アカペラ
最近ちょっと思ったので、写真みたいに書いてみます。
・洗濯物に日があたっているところが好きです。これは光景として好き。陰影と凸凹がこの上なくはっきりしていて、ハンガーの影が斜めにうつる感じです。日があたることが、乾くという意味でそれ自体で喜ばしいことだというのもいいですね。
・坂道の下にスーパーがあると、どうしても歌ったまま入ってしまいます。部屋に入った瞬間に人が押し黙るのが嫌いなので。
・さっきまでいた部屋の温度がカバンの中に残っている感じが好きです。鍵を出すときによく味わうことができます。
・滝の断面、と思いました。視覚情報が脳にくる前にその言葉が入ってきた感覚でした。川沿いの道に垂直に石の壁がちょっと張り出していて、そこからはみ出して水がこちらへ落ちてきていました。滝を斜め前からみたとか斜め上から見たとかそういう生半可なことじゃありません。
・留学先からただ一つ持って帰ってきたマグカップ、あれに紅茶をいれたらそこだけはもうイギリスでした。
・紅茶は茶色いじゃないかと思っていましたが、バイト先のほうじ茶をいつもと違う光の下で注いだら「赤いな」と「紅茶みたい」と独立して思って納得しました。中国人の子が紅茶のことをred teaといって、あっ違うblack teaだ、となって、紅茶ね、と笑えました。外国語の勉強が好きな理由です。
・においの美術館があるみたいです。どういう思考回路で生まれたのかわからないけれど、実地に赴くことの価値の追求の成果でないといいな。結果としてそうなったならその事実はすごく好きだけれど。
・その場ではどうしても嘘を言わなければならないことがあって、嘘であることをどうか気づいてくれと思ってできるだけ白々しく、でもギリギリ嘘にはなるように言うみたいなことがあります。すごくわがままですね。
・母の友達が作った、中世フィドルを持つ赤い鳥のキャラクターの名前を一緒に考えていて、フィドリがすんなり採用されてしまったことを時々思い出します。
・すごく気に入った服にすごく気に入った別の服から色うつりしてしまって、気に入ったやつだから許すとはならないのが布の難しいところです。
・ペットショップの魚コーナーで、ベタという金魚の前でこれはベタ、と教えてもらってすごく悪口かと思っていました。
・チャンスがあった試合を見送って、当日にやっぱり出ればよかったと後悔していますと後輩ちゃんが言っていたので、こうこうこうだから出なくて正解だと思うよ、と言ったら本当にうれしそうにお礼を言われて温まりました。すでにした決断はね、と最後に自己満足の発現をしてしまったのが悔やまれます。
写真みたいとは文章でなく写真みたいとか写実的とかそういうんではなくて(「写実的」の意味に自信がなくて調べましたが、大きく逸れてはいないはず)、むしろ動画でなくて写真のように、視界全体でなくレンズの中で、流れの外で、しいて言えば瞬間的なことです。この下は、写真みたいではないけれどつられて出てきたものです。
・うさぴーって一人じゃなくてもいいではないか、本当になんで今まで気づかなかったのでしょう。
・なりたい方向としていつのまにかおもしろいが優しいを上回っていたことに気づいて、軌道修正にいそしんでいます。
・ストラップと同じくらいベタなお土産として、親指の爪くらいのガラス細工か石があったら嬉しいです。
・馬の真似をして上唇と下唇をずらす遊びをしていたら癖になってしまって、でも馬よりずっと下手なので悔しいです。上唇だけ動かすって無理ですね。
今日は受動的に過ごそうと決めてしまいました。
2024.09.07
追記
本当にやる気が起きずにAmazonで借りて映画でも見ようと開いたらいつの間にかprimeになっていました。クレカの履歴みても払ってなさそうだし次回の支払いは来年なのだけどいいのか…?「きのう何食べた?」すごく良かったです。始終泣き笑い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?