塩田千春の展覧会~芸術家の発想~
こんにちは、チャイトラです。
記事を書くのを先送りにしすぎ、危うく二本だけ投稿して引退するところでした。まだ辞めるには早すぎますよね。
展覧会へ行きました
そんな私ですが先日、大阪中之島美術館にて開催の展覧会『塩田千春 つながる私(アイ)』へ行って参りました。
塩田千春氏については恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、フライヤーのビジュアルインパクトが強く、とても惹かれたので見に行くことにしました。
会場に着き、エスカレーターを上ると入口外側から展示が始まっていました。
おびただしい数の真っ赤な糸、その先に見える真っ赤なドレス(?)。写真を撮ろうと思いカメラを起動したところまさかのバッテリー切れ。エスカレーターを上る間にブレブレで取った一枚のみが此度の展示で撮影した唯一の写真でした……悔しい……
会場内すべての展示が未知のものでかつ視覚的にも面白く、また伝えたい内容も素人にもつかみ取れる易しさもあり、非常に満足度の高い展示でした。
作品についての感想はいくらでも書けますが、先ほど申し上げた通り写真がなく、伝わりづらいので割愛します。スマホで一枚だけ取った写真を載せておきますね。
インタビュー映像
作品そのものも非常に面白かったですが、今回自分が一番感心したのは本人のインタビュー映像でした。
語られる内容は塩田氏の作品制作の沿革と、年代ごとの作品についてどういう思いで制作したのかについての解説でした。
絵を描くのが好きだった幼少期。芸術大学に入るも、数ある芸術の中から絵を選んでいることに対する自分の哲学のなさに気づき、絵を描けなくなる。そのまま留学した先で見た夢をもとに、「自分が絵の中に入る」という発想で白い壁とともにペンキを浴びる作品。その後の”生きづらさ”や”生と死”を表す作品群たち……
芸術家肌ではない自分は芸術家がどういう発想で不思議な作品たちを生み出しているのかがずっと気になってきました。このインタビューではそれらがつぶさに語られており、非常に勉強になりました。
「作品を作るんじゃなくて、自分が作品になる」という発想や、「”自分”を表すために自分を挟む”生と死”を表現する」という発想。思わずなるほど!と声に出してしまいそうでした。
インタビューを見た後、残りの作品を見るとよりメッセージを肌で感じられる気がしました。
生と死、人と人とのつながりを様々な形で表した作品は美しく、どこか暖かかったです。
12月1日までの開催ですので、まだの方はぜひご鑑賞ください。撮影可なのでカメラの充電はお忘れなく!!
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