下書きまみれ
下書きが大量だ。増える一方である。
ふと言葉が思い付いて、書きなぐる。スコールのように一気に押し寄せ、引いていく。そして、たまっていく脈絡のないデコボコな言葉たち。
いつか世に出るのだろうか。光を浴びることなく、埋もれていくのか。
思えば、僕は下書きだらけの人生である。何かを思いつき、動き出す。でも、形になる前にまた別の何かをしている。ハマっては、飽きるの繰り返し。この世界に僕の下書きが増えていく。
たまに思い出す。僕には膨大な下書きがあったんだ。
ねかせていた下書きは味わいがあって、美しい。荒々しさがマイルドになっている。ちょっぴりとスパイスを加えてみる。
また新しい下書きが増えてしまった。