【2024年ドバイターフ】印と全馬寸評
タイトルの通りドバイターフの印と全馬寸評を書いていきます。
※馬名の前にある数字は馬番です。
印
◎ロードノース(⑦)
実績十分で必然的に。
○メジャードタイム(⑩)
勢い十分でここも期待。
▲ルクセンブルク(⑧)
能力上位でこの距離でも期待。
△ナシュワ(⑯)
ハイレベルなレースでの好走歴を評価。
☆ドウドュース(⑤)
輸送がこなせれば激走もある。
③キャットニップは光るものこそないがしっかり抑えたい。⑭
ヴォイッジバブルも切るには不安。⑮ナミュールも意識したい一頭だ。
⑨マテンロウスカイもオッズ次第では妙味あり。
手広く行くならさらに②⑥⑫だが優先度は低め。
全馬寸評
①カイロ
アイルランドからの参戦。愛2000ギニーではG1で4勝のパディントン相手に2着も、ここは着差以上に能力面で差がある競馬
リステッド3着、香港マイル10着と来て前走はアイリッシュサラブレッドマーケティングカップ (G2) で2着。
これに関してはかなり勝ち馬に迫っており。勝ち馬も3着馬も重賞で複数の好走歴があり、ここでのこの結果は順当に評価したい。一方で、3着馬で今回も出走のリアルワールドに関してはかなりキャリアに翳りが見えている点に注意。
総合的なキャリアではやや見劣り。仮に来るとしても滑り込み3着までか。
②カリフ
UAEからの参戦。バーデンマイル (G3) とエッティンゲンレネン (G2) で重賞2賞。前走がネオムターフカップ (G2) での3着。
ルクセンブルクに先着しているので評価したいが、それまでのキャリアを見るに信頼度は若干下がる。ここで勝ち負けまでするならもう少し前に迫るか勝つまでして欲しかったか。
一応抑えてはおきたいが、相手までがベター。
③キャットニップ
アメリカからの参戦。モンマスステークス (G3) の勝ち馬で、前走ペガサスワールドカップターフ (G1) は3着。
最後までよく伸びた勝ち馬ウォームハートはG1で3-1-1-1の最低5着という名馬。そこからはやや離されつつも2着とクビ差での入線なら悪くないだろう。5ヶ月ぶりという点を考えれば上場の戦果にも思える。
目を見張るような成績こそないものの、安定感はある一頭。勝ち負けまでは別として意識したいところ。
④ダノンベルーガ
共同通信杯 (G3) の勝ち馬で、昨年のこのレースは2着。G1で好走はすれど入着までは遠いという一頭。1800mがベストなのは間違いないので、その距離の芝G1が国内にない以上タイトルが遠いのは仕方ないか。
一方で札幌記念の4着は若干気になる。かなり粒揃いのメンバーだったとは言え、あそこで連対まではして欲しかった。昨年の猛然と追い上げての2着から過剰に人気しそうで、ここは手を引く判断まで視野に入れて付き合いたい。
⑤ドウドュース
ご存知ダービー馬で、昨年の有馬記念の覇者。このレースは取り消しになってしまい、一年越しの再挑戦に。国内ではラスト11秒ジャストの時計を出しており、悪い頃は完全に過ぎたか。
天皇賞・秋は休養明け、使ってやや良化も前が強いジャパンカップと来て有馬記念の勝利。この馬本来の力を少しずつ取り戻してきている証拠か。
気になるのは輸送だろう。ニエル賞4着に凱旋門賞19着と、海外では良績なし。今回も獣医検査は越えたとはい言え、調整過程が若干気になる。
とは言え近走のパワフルな馬体からは1800m自体は非常に合いそう。有馬記念も決して楽なレースではなく、そこを快勝した以上は期待したい一頭だろう。
⑥ファクトゥールシュヴァル
フランスからの参戦。パース賞 (G3) の勝ち馬で、近走ではG1を4連戦して3着→2着→3着→2着の善戦マン。これだけを見るとかなり良好そうに見えるが、あまり前との差が詰まっていない点が気になる。
前走はこの着差。ビッグロックが強過ぎたとも言えるが、そのビッグロック自体も前にやや離されつつの2着続きだった一頭。
