建築家に頼まなくてもできるジェンダーレストイレの対策
建築家の植松です。
不特定多数の方がいらっしゃる建物をお持ちのみなさま。
連日のニュースでこれからのトイレは…と頭を悩ませているのではないでしょうか。
今日は、お困りの企業の担当者さんへ向けて建築家に頼まなくてもできるジェンダーレストイレの考え方についてお話ししたいと思います。
建築家に頼まなくてもできる一番シンプルな解決法
まず結論から言いますと、電車の優先席のように、男女共用のトイレを2つ以上つくることをお勧めしています。
つまり、『優先トイレ』です!
そして、そのトイレが空いているときは、誰でも使いやすいようにしましょう。
ここが本当に大きなポイントです!!!
みんなが便利になるトイレを2箇所つくるがポイントです!
これにより、カミングアウトしていないトランスジェンダーの方々が気にせずにトイレを利用できる環境を作ることができます。
多目的トイレもある場所も多いと思いますので、1つだけ個室を追加してみればいいのです。
多目的トイレって対象とされていないと感じられる人は使いづらいと感じます。なので、男性も女性もみなさんが便利につかえるようにしてあげるのがポイントです。
エンタメ性を持たせてあげたり、気分転換に散歩がてらいける等ストーリーがあってもいいかもしれません。
少しマニアックな話にはなってしまいますが、大改修をする必要はありません。ハードルが低い改修で十分です。カミングアウトしていない人への配慮ができるように、内装は柄などは用いず、単色にするといいと思います。明るめの色を選ぶことで、どちらかの性を想起させない環境を作ることができます。
建築家としてのみなさんへのお願いと考えてみてほしいこと
最後に、建築家としてのお願いをさせてください。自分自身の性で悩む子供たちを減らすために、学校などでもこのような取り組みをしてほしいと思います。まだトイレは個室なのですが、温浴施設や更衣室など、まだまだ課題はあります。ぜひみなさん、建築家に相談し、誰もが生きやすい環境を作ることを考えてみてください。結果として、今健常者といわれている人たちもハッピーな環境が訪れます。
以上が私の提案です。皆さんのご意見やご感想をお待ちしております。