第1回シーティングクリニック勉強会
自分で姿勢を変えられる・決められる車いす「ハイネル」を試してみよう
ハイネルについて
ティルト、リクライニング、足台のエレベーティングのほか、体幹の側屈と回旋が可能です。すべての動きを自分で操作可能であることから、自分で姿勢を変え、決めることができる、といった特長を持っています。
姿勢の自立
姿勢保持装置は姿勢をひとつに定めなければならないです。しかし、ひとつの姿勢ですべての希望を満たせないことがありました。
このようなときに、二つ以上の姿勢を実現できるのがハイネルです。これまでの「姿勢保持装置は一つの姿勢をつくるもの」という概念を超えるものです。
浅見社長は自分で姿勢を探して決めることができることを、「姿勢の自立」という言葉で表現されていました。
事例
・呼吸状態が深くなり改善した
・痛みやストレスから解放された
・一日に1000回以上、モゾモゾと姿勢を変えた
・回旋を利用して身体や見る方向を変える
・排便を促す例
・リラックスしてよく寝られるようになった
・ベッドで寝ているよりも体が楽になった
・ケアする方に姿勢変換の依頼や指示をしなくても良くなり、関係性が改善した
・身体を動かし続けることで、柔軟性を維持できた
といった事例を拝見しました。
特に参加者の反応が大きかったのは、柔軟性の維持、呼吸の改善、ケアする方との人間関係の改善、痛みやストレルの軽減などでした。
自分たちでも試してみよう
今回は当事者として4名の方に乗っていただきました。これまでにはとったことがない姿勢が取れた、人の手でやってもらう以上に体が伸びた、気持ちいい、といった感想が得られました。
その様子を見ながら、これまでに椅子を作って楽になった、痛みが減った、などの意見は聞けても「気持ち良い」ということにはならなかったので驚きました。
ドクターの見解
ハイネル体験会。普段使っている車椅子は参加者のみなさん様々だけど、座り心地がいい、速く動く、スポーツに向いているなどなど様々な特性とは全く別次元のコンセプト。そして普段から診療している方が体験してみてまず一言「この動きが全く自分でできなかった、きもちいいです」と。自分たちの知っている世界の中で診療しているだけでは「できたらいいな」という話すらでなかったものに突然出会えた感じ。半年後に大イベントを控え、そこで長く楽しく座っていられたらというその人の想いを更に前に向けてくれるような時間だったんじゃないかなと思います。
今後の勉強会について
これからも月一回のシーティングクリニックの中で、不定期に勉強会を企画したいと考えております。シーティングクリニックに参加する皆さんが様々な視点で姿勢について考え、利用者の喜びを最大化できるための力をつけていくことが目的です。
これからも楽しく、勉強会を続けていければと思っております!
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