ヘルシンキといえば??
Helsinki Lambda Club、ヘルシンキラムダクラブ、なのである。
これは私がふとした縁から聴き始め、あっという間に落ち、中毒になったバンド。特定の誰かについて書いたことがないので探りつつ文章にしてみたい。前回は好きなものを列挙してバンドではスピッツを筆頭に挙げたのだから、スピッツから書き始めるのが筋かもしれない。しかしヘルシンキが一番に躍り出てしまった。そういうところ、である。
最初に断っておくと、私は専門的な音楽の知識を持っていない。バンドが好きだがギターはドレミしか弾けない。ドラムのようなマルチタスク(?)は死ぬほど苦手である。どっちかというとUKロックが好きだが、有名どころや時代なんかも全然おさえきれていない。ご了承ください。
♢どんなバンド?
まず、公式HPからの引用はこちら。
2013年夏に結成されたヘルシンキラムダクラブは、ボーカル・ギターの橋本薫を中心とした日本のオルタナティブ・ロック・バンド。 中毒性の高いメロディー、遊び心のある歌詞、実験的なサウンドは、一曲ではサーフロック、次の曲ではサイケデリックへと変幻し、音楽的ジャンルや文化の垣根を越える。
国内のフェス出演に加え、香港、北京、上海、台湾等でのツアーを果たすなど、日本のロックシーンにはかけがえのない存在となっている。 アメリカやイギリスのロックが言語を問わず世界に受け入れられたように、Helsinki Lambda Clubの音楽もまた、リスナーに高揚感と快感を与える力を持つ。
(https://www.helsinkilambdaclub.com/aboutより。)
なるほど、なるほど。補足するとメンバーは熊谷太起 (Gt) 、橋本薫 (Vo.Gt)、稲葉航大 (Ba)の3人である(敬称略)。
2013年結成ということで、2013年がすでに7年前ということに驚くが、私を知る人ならこんな若いバンドを聴いていることに驚くかもしれない。普段は、もう解散してしまったバンドや親世代の音楽を聴く人間なので。
♢どこで知ったのか?
きっかけは親友の家で遊んでいた時の一言だった。
「○○、これ好きだと思うよ。」
「あ、好きだわ、なにこれ?」
「Helsinki Lambda Club。最近知った。」
「へる…??」
こんなもんだった。 でも、
「何でもう会えないの? 二日前までは君のこと 君のパパやママなんかよりずっと知っていたはずなのに」
という歌い出しと軽快なメロディーに、つかまれてしまった。
彼女がApple Musicから流してくれていたのでジャケ写を見ると、おほしんたろうさんの男女の絵。ヘルシンキ‼️ラムダ‼クラブ‼と叫んでいた。曲は「TVHBD」、マキシシングル「友達にもどろう」からの一曲だった。
そこからまず自分のSpotifyにアルバムを落とし、中毒に陥るまでが一瞬。もともとハマりやすい性質だが、気づくとすすめてくれた親友以上に聴きこんでしまっていた。
♢どこが好きなのか?
やはり歌詞とメロディーだと思う。それはそう、かな?
軽やかで明るくて覚えやすいメロディーに、刺さる言葉や自分の知らないタイプの恋愛、どろっとした気持ち悪さ、はたまた救い、なつかしさが混在している。
まだアルバムごとのイメージを掴み切れていないので具体的に曲を挙げると、
「頭の中は見せられない 代わりに作ったプレイリストを 夢でなら聴いて踊ってよ」(PIZZASHAKE)
とか、
「そう言わないで 綺麗なものだけ見させてよ 間違ったって 虹が出ないならでっち上げよう 死ぬまで生きたら褒めてよ」(ロックンロール・プランクスタ―)
とかとか。
挙げたらキリないのだけど、このキリのなさは聴いてみてください、と言うしかない。人によって、時によって刺さるものは違うし、何気なく聞いて刺さってほしいという下心もあるので(笑)あとは、現実的だけどちょっとずれた生々しさが好きなのかもしれない。
次にメロディーは、なんというか浮遊感があって漂える、という感じ。
ギタープレイやコード進行の知識があったら、この曲のベースラインが~とかイントロのあれが~とか言えるのかもしれない。的確な語彙力ないのがもどかしいのと、ライブは配信でしかまだ聴いたことがないので、生で聴けたらちょっと勉強して追記したいと思う。ガンガンはげしく鳴らす曲や繊細な歌い方が好きな人もいると思うけれど、私には彼らのこのメロディーが心地いい。
♢音楽とは・・・
壮大な見出しになってしまったのはさておき。
私にとって音楽とは、「逃げ込める場所」である。現実逃避先である。ヘルシンキにハマったことによって、私は新たな逃げ場を手に入れることができた。そういう意味で、特に聴いている2曲をピックアップする。アルバム「Tourist」の中の「引っ越し」とシングル「午時葵」である。
聴いたほうが早いのでYouTubeから載せようと思ったけれど、著作権で引っかかる可能性があるので断念。ちなみに、MVがめちゃくちゃ多いのも特徴なのでぜひ。
「引っ越し」
「鏡が全部割れたなら 作り笑いはできないし ここで息ができないなら 火星にでも引っ越そうか」
――ああ、自分はこういう音楽が好きなんだ、と感じた一曲。逃げてばかりはダメかもしれない、でもしんどいときの逃げ方を知っていることは強さになると思っている。
「午時葵」(ごじあおい)
「出来なかったこと まだ間に合うこと 比べる暇なんてあるのかい? そこに光があるならどんな姿も美しいよ」
――が、がんばりますっ!って思った(テーマはもっと深いと思う)。コロナ禍の外出自粛の期間にメンバーそれぞれが撮影した映像を組み合わせたというカオスなMVも頭から離れない。
♢おわりに
以上、ヘルシンキラムダクラブがどんなバンドでどこが好きなのか伝わったら良いなと思いつつ書いてみた。思ったよりも言葉に起こすのが難しい。あとは、最初のほうに書いたけれど若いバンドにハマることが少ないので、配信ライブでも新鮮に感じることが多かったことを思い出した(MCで乾杯したり後日インスタライブしてたり)。
ともあれ11月に新しいアルバムも出るし、BAYCAMP2020のチケットを買えて、やっと生で聴けそうなのが嬉しい。ありがとうヘルシンキ。これからも追っかけますヘルシンキ。
これまでのディスコグラフィーなど詳細はこちらから。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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