惑星★聖歌 ~Planet Anthem~ について
※この記事はでんぱ組.inc "ONE NATION UNDER THE DEMPA TOUR" のネタバレを一部含みます、ご注意下さい。
https://youtu.be/KwxL4LQbF6A
2023年3月5日 J:COMホール八王子にて行われたでんぱ組inc. "ONE NATION UNDER THE DEMPA TOUR" 東京公演にて【惑星★聖歌 ~Planet Anthem~】という曲が披露された。自分はこの曲が大好きで数あるでんぱ組.incの曲の中でもベスト3で3本の指に入るほどだ。
ちなみに1位はダンス ダンス ダンス。
一生やらないかと思いきやメドレーで聴かされたり、まさに踊らされてる。
先のライブの後、なぜ自分はこの曲が好きなのかローモバをやりながら考えてみた。
・惑星★聖歌 ~Planet Anthem~という曲
まずタイトルが良い。
これガチ恋が推しを語る時『名前が良い』っていうくらい根拠も中身もないから終わり。
曲調についてだけど個人的にメロディよりビートを好むのでグループに珍しく分かりやすいビートが終始打ち込まれていて踊りやすい。
音に合わせて動いてるだけで楽しい。
MIXやヲタ芸の楽しさは知ってるけど、ここでこれやらなきゃって使命感は無く何も考えず自由に揺れられるから好きだ。
クラブ寄りの音やラップの割に構成や歌詞はスケールが大きく決して雑多じゃない威厳すら感じる。
この曲の良さを力説した時にトラウマ級に誰からも支持されなくて、食事が喉を通らなくなったことがある。
歌詞も『時代 未来 暗い』『高い 期待 歌い』 『デカい 課題 得たい』『他愛もない 舞台』で韻を踏みまくってて心地よい。
完全に私信だ。
えへへ。(視力0)
『誰だってはじめは くすぶって ひとりじゃ光れない』の言葉がアイドルを指してるようで生まれたての頼りなさから『目を凝らせば 小さな星が 無数に 瞬いてる 人知れず 私も そうだった キミに見つけてもらった』とファンと出会い輝き出す物語に聴こえるし、無数のペンラから推しに見つけてもらったヲタク側にも聴こえるから気持ち悪いって言われるんだよきっと。
それぞれ個性が光るけど相沢さんの歌声が特に大好きで、そよ風のように爽やかな透明感(カルピスウォーター)と弾道兵器みたいに突き抜ける強さ(レッドブル翼を授ける)を同じ曲中に同じ人間が出せるって神の領域、広いホールを1人で制圧していく様は重要無形文化財に指定されてもいい。
新しい宗教のようで後物販で壺が売られてたらうっかり買ってしまう。
"始まり"というよりは"広がり"を感じる世界観は大きな会場に似合う曲だと思う。
ある程度書きましたがまだ半分にもいってない、卒論より絶望的な気分だしトイレ休憩なら今です。
他の時間の使い方を考えるチャンスです、例えばローモバとか。
こんなに忠告したのにセーブポイントから先に進むのであれば、一緒に行こーぜ!せーのっ!!
・惑星★聖歌 ~Planet Anthem~ とコスモツアー
曲自体の魅力について書いたけどそれだけでこんなに好きにはならなくて、自分の中でこの曲と切り離せない思い出が2018年のコスモツアー。
17年末、推しがでんぱ組.incに加入した。
雑誌のリークにより加入前から凄まじく叩かれて、城ホの夜はこの世の憎しみが全て二人に向けられたかと思うほど炎上した。
ローモバの城みたいに。
命を落とす覚悟で臨んだ軽井沢っほいでそれはごく一部のヲタクだけで新メンに理解ある方々も多いことを知った。
直接話せた機会にも当時から受け入れてくれたヲタクさんたちにも感謝してます。
他ぺろりすとは知らんけど自分はでんぱのイベントではまだアウェー感あってたまご色と黄色が似すぎて成瀬さん推しに申し訳ないといつも思ってた。
それでもべボボが行かないとたまご色が1人もいないんじゃないかと大袈裟じゃなく本当に感じたし(当時からたまご色を振ってた人も本当はいると思うし不快に感じたらスミマセン)、自分が行かないとって必死だった。
この時ほど義務感でヲタクすることはもうないと思う。
ホール内で光るたまご色は数えるほどで振ってるヤツは知った顔で、自分は常に2本振って盛ってた。
動物が威嚇する時に体を大きく見せるのと同じだ。
違うか。
嫌いなぺろりすとが言ってた『気兼ねなくぺろりんを推せる時代になった』って言葉が忘れられない。
コスモツアーのセトリはアンコール開けプラネットアンセム固定で、イントロと同時にメンバーはステージじゃなく客席の扉からサプライズ登場して客席を練り歩いてステージに集まるという何とも地上感ある演出だった。
ツアー途中から通路側が花道になると知ってクソ席でも沸いてた。
2018年6月30日の惑星サイレント・オッカ(静岡)公演
自分は扉のすぐ横の席だった。
『もしやここから出てくるのでは?』『いやいや扉なんていくつもあるだろ』『推しメンが現れるのでは?』『いやいやどんだけメンバーいると思ってんだよ』
落語のように一人芝居をした。
ペンラでそばを食べる真似もした。
それは嘘。
広いホールで観る推しメンは遠くて小さくてそれも好きだった。
売れた感があったから。
タワレコやらアニメイトやらド近(ちか)なステージを積み重ねて、ついにはホールで歌う推しを見て自分の推し方は間違ってなかったっていう優越感すらあった。
本人の努力なのに。
もちろん寂しさもあった。
俺たちの先生がみんなの先生になっていく。レスが来ることもなく特典会もなく。
望んだこととはいえ切なかった。
アンコール開けいよいよプラネットアンセム。
没理想なのでなるべく期待せず待ってた。
目の前の扉がガバッと開いた。
あぁ、やっぱここから出てくるのか、誰だろう。
黒いカラーの人!誰!?
