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文章力を伸ばす・鍛えるには本を読むべき?意識したい3つの方法

「文章がうまくなりたい」
「文章力をアップしたい」
「文章を書くのが苦手で書けない」

…という人は多いと思う。

それに対して、「文章が上手になりたければ本を読め」といったアドバイスを見聞きすることがある。これは果たして正しいのだろうか?

ここからはあくまで私の考えだけれど、結論から言うと、

■ 幼少期の読書は効果的
■ 大人は本を読むだけでは文章は上達しない

と思う。

まず、幼少期。何歳ぐらいまで…とは一概に言えないけれど、特に小学生ぐらいまでの読書は、文章力に大きな影響を及ぼすと考えている。

本は文章のかたまり。子どもの頃にどれだけ文章に接したかは、文章脳を耕す上で大きな意味がある。語彙や構文、ことばの使い方、表現力まで。

ことばの世界に身を置いて育つことは、英語環境で育つのと同様、自然に血となり肉となる。

では、大人はどうか。

大人になってからは、本をただ読むだけでは文章は上達しない。それは日頃からたくさん読む「量」をこなしても同じだと思う。もちろん、活字に一切ふれないよりは遥かにいいけれど。


じゃあ、大人は本を読んでも意味はないのか。そんなことはない。文章力という観点でポイントを押さえることが大切だと思う。

具体的には、

■ 文章力に関連した本を読む
■ 好きな筆者・作家の文章を分析・マネする
■ イマイチな本にツッコミを入れる・添削する

このあたりだろうか。


■ 文章力に関連した本を読む

手っ取り早く思えそうなのがこれ。基本的にテクニック本・ノウハウ本を読むということである。

文章力に関連した本はものすごくたくさんあって、「伝わる」とか「売れる」とか「バズる」とか…。方向性やジャンルがさまざまなので、自分に必要そうなものを読むといい。

web上にも文章力アップの情報は落ちているけれど、これはやっぱり本がいい。なぜなら一冊の本にまとまっているということは、それだけ情報量があるし、網羅されている。それに「編集の目」を通っているし、なにより“文章力についての本を出す”という覚悟がある。


■ 好きな筆者・作家の文章を分析・マネする

自分の好きな文章を書く人は、自分がいいなと思える要素があるということ。

「どうして好きなんだろう?」「どんな表現が魅力なのか?」を分析することは、なんとなく好きで読んでいる、から一歩先に進める。

そしてマネするという方法もよく聞く。“写経”のようにまるごと書き写すと、そのスピード感で文章に向き合うことになり、文章の細かい点(語彙やリズム感、漢字/ひらがなのバランスなど)が見えてくる。

とはいえ、写経はなかなか大変(私もしたことない)。なので、まずはいいと思う要素を取り入れる、ぐらいでも十分かと。たとえば文末表現のバリエーションや、比喩の方法など。学べる点やすぐに活かせるポイントは多い。


■ イマイチな本にツッコミを入れる・添削する

本を読んでいると、「イマイチだな」と思って本を閉じたり、読みにくくてなかなか先に進めない…といった文章に出会うことがある。

私はよく図書館で本を借りるけれど、新刊などタイトルだけで予約することもあり、しばしばこういったことが起きる。(でも無料だから平気)

そういった時にも、やはり「どこがイマイチなのか」「自分だったらどう書くか」という分析視点で考えると、ものすごく勉強になる。ハズレ本にあたっても、ただでは起きないでほしい。

たとえば「一文が長すぎてわかりづらい」とか「この人うまいことばっかり書こうとしてる」とか「この話はもっと前に書くべき」…などなど。

私自身は、編集の仕事を通じて、以前よりも文章力が上がったと感じている(それでもまだまだだけれど)。編集者目線というか、ツッコミ目線というか、そういった感覚で文章を見るとかなり鍛えられるはず。



そして最後に大切なことを。

文章を書かないと文章力はつかない。絶対に。

当たり前のことで、これまたよく言われることだけれど、結局はこれに尽きるのでね。というわけで、どんどんnote書こう。

それでは、また明日。



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ちゃき|田原未沙記
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