恋人ができました

今日はタイトルのままのことを書く。こんな公の場に書くか少し迷ったけれど、せっかくnoteをやっていることだし後で読み返せるところに書き綴るのも悪くないかと思ったので、これは自分のための記録として書く記事。



年明けからダラダラとマッチングアプリを続けて9か月が経過した。ネットの記事を読むと「マッチングアプリを始めて恋人ができるまでの平均は3か月以内」なんて書かれていて、それを遥かに超える期間続けても上手くいかない自分に正直嫌気がさしていた。

いくつかのアプリに登録した結果、いいねの数は1,000は超えたし、それなりにマッチングしてメッセージのやり取りをしたり実際に会ったりもした。でもなかなかしっくり来る人には出会えない。そのうちに「ひょっとして妥協しないと付き合えないのだろうか…」という考えが頭をよぎる。単調なメッセージのやり取りはとうに飽きていて、それでも退会するのが悔しくてずるずるとアプリに登録したままになっていた。



そんな中で今の彼と出会った。第一印象は「経歴が変わってる人」。丁寧に書かれた自己紹介文は「さぁどこからでも会話を広げてください」というような異色の経歴や趣味が書き連ねてあって、間違いなくモテる人だ…と思った。(引く手あまただろうし、どうせ無理だろうな)とは思いつつもメッセージを送ってみたら、丁寧な返事がきた。

単純に会話が楽しかった。「前の人とはどれくらいで別れたの?」「何でだめだった?」「仕事は何してる?」「どこに住んでる?」ということは一切聞かれず、ただただ趣味の話で盛り上げてくれる人で、やり取りが苦痛にならなかった。

少し尻込みしたのは「趣味も合いそうだし、一緒に色んなところに行こうね」と未来の話をされたこと。数日間のやり取りで既に惹かれつつあったのだけど、会ったあとに失望されるのが怖くもあった。「そうだね、これからが楽しみ」と返しつつ、期待しすぎないように自分をセーブした。



お酒を飲むのが共通の趣味ということもあって、日本酒の美味しいお店で会ってみることになった。
会う前日に「少し通話しませんか?」と言われて「○時過ぎでよければ!」と返事をしている自分がいた。他の人には「通話しましょう」と言われても頑なに拒否していたのに、この時はワクワクが勝っていて、相手に興味があるだけでこんなに胸が弾むのか、と驚く。
短時間で終わらせるつもりが結局1時間近く話した。話す声がとても優しい人。これは好きになってしまうなぁ…と思うと同時に会う恐怖がさらに増した。(いい夢を見させてもらったからいっか、美味しいお酒も飲めることだし)と自分に言い聞かせる。とにかく傷付くのが怖かった。



当日。待ち合わせ場所に現れたのはキラッキラした好青年だった。眩しい、爽やかな笑顔が眩しすぎる。この人はモテるわ…。秘かに心の中で白旗を掲げた。

そこから色んな話をした。私が聞かれたくないことについては深掘りをされなかった。私の経歴や仕事で上手くいかなかったことを簡潔に話すと「茶樹ちゃんはそこに収まるような人じゃないよね」とふんわり返してくれた。あぁ、視える人なんだな、と思った。会話を大事にしながらも「会話以外でも伝わることってあるでしょう」と言ってくれる。バーバルもノンバーバルも両方大事にできる人で、それを言葉で伝えてくれるのが嬉しかった。
スピリチュアルにも理解があって、本人には言わなかったけれど私と同じライトワーカーだと悟った。

「独りでいるのが長いと、重労働も自分でやらないといけなくて」と冗談交じりに話したら「これからは俺がいるから大丈夫だよ」とニコッと微笑みかけられた。また未来の話だ。それってどういうこと?期待と不安が入れ混じる。

お店を出て隣を歩きながら「さっきから期待させるようなことを言うけどさぁ、私と付き合ってくれる気はあるの?」と恐る恐る聞いてみる。「うん、今日から彼女だよ」と返ってきた。マジか。急展開。「俺、人を見る目はあるから」と確証を得たような言葉。展開の速さに面食らいつつも、断る理由はなかった。この人で間違いないと私の直感が語りかけてくる。
ふふ、好き。思わず言葉が漏れた。いいのかな、こんな私で。自分に自信がないながらも、いつかこの人の隣を胸を張って歩ける私になりたいと思った。



そんなこんなでまだ実感は湧いていないけど、素敵な恋人ができました。今まで占い師やメンタルケアリスト、友人に「茶樹ちゃんに合うのはこんな人」と言われたとおり、包容力があって心の居場所を作ってくれる人。そんなタイプの人を私が好きになれるのかな…と思っていたけど心配は要らなかったみたい。マッチングアプリを辞めなくてよかった、報われたんだなぁとしみじみする。


どん底の人生も味わってきた。泣きながらひとりで必死に積み重ねてきた日々をやっと肯定してもらえた気分。あの日々があったから今に至る。耐えてきた時間は無駄じゃなかった。よく頑張ったね、と過去の自分に伝えてあげたい。


それにしても恋愛ドラマから飛び出してきたような人で、未だに少し信じていない部分はある。百人中百人に「それは茶樹ちゃん、騙されてるよ」と言われる気がする。騙されてるのかもしれない。まぁ騙されててもいいか。これから彼が隣にいる日々が徐々に現実味を帯びてくれるといいな、とは思う。

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