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日記#156 中央(中央でない) 2020/12/10
discordでカスのウミガメのスープをやっていたら12時を回ってしまった。明日も朝からクラスに出席しなきゃならんというのに..おばかさんだね〜〜
今日は何したろうか。
朝起きて、クラスに出て、焼き鮭と昆布のお茶漬けを食べて、温かい牛乳を飲んで、その食い合わせの悪さに口の中を最低最悪な状態にしてから、日本語学習者のアシスタントっぽいことをした。
地獄のような口内を除けば素敵な朝だった。
午後はふと思い立って中央図書館まで行くことにした。ご存知ように札幌市中央図書館は中央と名乗っておきながら市の遥か南端、里か山かもわからぬ辺境(フロンティア)に位置する。行くとなったら大仕事だ。
家中の防寒着を引っ張り出してきた。自転車に油もさした。冬眠に入り損ねた変質クマが出るかもしれないので、一応ライフルも持っていく。
中央図書館への道は一つ。この前世紀の鉄塊に乗っていくしかない。
ミクちゃん顔変わった?
この配色は雪景色に映えそう。
本当にめちゃめちゃ久しぶりにきた。受付のお姉さんに「あ、どうも。お久しぶりです笑 帰ってきましたわ。ははっ。」みたいな会釈をしたが無視された。
(私はなにかと仕事している人間をお姉さんお兄さんと呼びがちだけど、よく考えれば年下の可能性も普通にある。まあ私の心は10歳なのでしょうがない。)
人生も第1四半期を迎えた私は有り余る経験を存分に生かし、借りたい本を事前にメモするという特殊技能を身に付けた。こうすれば借りそびれないし、本棚の前でアセアセすることもない。ちなみに特許出願中です。
毎回「次の行でスタックオーバーフローが発生しました:145」のポップアップが出る中央図書館のパソコンさん。突然出てくるエラーメッセージはお婆ちゃんとかが見たらビビって心臓発作を起こしかねないから、早く修正してあげて。
「スタックオーバーフロー」っていうテック系ベンチャー、世界で480社くらいありそう。
コロンビアに多少の縁があるのに南米文学をちいとも読んだことがなかったので(百年の孤独という焼酎は飲んだことがある。)、こりゃーいかん、ということで借りてきた。ガルシア・マルケスとフリオ・コルタサル。先の日本語学習者にコルタサルは『石蹴り遊び』が良いとお勧めされていたが、貸し出し中だった。このちいせえ札幌市で、私以外にコルタサルを読もうとしている人間がいる...!?友達になりたい。
あとは書店では高すぎて買えないようなハードカバーの本を何冊か借りた。文庫で言えば、『チェコSF短編小説集』。いかにもオタクが好きそうなニッチさだと思う。ちょうど電車で表紙を見せびらかしながら読みたい本。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とかには(ベタすぎるので)カバーをかけ、『チェコSF短編小説集』はカバーなしで読むのがオタクという認識を私は持っています。
「北海道・東北の縄文遺跡群を世界遺産に」という運動をやっているらしい。全然知らなかった。
どうかな〜。やっぱり世界遺産登録って高度に政治的なので私は好きになれない。商業に走らずもっと人と歴史に寄り添うような、そんなアプローチがあるはずだ。明日までに考えてください。
図書館から出たらすぐ横にコーヒーショップがある。
ソーサーが四角に刻まれているので、角度をぴったり合わせないと安定してカップを置けない。それが大変苦痛だったので店員を呼び出して小一時間説教してやった。
コーヒーは美味しかった。
マテ茶に注釈がついているが、一般の日本人はどれくらいマテ茶のことを知ってるんだろう。よく知っているよ!という方はリツイート、全然知らん!という方はファボお願いします。
2020年12月10日