と思ったらセキュリティーの男。
そんなサプライズいらん。
後ろからメンバーが出てきたんだけどスイマセンこれが誰か憶えてない、藤咲さんだったかな。
その後ろに 、、いた。
ぺろりん先生こと鹿目凛さん。
さっきまで『遠くに行っちゃった、』って黄昏れてたのに今、ベボガ!の時より近くで歌ってる。
笑ってしまった。
目が合って指差された、表情は憶えてない。あっちは『なんだお前かよ』って思ったかもしれない。
遠くに行ったと思ったけど、大丈夫まだ近くにいるよって伝えてもらった気がして、
『見えない扉を開けた その先でキミを待つよ』
見えてる扉の先で待ってて本当に良かった。扉は見えてるほうがいい。
この曲を歌いながら客席を歩く時間は比較的自由だった。
"あの"でんぱ組.incさんの超絶パフォーマンスに推しメンはついていくだけで精一杯で、先輩に振られなきゃ発言権もないステージ上で余裕など全く無いように見えた。
それもあって楽しさ半分、変なミスしないか娘の発表会を見守る親心と同じだった。
娘いないけど。
だからこそプラネットアンセムの間だけ、ステージの緊張から解放されて自由で地上感あるこの時間、推しは楽しそうだった。
先に書いたヲタク側の自由とメンバー側の自由が混ざり合うこの自由を一言で表すと"自由"だ。
『キミをコスモに連れてくよ』
新しい場所、新しい景色に連れてってもらったことを実感した。
世界にアイドルヲタクが何万人何十万人いるか分からないけど、ここまで明確に[推しメンが本当に売れた]瞬間を目撃できたヲタクは多くないんじゃないかな。
ただただ幸運だと思う。
学術的専門用語で言うと、よっしゃラッキー!
宇宙って果てしなく遠い場所に思えるけど、ここ地球も太陽系第3惑星であって今この文章を打ってる場所を宇宙と解釈することも出来るのだろうか。
遠くて近い存在として宇宙と推しを重ねられる僕はロマンチックおじさんなのかもしれない(独身・低収入)。
当時と今でぺろりすとの顔ぶれは変わってしまったけど、この曲を聴く度に愛おしくなるし新しい仲間と新しい思い出も作れてるし、何より初心に帰れる、純粋に推しだけを見てた頃に戻れるお経のような浄化作用はもう他界というより成仏。
いつかまたみんなでこの曲を聴きたいとも思っているよ。
・惑星★聖歌 ~Planet Anthem~とONE NATION UNDER THE DEMPA TOUR
2023年3月5日 J:COMホール八王子。
会場に入った時から妙に雰囲気を感じて、誰かに『なんかコスモツアーぽくないすか、』て話した気がする。
まぁ単にホールでのツアーってことだけなんだけど。
記念すべき声出し復活だしある程度盛り上がれる、MIX入れやすい曲が来ると予想していて好きではあるけどプラネットアンセムは予想の候補にすら上がらなかった。
ライブは進み、おやポラ太陽系で予想は全く外れて、それと同時にこの並びコスモツアーから武道館を連想させて少し懐かしくなってた。
\ 響け!照らせ!願い込めて!/
、、まじか。
『うわ、あ、ぁあ、』
口から小さい自分が出てくるかと思った。
あれは多分、思い出が音になって出てきたんだと思う。
体が言うことを聞かなくなってしまったから意識を捨てて細胞に任せた。
おかげでほとんど憶えてない。
ただあの会場で一番楽しんでた自信ある。
あまりに楽しすぎて終わった後ちょっと具合悪くなった。
これ実は夢で、自分は八王子に行ってないかもしれない、そんな心配もあったけどセトリ見たらちゃんとやってた。
八王子にも行ってた。
八王子限定かもしれないけどもしプラネットアンセム固定ならツアー全通したいまである。
日程的にキツかったらプラネットアンセムだけ聴いて帰る。
5人が加入してから初のワンマン、世界の終わりにも思えたコロナ禍を乗り越えた証である声出し公演、大切な節目にこの曲が披露される気がして余計にエモさが加わるのかも。
この曲の発表当時を知らないし、でんぱ古参の方々から見たらにわかが調子乗るなよって叩かれるかもしらんけど、その批判は甘んじて受けようと思う。
自分とプラネットアンセムの物語はこんな感じ。
"好きな曲"というより乗り越えるために"必要な曲"なのかな。
一生懸命な自分、純度の高かった自分を思い出せる曲。
そして推しチャン、時が流れても環境が変わっても推しであり続けてくれて、夢や希望を持てる説得力のある存在でい続けてくれてありがとうございます。
実力も存在感も当時とは比べ物にならないし夢や目標のいくつかは叶えてしまったかもしれないけど、努力や前進を辞めず常に新しい姿や表現や舞台やローモバで魅せてくれて、これ以上の推し甲斐、ヲタク冥利に尽きることはありません。
何度も聴けるから安心しな。
プラネットアンセムが好きな人のことなんて言うんだろう。
プラネットアンセマー?
ダサすぎる。
二度と言いたくない。
この記事を書くきっかけになったのはとあるヲタクととある1曲の物語を読んだからであって、他のヲタクの推しや曲に対する想いや物語があったら読んでみたい。
なるべく気持ち悪いやつ。
そろそろローモバやる時間なのでこの辺で。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
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