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旅先建築探訪|岩手県立美術館

今日はお盆休みの東北旅初日に
ふらっと訪れた美術館について🤗

わざわざ岩手にまで来て美術館?
って思われるかもしれないですが
建築とアート好きなら分かってくれるはず👍

僕の場合は学生の頃から
特定の建築物を見るために旅行するのが
比較的多かったように思います
ここ最近は芸術祭目当ても増えてきました🎨

なので旅先で建築やアート鑑賞は
特別なこととは思ってません🌱

自家焙煎珈琲 六月の鹿|盛岡市内

ただ、今回は当初の予定になく
天候不良に伴う思いつき訪問😆
モーニングしながら探して
見つけたのが岩手県立美術館でした

美術館の前後、この日の旅記事はこちら

岩手県立美術館をめぐる

いちおう建築関係に携わってますが
デザインや構造は専門ではないため
素人目に少し髭生えた程度の目線で
感じることを率直に書いてみます😂

盛岡市中央公園

美術館は市内を流れる雫石側に隣接した
盛岡市中央公園の中に建っていました

公園内には美術館のほか
科学館、先人記念館などの文化施設や
道路をまたぐ小高い丘(展望台)もある

この日は天気良ければ
山登りする予定でした🌱
だからってわけではないけど
丘に登ってみました😆

展望台|雫石川と対岸は盛岡駅付近

晴れてれば岩手山も見えるんかな
土地勘がないのでよく分からんけど
周辺に高い建物が無いため眺めは良い
雨上がりで蒸し暑さが凄かった💦

美術館の外観

展望台|美術館の東外観

美術館は公園の西端にあるが
展望台から見えたのは
工場かと思うくらい地味な外観😂

公園側のアプローチ

入口は公園側と駐車場側にある

公園側の入口

外壁、床、天井、ドアまでが
グレー系なので統一感はある👍

円形穴のあるピロティ部分

入口付近の閉鎖的な雰囲気とは違い
ピロティに面する外観はガラス張りで
中央公園を眺めることができるみたい

ただせっかく公園に面するなら
もっと開放的な外観の方が良いな〜
(というのは個人的な気持ちです😂)

駐車場側のアプローチ

こちらはバス停があるため
大きな木を囲むロータリーがある

公園側の遠景では工場のようでしたが
こちらは凹凸のある外観になってる
ただ美術館というよりは役所のような・・
重みのある雰囲気からそう感じるのかな

入口までのアプローチ
形状は違うものの色の統一感は
公園側と同じような雰囲気

入口ドア前の吹き抜け

ロータリー部分から見た外観で
窓かなって思ってた部分
外から見ても内から見ても
四角い壁にしか見えない何か・・

なんなんやろうって思うけど
美術館建築の場合こんな場所は
よくあることなので
考えないようにします😆

常設展示室へのアプローチ

公園側、駐車場側どちらから入っても
同じエントランスに行き着きます
(エントランス:全館案内の下の方)

企画展「江口寿史イラストレーション展」の展示

エントランスから館内に入ると
吹き抜けの細長いスペースがあります
外観の雰囲気とは違い開放的で
一気に美術館や〜って思えました😂

ちなみにこの日は祝日で雨天やからか
開館直後でも受付混雑してましたが
目的は江口寿史ひさし氏の企画展やったようです🎨

鑑賞者が殺到してるのを見ると
有名な方なんやと感じたけど
あまり興味なかったのでスルーして
常設展を鑑賞することにしました

受付から吹抜(グランドギャラリー)を
奥へ進むと白い階段が見えてくる

階段を正面に見て右側にある
エレベーターを利用すれば
最短距離で行けるが
今回はアプローチを楽しみながら
内部空間を見て回ることにした

ここから常設展示室へ
向かうまでの内観を写真で紹介

白い階段を登っていく
階段登りきった場所

この日は何もなかったが
展示スペースの一部なんやろか

Uターンして左のスロープを登る
傾斜の緩いスロープ

車椅子対応なのかと思ったけど
ここまでは階段しかなかったから
デザインだけのもの?

