日記#137 高輪うぇいうぇいと神保町古書店、紅葉の皇居とお台場に行った話。 2020/11/20
今日は死ぬほど活動した。今朝がすでに昨日のようだぜ。
遅くまで本読んでいたせいで今朝は完璧に寝坊し、9時50分に起きた。ホテルのチェックアウトが10時までだったので文字通り飛び起き、死んだ顔のまま荷物をまとめフロントまで転がり落ちたらなんとか追加料金を払わずに済んだ。グッジョブ。
今日は神田神保町の古本街へ行こう。
とりあえずクソ重い(わりに役立つものは何にも入っていない)バックパックを渋谷のロッカーに預ける。一日500円だ。昨夜のカプセルホテルが1000円だったので、バックパックは私の半分ほどの値打ちがあるらしい。まあ、妥当だな。
なんか東京を突っ切る地下鉄?みたいなのを使えば神田まですぐいけるらしいが、私は宗教上の理由で山の手線しか使えないのでかなり遠回りになった。
(ちなみに私は山手線の駅をそらで全部言える、というパーティートリックを持っている。)
途中、新駅の高輪ゲートウェイで降りてみた。ひらがなで「うぇい」って書いてあると楽しくなる。うぇいうぇい。
この天井なんかはかなり”ゲートウェイ”感がある。開放的で素晴らしい。東京の古い駅は総じて天井が低くてめちゃめちゃ死にたくなるので、これは良い心がけだ。
無人コンビニがあるうぇい。
売り場のほとんどが酒とおつまみ。
ていうか無人のコンビニで酒を売るなよ。
有糖の紅茶を飲むほど私はうぇいうぇいしていない。
神田の駅前は鰻屋と蕎麦屋が軒を連ねている。うなぎがすごーく美味しそうだったが、これまた宗教上の理由で私は絶滅危惧種を食べられないのでスルーした。残念。
やべーコピーのドリンクが発売されていた。
普段私は「チルしたい」なんて口が裂けても言わないが(life is all about chilling:)とかプロフィールに書くのを最高にダサいという価値観を持っているので)、実際のところ、心の奥底では「結局人生ってチルできるかどうかだよな〜」と思っている。だから買おうと思った。
私の左手に555mlの無糖午後の紅茶が握られていなかったら買っていただろう。さすがに両手に740mlの液体を持って本屋に突撃するほどアホではない。
水族館か??
幻想的なライトに照らされた広辞苑がゆらゆらと漂っている。
水族館あるある。
「クラゲの魅力、照明が9割。」
あんまり期待してなかったけど、凄かったよ、神保町。本当に古書店が並んでいて、古本で作られた本棚に所狭しと古本が並んでいる。「昭和10年出版ファーブル昆虫記10巻セット¥48,000」とか。そんなもの売っていいのか?博物館とかに寄贈するべきでは?
それにしても物凄い本の量。しかも一軒一軒違うジャンルの古書を扱っているので、4時間ぐらい滞在したが全然回りきれなかった。
本当はファーブル昆虫記(全部積むと1mくらいある)が欲しかったんだけど、貧乏なのと旅行中なのでそんなバカでかいものを購入するわけにもいかず、結局尋常小学校の教科書を買った。
明治44年の出版だから、私のひいばあちゃんが生まれるよりも前からこの世に存在することになる。420円だった。高いのか安いのか全然わからん。価値がわからん。どういう風に扱えばいいの?手袋つけるべき?
まあこの本に関してはじっくり読んでレビューを別に書きたい。
ついでにウィトゲンシュタインの論理哲学論考と永井先生の入門本を買った。
これは古書でもなんでもないけどここんところずっと探していたので。
有名な割に意外と中規模の本屋は取り扱ってない。どっちも古い本だからかな。
お昼は近所のラーメン屋でラーメン450円をたべた。美味しかった。神田は安くてうまそうなご飯屋さんがたくさんあって最高だ。この辺でクソつまらんオフィスワークをし、昼には死ぬほど美味いご飯を食べ、就業後には古書店で立ち読みをする。そんな人生も悪くない。
ラーメン食べたあとはドトールに入って買ったばかりのウィトゲンシュタイン入門を読み始めた。ウィトゲンシュタインはかなり悩めるやつだったらしい。しかしまあ、私もルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインとかいう重々しい名前でこの世に生を受けていれば相当に悩んだと思う。
ルートヴィヒの苦悩に思いを馳せ急ピッチでコーヒーを流し込んだ。
江戸城ってのが近くにあるらしいという噂を聞いたので、行くことにした。
漫才の練習してる人たちがいっぱいいた。
紅葉キレイね。
赤文字の「犬」が何を意味するのかわからない。いやわかることはわかる。「私(人間)は犬(の糞を片付けるという)マナーを守ります」てことだけど、文脈に頼り過ぎじゃないか?
背景にでっかく「犬」って書くのおかしいと思うな。猫版とかがあるならまだしも。
そんなことを大声で叫びながらプラプラ歩いていたら、だんだんふらふらついてきて池にはまりそうになった。さっきのドトールコーヒーのせいだろう。カフェインは麻薬だよ。
海老天蕎麦を食べたら元気になった。
(なんか昨日も蕎麦を食べた気がする..気のせいか?)
元気になったら海が見たくなったので海に行くことにした。お台場っていうところに海があるらしい。
ゆりかもめという鳥に運ばれること30分。
着いた。
何あれ?
東京ビッグサイトというらしい。めちゃめちゃでかい!
そしてなんとも言えない不思議な存在感があってウルっときた。これは誇張でない。私の知らないところで人類こんなこと成し遂げてたんだ、と感動した。建築って芸術なんだな。
なにかしらのプロジェクションマッピングの最中で、大学生が作った映像が爆音BGMとともに投影されている。何人かのサラリーマンと一緒にしばらくそれをぼーーっと見上げていた。心なしかみんな目をウルウルさせていたように見えた。
お目当ての海も見られた。「東京湾に沈めるぞ!」のキャッチコピーでおなじみの東京湾だ。一応自分が沈められる場所の下見はしておきたかったので見られて良かった。わりと綺麗だったのでこれなら安心して沈めそう。
カップルが掃いて捨てるほどいた。男女がペアとなって特別に親密な関係を築く文化はまだ廃れてなかったらしい。
それに、夜風を浴びながら檸檬チューハイを煽る若い就活生だかサラリーマンもいっぱいいた。「このまま消えてしまいたい。」とか思ってるんだろうな。私にはわかる。私にはわかるぞ。全部お見通しだかんな。
お台場のモールで見つけたスレスレの広告。
バウンドする矢印が何を表しているのかは定かでないが、「予防対策に帽子は必需品」と「STOP COR○NAVIRUS」の2文がある時点でアウトだろう。まるでコ口ナウイルス対策に帽子が有効である、というような非常にミスリーディングな広告だ。私に弁護士資格があればすでに訴えている。
「ここにちっちゃい自由の女神置こうぜ!」って提案したやつ、一番センスない。
2020年11月20日