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理不尽が愛おしい
僕はいま、理不尽のシャワーを浴びている。
ここ数年、いろんな意味でフリーだった僕。日常がイージーすぎて、飽きてしまった。好きなことをやるだけの生活はあまりにも簡単すぎる。
デザートばかりの日常に胃もたれしてしまったのだ。簡単は心地よい。けど、おもしろくない。その結果、
「理不尽の海にダイブしたい」
と思うようになった。社会の波に揉まれ、さまざまな理不尽と戦いながら生きるのは刺激的でおもしろいのではないか。企業勤めの友人たちから聞いた、社会の理不尽エピソードは傑作ばかりだ。
僕はいま、とある離島のホテルでバイトをしている。海のみえる素敵なホテル。フレンドリーで大らかな人が多く、バツグンの環境だ。
とはいえ、社会に理不尽はつきもの。
中には理不尽な要求もしばしば。アレもコレも知らないバイト初日からアレとってコレもってこいとの指示、物理的に難しい時間内での作業量、自分も私語をしているのに他の人が私語をするとキレる上司。
多種多様な理不尽を受けている。
今まで理不尽を受けてこなかった分、理不尽が愛おしい。理不尽を取り巻く環境は実におかしく、実に興味深い。
理不尽は十人十色である。その色やグラデーションは全く異なる。それに、「理不尽の反応」も人によって違う。ひたすら耐える人、裏で発散する人、全く気にしていない人、対抗する人などさまざま。
ヒリつく感じがたまらない。
人の怒りは僕にとってのエンターテイメント。映画や小説の世界とは違ったリアルな人間模様。理不尽に怒られ、ニヤついてしまう自分がいる。
理不尽から離れていた分、刺激的で、新鮮な感覚だ。しばらく、いろんな理不尽をウォッチしていきたい。
社会の理不尽に乾杯