料理(19)幸せのシーフードチャウダー
私は一人っ子です。いわゆる核家族ってやつで育ちました。父も母も働いていて鍵っ子でもありましたが、両親は私を愛してくれましたので、それを苦に思ったことはありません。ただ、人間は反対のものに憧れたり、無いものが欲しくなったりしますよね。だから、例えば私が中高生だった頃に流行っていたテレビドラマの「寺内貫太郎一家」などに代表される、にぎやかな家族・家庭というものに憧れはありました。
我が家はある意味厳しかったかもしれません。一人一人「自分でチャッチャとしなさいよ」という風潮があり、私が物心ついた頃からはちょっと風邪をひいたぐらいでは特に看病などはしてもらえませんでした。もちろん気にしてはくれていて、体調を聞いてくれたり、必要なものはないか?と聞いてくれたり。真心はあるのですが、ただ「自力ではよ治れよ!」ってな感じです。
なので、自分で熱を測り、必要と思ったら薬を飲み、今日はお風呂はやめておこうか、足だけ温めて寝ようかな、おかゆと梅干しぐらいにしておこう、など判断して、自分で何とかしていました。
私が憧れたのはヴィックス・ヴェポラッブという塗り薬のテレビCMでした。この薬は今でもあって使っている人はいるはずです。熱を出したり、風邪で鼻詰まりの症状が出たりした時に効果があるそうです。(使ったことない、いつか使おう)
そのCMでは、子供さんがベッドに寝ていて、お母さん(らしき大人の女性)が、子供さんの胸の辺りにその薬を優しく塗ってあげるのでした。
私はここ10年ほど前から地上波のテレビをほとんど見ていないので、今もそのCMが流れているかどうかは知らないけど、子供の頃はそのCMを見て「いいなぁ〜」と憧れていました。よその家では風邪を引いたらお母さんがこんなことしてくれるのかと。
でも、それを別に根に持っているわけではありません。なんとなく自分の想像の中の「幸せ」のイメージの1つなのです。
そしてもう1つの幸せのイメージはシチューです。それもホワイトシチュー。何となく、レストランなどお店で食べるのがビーフシチューやタンシチューなどのブラウン系で、家で食べるのがチキンが入ったようなホワイトシチューというイメージを持っていました。私は好き嫌いがないのでどちらも大好きです。
学校などから帰宅して夕食にホワイトシチューを作ってお母さんが待ってくれていて、みんなで楽しく食卓を囲むというのが私のもう一つの幸せのイメージです。
亡き母は料理がとても上手で、人に教わったものやテレビで見たものでも、作るとめちゃ美味しく、時には教えてくれた人より手際良く、もっと簡単な作り方を考えついてしまう人でした。
私は別に料理上手じゃないし、めんどくさがり屋ですが、作ると割と味は美味しいみたい。でも、それは料理の才能があるからではなく、母の美味しい料理をずっと食べてきたからだと思います。
てなわけで、秋めいて涼しくなってきたのでシチュー系の料理を作ろうと思いました。クラムチャウダーがいいなと思って、クラムだけじゃなくシーフードミックスを使えば、もう下ごしらえ(殻むき・砂抜きなど)はしてあって便利だなと思ったので使ってみました。
もっと本格的な作り方もあるし、簡単レシピでも私よりもっと美味しくできるものがあると思うんだけど、今の自分が知ってる作り方でやってみたよ。その時は具沢山になっちゃったんだけど、味は美味しく出来ました。
Xで写真を公開したら、美味しそうと言ってくれた人もいて「割と思ったより簡単に作れます」なんてお返事したものだから、Noteに作り方を載せちゃいますね。ほんと、これは私のようなズボラな性格の人向け。例によって、じゃんじゃん入れちゃうだけですからね。
シチューに良いイメージを持つ人ばかりでは無いと思いますが、全ての人に少しでも幸せな時が増えますように。
【材料】
玉ねぎ:中ぐらいの大きさのものの半分
ニンジン:中ぐらいのものを半分ぐらい
ジャガイモ:一個
(この3つはカレーセットみたいに売ってる場合もある)
冷凍シーフードミックス:80gぐらい?
缶詰のコーン:適量
【調味料的な】
オリーブオイル:無ければ普通のサラダ油:大1
小麦粉:大さじにふんわり小盛り1ぐらい
コンソメ:キューブ一個(顆粒だと小さじ2ぐらいかな)
コショー:適量
酒:白ワインだと気持ちも上がるね:適量
(でも、お酒類は無くてもまぁなんとかなる)
塩:味見をしながら
バター:大さじ1入れちゃった
牛乳:自分でいいと思う量
(あれば生クリームも少し入れるといいのかもしれない)
【準備】
玉ねぎ:1cm角ぐらいに切った
ニンジン:火が通りにくいので皮をむいて割と薄めに切ったよ
ジャガイモ:皮をむいて芽を取って銀杏切りって感じ?
【作り方】
1:深めのフライパンか普通のカレー鍋みたいなやつにオリーブ油を熱して
2:玉ねぎを炒める
3:にんじんも炒める
4:ジャガイモも炒める(野菜は焦がさないようにね)
5:シーフードを入れて色がなんとなく変わってきたら
お酒または白ワインをさっとふりかけてアルコール分を飛ばす
(冷凍のシーフードミックスの少し溶けてるつゆも
美味しい味が出てるので入れてね)
6:ここで塩コショーして、バターも入れちゃう
自信のない人は一旦火を止めるといいです
7:小麦粉をまぶして全体に行き渡らせるように
(どさっと入れるより振りかけるようにまんべんなく
最初パサパサしてるけど心配しないで、粉っぽさが
なくなるように混ぜてね、とにかく焦がしちゃダメ)
火を一旦止めちゃった人は、またここで火にかけて
8:牛乳を少しずつ入れて、そっと回しながら
小麦粉を溶かし戻すように
9:チャウダーぽくなるぐらいの量の牛乳を入れたら
10分ほど煮込んで、その間も優しく回してると安心かな?
10:コーンも入れてみた
11:味を見て、薄かったら塩をすこ〜し
【ポイント】
・野菜は、それぞれまんべんなく火が通るように
ニンジンはニンジン、ジャガイモはジャガイモで同じ大きさに切る
・とにかく焦がさない
・小麦粉のあと、牛乳です
少なかったかな?と思って牛乳の後で小麦粉を足すとダマになる
本当はベーコンがあるとさらに美味しいんだ
その場合はまずベーコンを炒めてね
準備がちょいめんどくさい感じなだけで、料理法としてはめっちゃ難しく無いと思うので、やってみてね
しめじ入れたり、茹でたブロッコリー入れる人もいるようです