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【2024年クイーンエリザベス2世カップ】印と全馬寸評

タイトルの通りクイーンエリザベス2世カップの印と全馬寸評を書いていきます。
※馬名の前の数字は馬番です


◎ロマンチックウォリアー(①)
文句なしの実績。
○マッシヴソヴリン(⑪)
勢い十分の新星に期待。
▲ヒシイグアス(③)
この条件なら健闘。
△ドバイオナー(②)
使った分の上積みもあれば。
☆ファイブジーパッチ(⑧)
基本は厳しいが一発はある。

④プログノーシスも買うには買うが、優先度は③や②と同等。
馬場が渋りそうなので③と②自体もほとんど同じ評価にしても良いか。
⑤ストレートアロンは滑り込みに期待なら買えないこともないが、予算に応じて。

全馬寸評

①ロマンチックウォリアー

地元香港におけるこの距離の絶対王者。重賞で7勝。2度の着外は4着。このレースは2連覇と、どこを切り取っても死角がない一頭。
現在もG1を3連勝しており、ここに向けての不安は一切ない。

前走も鮮やかな勝ち方。ラストは若干進路が狭くなる場面があり、あそこでスムーズに追い出せていれば楽勝もあったか。ヴォイッジバブルのレベルや距離適性を考えると更に着差を広げていてほしかった印象はあるが、それでも十分な内容だろう。
このメンバーの中では頭ひとつ抜けて見える。問題なく勝つと見込んで良いレベルの一頭。

②ドバイオナー

イギリスからの参戦。昨年前半はクイーンエリザベスステークスの勝利からこのレースの3着とまずまずの結果。後半はG1で2敗。半年間の休養を経て、前走はリステッドで1着。
相手レベルを見るに圧勝していなければいけないレースで、あまり差のない入線は気になる。とはいえ100%の仕上げということはまずないはずで、悲観するほどでもないか。

昨年のこのレースについてはプログノーシスの部分で紹介するとして、3年前の香港カップを見てみたい。
最後は前3頭でゴールインかと思いきや、決着ギリギリまで勢いよく迫っての4着。もう少しスムーズに追い出せていればと思わせる伸びだった。
この馬に関してもヒシイグアス同様にシャティン競馬場は非常に合うとみて良さそうだ。昨年後半の連敗が人気を落としてくれるのであれば美味しい一頭。勝ち負けまでやれるかは若干怪しいが、使った分の上積みにも期待して。

③ヒシイグアス

香港カップで2021年に2着、2023年に3着と好調。モレイラ騎手の手綱捌きが大いに影響している可能性は高いが、有力馬を下して人気薄でもしっかり入着している様子からは、根本的なシャティン競馬場への適性の高さを感じる。

昨年末の香港カップについては大健闘の3着。かなり揉まれながらも馬群を縫っての進出で、あわやというところまで迫って見せた。3年前の香港カップも大外から猛然と上がっての2着。こちらについてはドバイオナーの参考レースを確認してほしい。
前走に関しては道悪の影響もあり、大幅割引は不要。香港で結果が出ても日本では結果が出ず、日本で負け続けていても香港で入着している一頭。今回も抑えておいて損はないだろう。
流石に同様の考えの人も多いはずで、妙味はやや下がるか。買い方には若干工夫が必要。

④プログノーシス

昨年のこのレースで2着、香港カップで5着。香港カップは接触も多くあり、着順ほど割引は不要という印象。国内ではしっかりと金鯱賞を連覇しており、ここに向けての臨戦過程は十分か。前走に関してはあまり状態面が良くなかったということで、それでも勝ち切った点は評価したい。
キャリアを通じた安定感も魅力で、この辺りでG1を獲っておきたいところか。結局のところロマンチックウォリアーに勝てるか否かという点が全てだが、その点に関してはかなり疑問。

昨年の映像を見ると分かるように、ロマンチックウォリアーの横綱相撲に対してなんとか2着という形。今回も入着まではありつつ、勝ちまでは遠いという印象。馬券を買わない理由は一切ないが、頭に置くのは軽率だろう。

⑤ストレートアロン

クイーンマザーメモリアル (G3) やジョッキークラブカップ (G2) など、現地の重賞で勝利経験がある馬。しかし、G1は5戦して入着なしと、レベル的にやや苦しいか。

前走ドバイターフについても地元ではないにせよ、なんとも評価しづらい内容。後方からよく伸びた方ではあるが、ここで前からしっかり離されるあたりにG1の壁を越えられなそうな印象を感じる。
強豪相手でここも苦しいイメージ。3着滑り込みはあり得るが、基本は消しの姿勢で。

