犯罪では,【犯人自身>犯人の親>犯
人を取り巻く社会>犯人の住んでいる地域】の順に
責任を高く帰属させたことがわかった。40歳の成人
による犯罪では,【犯人自身>犯人を取り巻く社会
>犯人の住んでいる地域>犯人の親】の順に責任を
高く帰属させたことがわかった。いずれも罪を犯し
た本人に原因を帰属させていることには違いはな
い。しかし,成人の犯罪と比べ,少年の犯罪の場合
では,周囲の環境からの影響,特に少年自身の意志
だけではどうしようもできないような環境が影響し
ていると考えている人が多いということがわかった。
田中(2021)は,加害行為に至ったものにある被
害体験と被害者意識をいかに理解し取り扱っていく
のかは心理臨床実践において,とりわけ司法・矯正
や児童福祉領域,家族臨床において重要な実践的課
題であるとしている。

【原著論文】非行少年の被害経験と支援に関する動向と展望

榊 原 葵

金城学院大学大学院人間生活学研究科博士課程後期課程

Review of the Environment for Juvenile Delinquency

and Support Options
Aoi Sakakibara

Graduate School of Human Ecology, Kinjo Gakuin University


http://www.zenjiso.org/wp-content/uploads/2015/03/ZENJISO087_3.pdf



8 . 弁護士付添人の選任と児童相談所 (表 B24)から(表 B27)にかけて、警察の調査手続に関して選任された弁護士付添人 の状況が示されている。 この弁護士付添人制度は少年法改正の修正案として国会で追加されたものであるが、 弁護士付添人の選任率は(表 B24)を見るかぎり、わずか 8 件(29.6%)ときわめて低 調である。 子どもと保護者の権利意識の不十分さにその理由を求めることは容易であるが、 (表 B25)を見ると、児童相談所の教示の不十分さにも原因があるといえる。 また (表 B26) を見ると、一時保護中の少年に面会した弁護士付添人は 6 件 (37.5%)、逆に面会しなかった弁護士付添人は 10 件(62.5%)で、選任された弁護 士付添人の件数が現状では圧倒的に少ないうえに、選任されたにもかかわらず面会し なかった弁護士付添人も少なくなく、弁護士付添人の意識にも問題がありそうである。 なお前述したように、警察の調査手続に関して選任された弁護士付添人の権限が児 童相談所の調査手続にどのように及ぶかは改正少年法上も明確ではない。 児童相談所からすればそれはあくまで警察の調査手続に関して選任された弁護士付 添人である以上、児童相談所の調査手続にその権限は及ばないということになろうが、 弁護士会の多くは警察の調査手続に関して選任された弁護士付添人の権限は児童相談 所の調査手続にも及ぶだけでなく、弁護人に保障された被告人との秘密接見の権限 (憲法 34 条)が児童相談所の調査手続における弁護士付添人にも認められると主張し、 児童相談所と見解が対立している。 この対立は弁護士会と児童相談所の協議によって容易に解決できる問題ではないが、 対立が継続することは子どもの最善の利益に反すると思われるので、双方の誠実な協 議によって妥協点を探るべきであろう。 なお、一時保護中の弁護士付添人の面会に対する児童福祉司の立ち会いは有 5 件、 無 5 件であった。 9 . 児童相談所の家庭裁判

http://www.zenjiso.org/wp-content/uploads/2015/03/ZENJISO087_3.pdf
「触法少年の送致と児童相談所の現状に関する調査」 分析結果報告



4月から成人年齢が18歳になった。だが案の定、児童福祉法や少年法、AV新法などを扱う現場では、その対応に戸惑うケースが出始めた。今月上旬には、「18歳成人」をテーマにした会合が相次いで東京都内で開かれている。浮き彫りになった課題とは何なのか。(特別報道部・木原育子)

◆虐待受け家出でも「自己責任だと…」



福祉の専門職や政府の担当者らが登壇した「若草プロジェクト」のシンポジウム=東京都内で

 「少年法が改正され、18歳の家出少女を守れなくなった。自己責任だと…」

 3日、若い年代の女性を支援する団体「若草プロジェクト」のシンポジウム。「若草」代表理事の大谷恭子弁護士が問題提起した。

 少年法では、将来罪を犯す恐れがある「虞犯ぐはん少年」の場合、家裁に送致し、国が立ち直りに関わる。だが、成人年齢の引き下げで18、19歳は対象外となり、その年代の女性は虐待などで家出せざるを得なかったとしても保護されなくなった。大谷さんは「法改正は女性のエンパワメント(力づけ)にどれだけ寄与したのか。考える端緒にしてほしい」と訴えた。

◆AV契約は「新法」制定「被害相談増えてきた」の声も

 法の対象範囲の変更については契約の現場でも。

 18、19歳は保護者の同意のない契約を無効にできる「未成年者取り消し権」があったが、対象外に。特にAV(アダルトビデオ)の契約は心身のダメージが大きいため、公表までの期間や罰則を設けた新法が急きょ制定された。

 シンポでは、AV被害者を支援するNPO法人「ぱっぷす」の金尻カズナ理事長らも登壇。「新法では契約から撮影まで1カ月、撮影から公表まで4カ月の猶予期間が義務付けられた。今月23日で施行から5カ月。被害相談も増えてきた」と危機感を強め「性的搾取する企業をいかに残さないか。需要を抑制する仕組みを作ってもらいたい」と求めた。

