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一級建築士試験取得にはそれぞれの物語があるという話

士業関係の合格発表の話があると思い出すのが一級建築士の試験。
年末年始、不合格だった方は今年はどうしようと思われている方も多いのではないでしょうか。
お役にたてるかは分からないのですが、建築士試験について思うことを書いてみました。

ちなみに私は学科1回、製図1回落ちており、二級建築士に関しては2回製図がだめで最後は受験申込を忘れてたというなかなか苦労の資格取得人生を歩んでいます。


まずは自分のキャリアをどうしたいのか


最近、学生の女の子たちから一級建築士の試験を受けるタイミングをアドバイス欲しいなどなど相談受けます。
受けれるタイミングのバリエーションが増えましたよね。
キャリアの築き方が広がったという意味ではいいのですが、次の章で書いていることも少し参考にしてもらいたいなと思います 

一級建築士試験は難易度は高くないと言われていますが、とってもハードな試験。二次の実技は6時間半。
特に女性は結婚や出産のタイミングを早く考えている方にとっては憂鬱でしかないですよね。
Twitterでも話題になっている通り、受験生の奥さまも本当に大変だなと思います。
そして受かったところで大してお金にならない。
なんなら受験合格すると登録料で10万近くもっていかれる…。

だからこそ!!!

どういう形で建築を関わっていきたいかをよく考えること!

医師とは違って医師免許がないと、医療行為ができなみたいなのではなく
資格がなくてもクライアントの前にはでれますし、建築に携われる方法もたくさんあります。
有名建築家だけれど、資格もっていませんという方も・・・。

と言われてもなかなか割り切れないかもなのですが・・・。

世間のあった方がいいという話に流されすぎないということです。
もちろん一級建築士であったほうが出来ることは増えますが、今できることは限られていますし、今しかできないことも限られています。試験は年齢制限があるわけではないのでいつでも取得が可能ということです。

・将来自分で事務所を開設したい
・クライアントからより信頼される設計者でいたい
・キャリアをストップする予定があり、復帰できるようにしておきたい
などなど
 
試験との相性もあるので
すんなりいける方とそうでない方といるわけですがここをはっきりさせているかどうかは本当に違うなと今でも思います。

一番伝えたい資格試験について思ったこと


一級建築士になれたからって人生が残念ながら薔薇色になんてなりません。

一発合格の方でも、その後思うように建築の仕事をしているかというとそんなことは決していないです。

自分の人生は自分で切り拓いていくしかないのです。

実はそんなに建築の仕事が好きじゃないかも・・・
けれど、資格は持っているからもったいない・・・と悩まれている方も多いのも事実です。よく相談受けます。
建築士試験で得られたものは他でもたくさん応用が利くのは間違いないので建築士資格に縛られない人生であってもらいたいです。

だから、一発合格の自慢話なんて無視して大丈夫。

そこは本質じゃないです。マジで。
私はこれに結構悩んじゃいました…笑
当然一発で受かるとなぜか思っていたのですよね…。

そんなに簡単にでてくる答えではないのですが、自分の人生の舵を自分で握りつづけるためにも、自分が本当にしたいことをしっかり考えて向き合い続けることが本当に大切だと思っています。

私も20代で合格というと聞こえはいいけれど、学科1回製図1回と落ちた私にとっては、地獄のような3年を過ごしていました。
学部卒でまわりが大学院へ行っていたので余計につらかったのです。

また、なぜか…20代の3年間って貴重のように勝手に思っていました。

過去の自分に何か言うとしたら、30代の私はとっても想像もできないくらいびっくりするほど楽しいよと笑

あの頃には想像もしていなかった世界が広がっているよと

だから、きっとこの先の40代、50代・・・

その先の素敵な人生が待っているという確信があるし、自分のまわりの先輩たちを見ていてもそう思います。

しかし
当時の私は、将来の不安と恐怖と、描いていた自分の理想と遠すぎることへの虚しさと、何から手をつけていいかわからないことばかりで模索の日々でした。
なのですが、製図試験とじっくり向き合えたおかげで広がった友人関係(資格学校の製図はグループ授業が多いため仲間が増えやすい)や作図のスピードがとても上がりました。
これは本当財産でキャリアの幅が思いっきり広がったので建築士試験は本当にそれぞれの物語があるなと感じています。

私の合格した年にしていたこと 

最後の年は

今年で絶対に終わらせたい!!!

 『一級建築士である人生がいい』

『建築で実現したい夢を諦めたくない』

一級建築士を取得したら

何がしたいのか

どんなことができるのかを

丁寧に丁寧に考えながら過ごしていました。

今思えばこの地獄のような3年でしたが、の今の揺るがない建築に携わって生きていく姿勢ができたことはとってもよかったなと思っています。
(二級合わせてるともっと長い)

土日もほとんど遊べず、試験取得の学校の費用が必要であったため

(スターバックスでコーヒー買える人すごいと思っていました笑)

好きな洋服も買えない・・・

悲劇だ!!と思い続けていましたが・・・。

しっかりこういうことをしたいと考えはじめたら・・・

パートナー、友人、家族など多くの人がより応援してくれるようになりました

 

目的地は変わってもいいので、なんとなくやりたいことを見つけて、地道に積み重ねてみると見えてくる世界が必ずあります。

王道という道に惑わされず!

自分のペースで自分らしく資格試験と向き合う。
今の時代は余計そうなのではないでしょうか。
王道と言われる再現性が高い道の再現性が低くなった今、いろんなチャンスがあります。上手に受かることに越したことはないのですが本質はそこじゃないです。

だから、資格試験から自分らしい選択をしてもらいたいと思います。

そうするともっと大きなものに出会えるかもしれないので、ワクワクしながら楽しみながら、大変ですが受けてもらいたいなと思ったという話です

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