「皮膚は内臓の鏡」内臓を見直して皮膚をきれいに

皮膚病を漢方的に考えると 「皮膚は内臓の鏡」とか「内側に病があれば、必ず外にあらわれる」といわれるほど、
皮膚のトラブルがあったときは、体の中で何かが起きていると考えてくださいね。

皮膚病も様々・・・皮膚治療の漢方薬も様々です

病名にとらわれることはないです。
ニキビ、アトピー、蕁麻疹、湿疹など・・・

漢方で考える皮膚病の原因は大きく3つあって

①外から入り込む邪(季節や気候、気温などの要因で、風、熱、湿、燥、寒)、特殊な毒性のあるものという場合もありますが

②内傷七情(怒、喜、思、憂、悲、恐、驚 などの行き過ぎた感情)

③生活、食事の乱れ


これらの要因によって、五臓や気血水の運行が不調になります。

五臓に不調はないか、気血水は十分あって流れているのか、陰陽のバランスはどうか、など総合的にみて、漢方薬や生薬を選びます。

もちろん、薬を飲む前に、生活習慣を変えただけで治る人もいます。

ですが、五臓のどこが痛んでいるのか、気血水の状態はどうなのか、漢方の基礎知識がないとなかなか判断がつきませんね。

冬の寒さが内臓の働きを悪くしていて、皮膚のトラブルをかかえている人が多くなっています。

長引かせず、漢方薬を使って早く治癒させるために役立てていただきたいです。

いくつかのタイプをピックアップして漢方薬を紹介します。

比較的体力があって、のぼせやすく、赤ら顔、イライラする傾向のある人の皮膚病  ☞  黄連解毒湯

体力が中程度で分泌物が多く、かゆみ強い慢性の皮膚病の人  ☞  消風散

体力中程度で皮膚の色つや悪くのぼせやすい人で更年期障害、月経困難、神経症のある方の皮膚病  ☞  温清飲

体格がしっかりしていて赤ら顔 血の滞りからくる症状(月経困難、肩こりなど)を持っている人の皮膚病  ☞  桂枝茯苓丸

比較的体力があり、排尿痛、残尿感、尿のにごりがありがちで、特に下半身に皮膚病がある人  ☞  竜胆瀉肝湯


このように、皮膚のトラブルにもいろいろな種類、タイプが分かれています。自分に合った漢方薬を選んでいただき、早く治してくださいね。

よろしかったら、ポッドキャストでも発信していますので、お時間のある方は是非聴いてください(^^)/

https://open.spotify.com/episode/4Nb2qZOLiymKM6Pxo0xWj7?si=b2a5fa413e1946d1


使われている生薬を含めてもう少し詳しくお話しします(次回)






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