◆児童福祉法は上限撤廃、児相職員は「ねじれ」に悩む



児童養護の現場の人らが集った「子ども研究会」の勉強会=東京都内で

 転換期の現場は児童養護も。児童相談所の職員らでつくる「子ども研究会」も5日に勉強会を開き「18歳成人」をテーマにした。

 児童福祉法では、18歳以降も養護施設や里親宅への措置を最長で22歳の年度末まで延長できるが、6月の改正児福法では自立支援の一環として、年齢上限が撤廃され、柔軟に対応するよう強化された。民法では年齢引き下げ、児福法では引き上げといった「ねじれ」が起きている。

 ある児相職員は「措置延長した18歳が、『もう成人したから、深夜時間帯のアルバイトをしたい』と言い出した。民法上は大人、児童養護では措置中。本人の思いを尊重すべきか迷った」と吐露した。

 一方、18歳が成人とされたことで、措置延長に親権者の同意は必要なくなった。ある施設職員は「施設で暮らし続けたいという本人の意見を尊重すると、空きがなくなり、新規の保護を受け入れにくい現状もある。本人の意思を中心にした福祉にするにはどうすればいいか、現場はいつも考えている」と訴えた。

 子どもの権利に詳しい山下敏雅弁護士は「児童福祉法は、論理的な整理も不十分なままパッチワークのように付け足す形でハイペースで改正され、ほころびが出始めている」と指摘。「ケース・バイ・ケースで、ともに悩みながら一人一人にあった答えを導き出すしかない。国は実情をもっと知るべきだ」と話した。

【関連記事】来月「18歳成人」スタート バイト選び、気を付けて 労働条件確認し書面など保管

「家出少女守れなくなった」 「18歳成人」開始から半年余り 少年法、AV新法…現場で戸惑いの声相次ぐ

2022年11月14日 06時00分



卒業や進学に合わせ、春はアルバイトを始める若者が増える時期だ。頭に入れておきたいのは、改正民法の施行を受け、四月から成人年齢が引き下げられること。労働契約上、十八、十九歳も成人として扱われるようになる。親の保護を受けにくくなる中で、低賃金、長時間労働といった違法な働き方やトラブルに巻き込まれないため注意が必要だ。 (熊崎未奈)

■「親同意」見直し

 労働基準法では、未成年者が労働契約を結ぶ際、条件が働き手にとって不利な場合は、保護者や労働基準監督署が代わりに契約を解除できる規定がある。四月以降、成人年齢が引き下げられると、十八、十九歳にこの規定は当てはまらなくなる。「ブラックバイト対策弁護団あいち」(名古屋市)のメンバーで、労働問題に詳しい青山玲弓(れゆみ)弁護士は「社会経験が少ない若者を、低賃金、長時間などの悪い条件下で働かせようとする業者が増える可能性がある」と危惧する。

 十〜二十代の学生から同弁護団に寄せられる相談は年間約三十件。退職を申し出たときに「違約金」を請求されたり、後任の紹介を強制されたりして「辞めたいのに辞められない」という相談が多い。これまでは相談者が未成年なら、契約の「取り消し権」を持つ保護者が交渉に加わることで解決する例がほとんどだった。青山さんは「親が何とかしてくれるではなく、本人が自分のこととして捉える必要がある」と話す。

 未成年者のアルバイトが多い企業の中には、十八、十九歳への対応を見直すところもある。焼き肉店や居酒屋を展開するコロワイド(横浜市)は現在、未成年者をアルバイトで採用する場合、保護者の署名と押印による同意を求めている。しかし、四月以降は高校生を除く十八歳以上は不要とする。広報担当者は「法律上は成人と同じ責務を負うことになる。責任感や主体性を持ってもらうため」と説明する。コンビニ最大手のセブン−イレブン・ジャパン(東京)も、親の承諾書を求める対象を十八歳未満に引き下げる予定だ。

■困ったら相談を

 そもそも保護者の同意は法律で義務付けられているものではない。保護者の理解を得るためや、トラブルがあった際の緊急連絡先の把握を目的に企業が自主的に求めている。ただ、それがなくなれば、何か問題があっても親が把握しにくくなる懸念はある。

 アルバイトを始める際、何に気を付けたらいいか。トラブルの多くは、時給が低い、勤務日が多い、休憩時間がない、残業代が支払われない−など。青山さんが勧めるのは「労働条件を書面で残すこと」だ。雇用主には本来、労働条件を記した通知書を採用時に交付することが義務付けられている。もらえない場合は、応募した際の求人票の写真や求人サイトのスクリーンショット(画面保存)でも有効という。

 求人を探す際は、賃金や労働時間などの条件が明確で、テスト期間に勤務日数を減らすなど学業に理解をしてくれるところを選ぶのが大事。働いてみないと分からない部分もあるが、そうした記述が求人票にあると安心だ。青山さんは「初めて社会に出ると、仕事への責任を強く感じやすい。成人年齢が引き下げられるとはいえ、困ったときは親や周りに相談してほしい」と呼び掛ける。

来月「18歳成人」スタート バイト選び、気を付けて 労働条件確認し書面など保管

2022年3月7日 08時58分