デジタル大臣を務める河野太郎氏は8月26日、自由民主党(自民党)総裁選への立候補を表明した。その記者会見の場で河野氏は、X(旧Twitter)上で一般ユーザーをブロックしている自身の行為への指摘について「誹謗中傷してきた人をブロックする行為は当然で、ブロックが批判される風潮は危険だ」と反論した。 会見で河野氏は「一般ユーザーをブロックする行為が総理大臣の資質としてふわさしいのか」という問いに対して、次のように回答した。 (以下、河野氏の発言) 「SNSでの誹謗中傷が増えてきている。Twitterの場合はXと名前が変わってから誹謗中傷あるいはフェイクニュースがあまり管理されなくなってきてしまったのではないかと残念に思っている」 「誹謗中傷がある程度野放しになったことで、政治家や芸能人、さらにはオリンピック選手なら誹謗中傷して良いんだと、誹謗中傷される対象がどんどん広がっている。あるいは一般の方も何かあるとXで誹謗中傷される状況になっている。誹謗中傷する方は、SNSの匿名の壁の後ろで人を傷つけて面白がっているのか楽しんでいるのかわからないが、特に責任を問われることもなく誹謗中傷や人を傷つけている人が多数いる」 「私はこれは非常にネットの大きなマイナス面だと思っている。何らかの形で止めなきゃいけない。一つは法的な手段に訴えるということもあるが、もう1つは誹謗中傷する人をブロックすることだ」 「私が懸念しているのが、誹謗中傷してきた人をブロックした人に対して、『ブロックするのはけしからん』と批判すると、今度はブロックすると批判されるからと怖がってブロックしなくなることだ。誹謗中傷されている人はブロックされればその誹謗中傷を見なくても済む。誹謗中傷をネットで受け止める必要は全くない。誹謗中傷されたらまずはブロックをおすすめしたいし、ブロックしたことを批判するというのは問題だと声を大にして言いたい」(河野氏)