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「日本にも脱北者がいますか?」 グローバルフェスタ2024参加報告#70

こんにちは。

先週の土曜日、以前お知らせした外務省主催のイベントーグローバルフェスタに参加してきました。

今までは日比谷公園のような広い公園の一角で催されることが多かったのですが、今回は新宿住友ビルの三角広場(屋内)で開かれました。

新宿住友ビル三角広場の入り口

私がいつもお世話になっている北朝鮮難民救援基金は103番のブースでした。

今回はいつもより小さいスペースになりました。
全巨里(チョンゴリ)教化所の様子を描いたパネル①
全巨里(チョンゴリ)教化所の様子を描いたパネル②
北朝鮮にビラをまく韓国の支援団体(基金の提携団体)

以前は今回よりも広めのブースでしたが、今回は屋内ということもあってか、少し窮屈に感じました。
スペースの都合上、北朝鮮の子どもたちが使っている教科書の展示などはできませんでした😱
(私の告知を見て来場してくださった方々、誤情報を流してしまい誠に申し訳ございません…)

しかし、屋内の利点もあり、天候に左右されない部分は安心でした。
イベント前日まで雨模様が続き、当日も怪しい天気だったので、屋外だったら書籍などの展示が心配で仕方なかったと思います。

私は28日(土)10〜14時まで北朝鮮難民救援基金のブースに立ち、寄ってくださる方々に当事者として説明をしました。

ブースを訪れる方の多くはなんと20代の若者!
これは私にとって予想外のことで、とても嬉しい気持ちになりました。

そして、来場者の方々とお話をしていて驚いたのは、私がやり取りしたほぼ全員が”日本の中の北朝鮮”である「在日本朝鮮人総聯合会(総連)」を知らないという事実です。

日本で暴力団を知らない人はいないと思いますが、(何の罪もない人を拉致するような行為に加担した疑いのある)それ以上の悪行をしている総連の存在を知らないなんてビックリです。

また、多く聞かれたのは「日本にも脱北者がいますか?」という質問でした。「はい、私が脱北者です」と応えると目を丸くして驚く人もチラホラ😅

私の話を聞いたみなさんの最後の質問はいつも「これ、聞いていいかわからないのですが、ご家族はどうなりましたか?」というもの。
何度も何度も「来日した後、家族が政治犯収容所送りにされたことを知りました」と応えることになりました。

そして、脱北してからの16年間、家族の消息はわからないままであることも伝えました。少しでも北朝鮮の人権問題に関心を寄せてもらいたいと切に願いながら。

私の話に耳を傾け、家族の話では涙を流してくださる優しい方がたくさんいらっしゃいました。

本当に感謝の気持ちです。

ただ、平和すぎる日本で生まれて育った人々に、私のような存在がどのように映ったのかが少し気になりました。

私は”辛い想いをしている人の助けになりたい”という気持ちを誰もが持っていると信じています。しかし、どこか遠いところで起こった悲劇と伝わってしまうと、その気持ちが薄れてしまうような気がするのです。

来場者の方に自分事として共感していただくには、一人ひとりの来場者の方に”当事者”である私が、北朝鮮の人権問題と脱北者の現状を率直に伝えることが必要だと思い、短い時間でしたが一生懸命説明しました。

現在の私は、命の危険や悲しみを乗り越えた先にいます。
そういった場所にたどり着いた私にできることは、地獄のような北朝鮮で生き抜かなければならない、私の家族のような人々のために小さな声を上げることだと考えています。

ひとつひとつは小さな声でも、合わさればいつか大きな波となり、北朝鮮という独裁国家に終止符を打つことに貢献できると信じています。


冒頭に書いた通り、私はイベント初日に顔を出してきたのですが、後日、2日目に私のnoteを見てブースを訪れたとお話になった方が何人かいらしたことを知りました。

いつも私の拙い記事を読んでくださり、また、北朝鮮難民救援基金のブースまで足を運んでいただき、ありがとうございます。

心より御礼を申し上げます。

脱北者きょんちゃんは仮想のキャラクターではなく、実在していますので、別の機会にお目にかかれることを楽しみにしています✨

ではまた👋

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