見出し画像

日本的共創マネジメント059:「PMとART」~人生 白駒の 隙を過ぎるが 如し~

人生 白駒の 隙を過ぎるが 如し

「人生 白駒の 隙を過ぎるが 如し」の原文は「人生如白駒過隙」(十八史略)となっています。「人の一生というのは、戸の隙間から白馬が走り過ぎるのを見るように、非常に短いものである」という意味です。
 一方「ジャネの法則(Janet's law)」というものもあります。 「人が感じる時間の長さは、自らの年齢に反比例する」というものです。 つまり「60歳の人間にとっての1年の長さは、人生の60分の1ほどであるが、 20歳の人間にとっては20分の1に相当する。 よって、60歳の人間にとっての1年間は、 20歳の人間にとっての3年間に当たり、 60歳の時間は20歳の実に3倍の速さに感じる」というものです。 正にそれを実感する時間の速さに戸惑う日々です。

八甲田のブナ(城ヶ倉渓谷)200920

 (八甲田のブナ森)

40代から絵を描いています。所属しているクラブは「・・チャーチル会」というのですが、この「チャーチル会」という名称は、故英国首相のサー・ウィンストン・チャーチルの名前に由来します。それには下記のような理由からです。
チャーチルは、40歳を過ぎるまで、絵を描いてみようなどとは露も思っていなかったそうです。第一次大戦の直前、大英帝国の海軍大佐という要職から顧問官という閑職に追われたとき、憤懣やるかたない心の動機から、絵筆をとったのが初めてでした。「作戦計画を書くべき手が遊んでいる・・・」その手に遊び心から絵筆を握らせてみたら、「おや、わたしにも絵がかけるかも・・・」と驚き、書きつづけて40数年、ついには世界一の日曜画家となります。彼の作品は競売場ではピカソやマチスよりも高い値で取引されているそうです。このように自分では知らない才能、潜在していた才能が何らかの拍子で掘りおこされ、急に発育していくことを「第二次成長」といいます。

 チャーチルは更に著書でこういっています。
 「中年を過ぎてからこの新しい趣味と道楽とを手がけることができたのは、つくづく幸運だったと考えている。わたくしが政界で苦境に立ったときに、絵を描くことが救いの手を差し延べてくれたのだ。絵を描くということは、人生行路の大部分をいっしょにゆける道連れである。さほどカネのかかるものでもなし、人に迷惑もかけないし、どこへでも持ち歩けるし、永続性のある娯楽装置で、新しい心の糧ともなり修練ともなる。調和とか均整とかいうことをまったく違う手段で表現することであり、所在のないときに、もってこいのものであり、有頂天になるための永遠の航海である。なんと絵かきというものは幸福なのだろう。けっしてひとりぼっちはならないから。光と色彩、静けさと希望とが人生の最後まで、ほとんど生を終えるまで仲間でいてくれるからである。・・・」

 「チャーチル会」という名の由来は、このサー・ウィンストン・チャーチルにおけるように、自分では知らない才能、潜在していた才能が何らかの拍子で掘りおこされるかも知れないという期待とそれにあやかりたいというところにあるようです。
もし今、何らかの理由で不遇に、意に沿わない所で、時間を持て余しているようなら、それはあなたに「第二次成長」のチャンスが訪れているのかも知れません。自らの「内なる声」に耳を傾け、それが促す方向で、果敢にチャレンジすべきではないでしょうか。
何故なら、人生は「白駒の隙を過ぎるが如し」のように、短く儚いものですから・・・

ギャラリー ”飄” <Gallery-Hyō>
趣味で絵を描いています。
その作品を公開しています。
(雅号:飄<Hyō>)

いいなと思ったら応援しよう!