ロックダウン中の上海、物流はどうなっているのか(二)
上海でロックダウンが続けている。物流の停滞による食料調達難を受け、中央政府は4月11日に医療物資、生活必需品、政府備蓄物、郵便·宅配便など、人々の生活と農業に必要なもの、およびエネルギー、原材料など必要な生産材料を円滑に輸送することを保証。また、政府の承認なしに高速道路や自動車道路、水路閘門を封鎖することを禁止する通達を行った。
しかし、未だ大きな改善が見られないのが現状だ。
ロックダウンが始まって以降、大手ECサイトは注文不可となり、現在上海市民は団地の共同購入によって生活必需品を確保しているが、やり方がわからない年配者や、価格の高騰、種類に限りがあるなど、問題が多い。
こうした中、中国EC大手の京東(JD)が自社物流の再開を宣言。
4月8日、CEOに昇格したばかりの徐雷氏が個人のwechatモーメンツで、政府からの物流復活許可を受け、ついに京東が上海を支援できると投稿した。
この投稿はネットでたくさん拡散され、京東のライブコマースに注文が殺到。京東は、この都市を救う英雄のようだと賞賛された。
しかしその2日後、京東で注文した商品の送達予定日は4月11日から4月24日へと大幅に延期。これに対し、京東に騙されたと市民の不満が上がった。
筆者が京東のカスタマーサービスに問い合わせてみると、購入した商品はまだ出荷できておらず、政府の防疫対策によって配達が遅延する見込みであるとの返事だった。
京東は防疫対策の複雑性と市民の高い期待の板挟みとなってしまったわけだが、なぜ遅延となってしまったのだろうか?それには以下の理由が考えられる:
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