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意味のないことなどない いかにも主役っぽい悲しみに負けるな
悲しみってやつは、いつも主役みたいな顔して、人生の全てです感を出してくる。
だけど、それに負けないでいたい。
この世界はちょっとした楽しいこと、面白いことに溢れている‥
のではなく、些細なことから楽しむこともできるのではないだろうか。
起きることは良いことも悪いこともある。そして悪いことは良いことよりも迫力があって、心に残りやすい。
けれど、いや、だからこそ、ちょっとしたユーモア、遊び心で毎日は、少しだけ、少しずつ、ほんわり温かいものに変わっていくのかなって思う。
話は少し逸れるが、だから私はお笑い芸人さんが好きなんだろう。
せっかく、いいところだったてのに、落ち込むこととか、悲しいことが、急に目の前に現れて我が物顔で、いとも簡単に、自分の幸せや喜びを掻き消して持ってってしまう。
あ〜あ。一生懸命に自分の喜び、ささいな幸せに集中している私の努力を、よくもそんなにたやすくさらってくれるもんだね。と、私はいつも感心を覚えるほどだ。
そんな力の大きなやつである良くないことを、笑い飛ばして、また人を笑わせる力にまでする、芸人さんはヒーロー。すごい。
そんなプロ技は使えないとしても、笑ってみたら意外と倒せたりして。
そんなこと言っても、そんな余裕がないときだっていっぱいあるよね。それはそれでいい。
必要なのは、力んだ大きな努力一発ではなく、小さな勇気やちょっとだけ自分を変えることを続けることかもしれない。これが意外と難しい。根気が要る。
自分ってもんは、そうそう変わらないからね。
だけど、自分を諦めない。
私はずっと、このどうしようもない自分とともに、生きていく。
世界は変わらない。自分も簡単には変わらない。
だけどほんのちょっと、心の方向は変えられる。
悲しみに打ち克つよりも、悲しみも一緒に生きていこうではないか。悲しみも友にしよう。
大きな吉報、キラキラした幸せ、そんなものより大切なのは、このなんでもない日々。
大きな目に見えてあるわかりやすい輝き、特別なことばかりに意味があるのではないだろう。意味のないように見えることも決して意味がないことはないはずだ。