これ以前のレースもG1初戦のイスパーン賞2着以外は勝ち馬に1馬身差以上離されるレースが続く。近走の着順だけを見て人気を上げるのであれば馬券的な妙味はない。あくまでも相手として抑える程度が吉。
⑦ロードノース
イギリスからの参戦。ドバイターフ3連覇とプリンスオブウェールズステークス (G1)の勝利に加えてブリガディアジェラードステークス (G3) とウィンターダービー (G3) でも勝利し重賞6勝の圧倒的な実力。
前走ウィンターダービーは2着。勝ち馬と比べてもうひと伸びが足りなかったが、昨年のドバイターフ以来、約1年ぶりのレースだと思えば文句なし。勝ち馬はキャリアが浅い方なので相手の実力の度合いについては保留。いずれにせよ、あくまでもここを見据えてのレースのはずで、勝てなかったことを気にする必要はない。
やはり焦点は馬齢になる。今年で8歳の馬なので例年と比べて見劣りがないかどうかはきちんと意識したい。とは言え勝ち負けの候補であることは間違い無いだろう。
⑧ルクセンブルク
アイルランドからの参戦。フューチュリティトロフィー、アイリッシュチャンピオンステークス、タタソールズゴールドカップでG1を3勝。それ以外でもG1での入着経験が複数あり、能力面では疑問がない。
前走はネオムターフカップ (G2) で4着。あくまでもこのレースを意識しての仕上げで仕掛けのタイミングもやや噛み合わなかった印象。ここをしっかり勝っていれば一気に本命まで評価を上げたが、内容的に大きく割引という話でもない。衰えを懸念する声もあるが、流石に杞憂に思える。戦ってきた相手のレベルを考慮すれば、昨年のアイリッシュチャンピオンステークスや香港カップでの差のない2着も十分すぎるだろう。
2000mを中心に使ってはいるが、1800mでも合いそうな走り。ここも好走を期待したい。
⑨マテンロウスカイ
中山記念 (G2) で人気薄ならが2馬身差の快勝。決して楽な相手ではなかったが、今回は更なる相手強化へ。
東京新聞杯5着も内容は悪くなかったので底は見せていない。この距離で3-2-2-1で最低4着という点も好材料。
しかし、ここで勝ち負けまでやるのであれば、東京新聞杯入着、距離で連対率80%超えあたりの成績があると嬉しかったか。人気薄であれば相手候補としての妙味はかなりあり、これが単勝一桁台の人気なら流石に買われすぎの印象。
オッズまで加味して買い目を組み立てたいが、流石によくて2着までと読む。
⑩メジャードタイム
地元からの参戦。昨年2月にデビューすると3連勝。初のリステッドは2馬身以上離されての2着も、その後はアルラシディヤ (G2) にジュベルハッタ (G1) と連勝での参戦。
前走は好位から前を見る形でレースを進めると、最後は楽に抜け出しての勝利。
前々走もこの距離での快勝。この相手レベル自体は初になるが、この条件での楽勝を2回続けている点はやはり好材料になる。前目で競馬をするタイプなのでコースにも合うはず。
ここもかなり好走が期待できる一頭だろう。
⑪リアルワールド
地元からの参戦。重賞3勝も、昨年のこのレースは9着。そこからの着外続きをアイリッシュサラブレッドマーケティングカップ (G2) の3着からリステッドの1着でなんとか止めての参戦。
どうにもこのメンバーでは見劣りしてしまい、食指が向かない。カイロでギリギリ滑り込みかという評価なので、その馬の3着だったこの馬に関しても基本は厳しいと見るのが自然。
⑫サンドナート
地元からの参戦。欧州では重賞での勝ちが遠く、メイダンでの再始動に。ここでも中々勝ちが遠く、初のスプリント戦も8着と大敗。その後はマイルに距離を戻しての再起を図ると、ザビールマイル (G2) で重賞初制覇。