さっきのスペースで展示ある時の
車椅子導線なんかな・・🤔

スロープ登りきった場所

緩やかにカーブする空間
グランドギャラリーの明るさは
柔らかな自然光だけのようでした
(照明らしきものが見当たらない)
上部は天窓から、側面は高窓から

柔らかな光のお陰で
外観と同じく同系色の内装なのに
明るいとこ暗いとこの陰影によって
引き締まった雰囲気に見える

全壁面から光が入れば明るいが
陰影ができにくいと思うので
違った雰囲気になるやろな・・

外観を見た時に公園側をもっと開放的に
すれば良いのにって思ったけど
早々に意見を撤回します💦

スロープと階段
壁の表面

木目があるコンクリート壁
型枠に木目があり細い木材を使い
あえて木目と目地を残したと思われる

安藤忠雄はコンクリート壁を作る時
表面は少しの凹凸も出したくなく
施工者はかなり苦労する

というのをある番組で語ってるのを見た
全てがそうとは限らないにしても
鏡面のようにピカピカな壁面が印象的で
頬ずりしても気持ちよく美しいって感じる

安藤忠雄設計の美術館では実際に頬ずりします😙
夏は特にひんやりしてて気持ち良いんです🌱

ただここの木目と目地の残る壁面も美しい👍
頬ずりしたら痛そうやけど・・

常設展示室前のホールでも
凹凸のあるコンクリート壁面で
グランドギャラリーからの光により
陰影ができ変化のある壁になってる
作者の意図かどうかは分からないが
それが面白さを出してる気がした

館内のその他空間

ココナッツチェア(ネルソン)が並ぶラウンジ

グランドギャラリーに面し
3方向がガラス張りのラウンジは
中央公園が一望できました
別料金を払う必要もないので
時間あればのんびり過ごしたい場所

2階ライブギャラリー横の通路
2階ライブギャラリー横通路の窓
2階ライブギャラリー通路からの階段

2階へのアプローチとして
先に紹介した階段とスロープとは別に
受付すぐ横からライブギャラリーへ
向かう階段がありました

今回は帰りに使ってみましたが
地味な感じだったので行きはあっちやな😂

1階受付奥トイレ
2階常設展示室横トイレ

人が居なかったのを見計らい
2ヶ所のトイレを撮ってみました
美術館内で内壁が違うことに驚き🤗
小便器の形も違いました・・

コスト面を考えたら1つの建物なら
同じ壁で同じ設備を使う方が良いはず
にも関わらず異なるものを使用している
どういう意図があるのかは不明ですが
美術館やからということにしときます😙

ちなみに建物でトイレを見る
ってのは学生時代の先生の教えです
美術館や商店はもちろん
居酒屋であってもトイレは見とけ
って授業中急に語られてました

居酒屋はどうか分からないですが
美術館に関しては建物へのこだわりが
トイレにまで及んでるように感じます
人がいる場合写真撮れないので
残すことはしにくいですが
今までの印象的にはそう感じる

まとめ

現地での滞在時間はおよそ2時間で
そのほとんどは常設展示の鑑賞でした
展示されてるのは岩手県出身や
ゆかりのある方々の作品だったため
正直なところ初めて知った人ばかり💦

逆を言えばここでしか
知ることができなかった作品でした
旅先で美術館に行く意味は
そういうとこにもあるのかなと感じます

現代アートを展示する美術館は魅力的で
展示される方々も有名な方が多いが
つい知ってる方の作品にばかり鑑賞し
新規開拓ができにくくなってる気がする

今回岩手で知ったのは
萬鐵五郎よろずてつごろう松本竣介舟越保武やすたけ、ほか
作品を見て良いなって感じたけど
語れるほど知れてないので名前だけ紹介
また別の地域で名前を見かけたら
岩手で知った人や✨って思うんやろな♪

今後も旅先アート鑑賞で
いろんな作家さん知っていければいいな🤗

さいごに、現地で建築を鑑賞したのは
10分も満たないほど短かったです
なのでこの記事では写真を見返し
今感じたことを書いてみました🌱

名称:岩手県立美術館
場所:岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
開館時間:9:30-18:00
休館日:月曜、年末年始

建築概要
開館:2001年10月
設計:(株)日本設計
階数:地上2階
構造:RC造、SRC造、S造
延床面積:13,000m2


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かぼちゃかべ
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