⑥ソードポイント

重賞はジョッキークラブカップ2着が最高で、そこから5連続の着外。結果が出ないままの使い詰めをする陣営の姿勢にも疑問で、魅力を感じない一頭。

同条件で行われる香港ゴールドカップも一切逃げきれずにこの結果で、このメンバーで入着まであるとは思えず。見送りで問題ないだろう。

⑦ニンブルニンバス

5歳にしてようやく重賞を使い始めるとセンテナリーヴァーズ (G3) を勝利。
その後は香港カップで3着。

相手レベルを考えれば健闘の部類ではあるが、前から離れての3着は分かりやすくこの馬の限界を示しているようにも見える。
前走はチェアマンズトロフィー (G2) で4着だが、これについても相手レベルまで考えると苦しい結果。どうにもこの相手レベルで入着までやるイメージが湧かず、ここは見送りとしたい。

⑧ファイブジーパッチ

昨年のチャンピオンズ&チャターカップは3着と健闘も、同条件の香港ヴァーズは勝ち馬にかなり離されての6着。
今年に入ってからは香港ゴールドカップで5着。それらの間にハンデ戦やG3での入着があるが、G1は流石に苦しいようにも見える。

香港ゴールドカップの評価が難しいところ。もっと着順を落としていてもおかしくない位置取りや脚色だったが、最後はうまく進路を取るとしっかりと伸びての5着だった。言うまでもなく前の2頭からは見劣りだが、ラストの立ち回りからは一発がありそうな雰囲気を感じる。
かなりの人気薄が予想されるので、妙味まで考えると滑り込みに期待するのは悪くない。基本的には厳しいと見つつも、オッズ次第で抑えたい一頭。

⑨ノースブリッジ

エプソムカップ (G3) と AJCC (G2)の勝ち馬だが、昨年のAJCCから4戦して全て着外。

アミールトロフィーの4着はレベルスロマンスのその後を考えれば大躍進だが、G1を勝ち切るには伸びを欠いている印象。ここで勝ち負けまでいくのであれば、同じ4着でもギリギリの4着まで行って欲しかった。この条件が大きくハマる印象はあまりないか。
11頭なのであまり手を広げすぎるのは考えもの。基本は見送り。

⑩ハッピートゥギャザー

今年の始動戦にジャニアリーカップ (G3) を選ぶと重賞初挑戦ながら快勝。

相手レベルはさておき、初の重賞でこれはかなり良い勝ち方だろう。気になるのはその後のキャリア。センテナリーヴァーズカップ (G2)の 7着からハンデ戦を挟み、チェアマンズトロフィー (G3) でも5着と、どうにも苦しい結果。
初の2000mも分からず、ここは万が一きたら割り切りという姿勢が吉か。

⑪マッシヴソヴリン

香港ダービーを勝っての参戦。

道中やや行きたがる素振りを見せるも、ここはザック・パートン騎手がしっかりと抑える形に。ラストは大きく逃げるカーインジェネレーションを一気に抜き去ってのレコード勝ち。2着のギャラクシーパッチも中々だが、それを振り切って勝ったこの馬の力は順当に評価したい。
アイルランドから香港に移籍後2連勝。適性も能力も十分とみて良いだろう。やはり気になるのはロマンチックウォリアーとの比較だ。参考程度ではあるが、この馬の香港ダービーのタイムが1分59秒85で、ロマンチックウォリアーの同レースのタイムは2分00秒23。
ペースなどを無視すると同年齢時点ではこちらの方がだいぶ早いという話になるが、ロマンチックウォリアーは香港ダービーを勝った年の秋に1分59秒23を出している。
マッシヴソヴリンも遜色ないとまでは言えるが、こちらの方が上とも言い難いか。まだまだ若い馬で上積みには期待できるはず。ここを勝って世代交代となるか。注目の一戦だ。

馬券の組み立て

単勝

①で一点勝負。

複勝

こちらも①で。

ワイド

①→②③④⑪でトリガミにならなければ。
高めを狙うなら⑪→①②③④もありか。

馬連

①②③⑪ボックス

馬単

①⑪→①②③④⑪で。

枠連

なし

三連複

安牌:①②③⑪ボックス (予算次第で④)
高め:①②③⑪ボックス (予算次第で⑤)
フォーメーションA:①→⑪→②③④⑤
フォーメーションB:①⑪→①②③⑪→①②③④⑤⑪

三連単

2頭軸:①⑪軸マルチで相手②③④⑤
フォーメーションA:①⑪→①②③④⑪→①②③④⑪
フォーメーションB:①⑪→①②③⑪→①②③④⑤⑪

①が飛ぶイメージはないので、相手を狭くしっかり抑えるのが吉。割り切って複勝のみでも良いか。


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