内から鮮やかな伸びを見せての快勝。相手レベルは若干疑問だが、内容は評価したい。その後はジュベルハッタ (G1)の3着にシングスピールステークス (G2) の2着と来ての参戦。
ある程度調子を上げてきている兆しは見えるが、このメンバー構成で勝ち負けまで問題なくこなす印象はない。3着争いもやや厳しそうで、余力があれば抑える程度で良いはずだ。
⑬ストレートアロン
香港からの参戦。クイーンマザーメモリアルカップ(G3) と ジョッキークラブカップ (G2) の勝ち馬だが、G1では着外のみ。入着まで行きそうで行かない一頭。
前走も前2頭に離されての4着。後方からよく上がってきており、ロマンティックウォリアーとヴォイッジバブルのレベルの高さからも極端に悲観する内容ではないが、このメンバー構成で勝負をするにはかなり足りない印象。
思い切って消してもいい一頭。
⑭ヴォイッジバブル
香港スチュワーズカップ (G1) の勝ち馬。前後でも香港マイル2着、香港ゴールドカップ2着と好走で勢いのある一頭。
小頭数で離れた1番人気とは言え、しっかりと勝ち切った点は順当に評価したい。前走は上述の香港ゴールドカップで2着。こちらについては名馬ロマンティックウォリアー相手に抜き去りこそしなかったもののかなり競っていた。能力面ではそこまで遜色ないと言えるだろう。
1800mがどうかは疑問。1600mでも2000mでも走れているのだから当然ここもと考えることもできるが、一応様子見をしたいか。実力は間違いないので買い目には含めたいが、本命や対抗まではやや遠い。
⑮ナミュール
富士S (G2) とマイルCSで重賞を連覇して挑んだ香港マイルは3着。
ゴールデンシックスティに関しては勝てるはずがなく、ヴォイッジバブルに関してもこの時こそ人気薄だが、前述の通り好走続き。3着も悪くはない着順だろう。
とは言え流石にこの中で勝ち負けまでやるかは疑問。ヴォイッジバブルにも中々届かずという脚ならここは良くて3着。3ヶ月ぶりということもあり、切れないこともない一頭。
⑯ナシュワ
イギリスからの参戦。フランスオークス、ナッソーステークス、ファルマスステークスで重賞3勝。
昨年もファルマスステークスの勝利からG1で3着→2着→3着と来ていたが、前走のクイーンエリザベス2世ステークスはかなり離されての6着に。
勝ち馬が強すぎたことは間違いないが、明らかに伸びを欠いていた。そこから4ヶ月ぶりのレースになる。休養を挟んで復調の兆しならここも好走が期待できる。
昨年の英インターナショナルステークスは4頭立てながら、1着モスターダフ、2着がこの馬で3着がパディントンという相当豪華な内容。少なくとも力では見劣りせず。ここも好走に期待。
馬券の組み立て
単勝
⑦が基本だが、⑩も買えるのであれば両方欲しい。
複勝
ここも⑦⑩の2頭で。
ワイド
⑦→③⑤⑧⑩⑯でどうだろう。手を広げすぎるのは厳しそう。
馬連
⑦→③⑤⑧⑨⑫⑩⑭⑯あたりか。⑦⑧⑩⑯ボックスもあり。
馬単
⑦⑩→③⑤⑦⑧⑨⑩⑭⑯に抑えて⑧⑯→③⑤⑦⑩で。
三連複
⑤⑦⑧⑩⑯ボックスがシンプルで良い。1頭足すなら③で。
⑦⑩→⑦⑧⑩⑯→②③⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑫⑭⑮⑯でしっかりもあり。
削るなら⑭や⑮あたり。
穴狙いなら⑨を推しての⑨→⑦⑧⑩⑯→②③⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑫⑭⑮⑯も魅力だが不安感はある。
三連単
こちらもベースは⑦⑩→⑦⑧⑩⑯→②③⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑫⑭⑮⑯か。
⑦⑧⑩⑯→⑦⑧⑩⑯→③⑤⑦⑧⑩⑯もあり。
狭く行くなら⑦→⑧⑩⑯→③⑤⑦⑧⑩⑯か。2着3着折り返しもあり。
上位4頭はかなり拮抗。三連複あたりが美味しそうなイメージ。