第40回 透析技術認定士 認定試験について
お久しぶりです。MEです。
今日は第40回透析技術認定士 認定試験を受けてきました。手応え的には、あまりできた感じはなかったですがフィードバックをしていきます…。
まず透析技術認定士とは、透析療法合同専門委員会(日本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移植学会・日本透析医学会)による資格になります。
透析技術認定士を取得するには、まず認定講習会を受講し、その後行われる試験に合格しなければなりません。
講習会 受講資格
a)臨床工学技士:経験2年以上
b)看護師:経験2年以上
c)准看護師:高卒 経験3年以上,中卒 経験4年以上
次のいずれかの資格(免許)を有し、免許証の免許登録日から申請書類提出日現在において、該当する各資格における透析療法についての実務経験年数 (透析業務経験年数)を満たしている者であること。勤務は常勤とし、アルバイト等は認められません。
講習会に関してですが、3つに分かれています。
①会場受講、②e-ラーニング受講、③会場+e-ラーニング受講
になります。
①会場受講の場合、定員300名、金額36,000円(東京)
②e-ラーニング受講の場合、定員1,000名、金額36,000円
③会場+e-ラーニング受講の場合、金額50,000円
注)定員に達した場合は、受付期間内でも申込み受付を終了です。講習会については会場等が変更になることがありますので随時ホームページで最新の情報をご確認下さい。
<講習会の内容>
血液浄化療法の歴史、バスキュラーアクセス、小児患者に対する透析、薬物療法、血液浄化療法の工学的基礎知識、腹膜透析、長期透析に伴う合併症(心血管系合併症)、臨床検査、血液透析機器・装置、腎臓病(腎不全)の病態と症状、長期透析に伴う合併症(骨ミネラル代謝異常)、腎移植、安全対策、急性血液浄化、長期透析に伴う合併症(透析アミロイドーシス)、透析患者の看護、透析室の感染対策、慢性透析療法、脂質異常症、透析療法における倫理的問題、血液浄化療法の概要と実際、透析患者と外科手術、栄養管理
次に認定試験についてです。
認定試験 受験資格
1)認定講習会を受講した者
2)受講免除対象者(前 3 回のうち、いずれかの認定講習会を受講済みの者)
※受講免除者として申請する場合は、申請書類のうち、実務経験を証明する「透析業務経験年数証明書」の提出は不要となります。但し、受講免除対象者であることを証明する書類として、審査結果通知書、受講票、受験票、試験結果通知書のいずれか(コピー可)を提出していただきます。
認定試験は会場は東京都内で、受験料10,000 円になります。
詳しい情報が見たい方は、公益財団法人 医療機器センターHPをご覧ください。
さて、ここからは第40回の透析技術認定士 認定試験の振り返りになります。
問題数
午前70問(10:35~12:15の計100分)
午後70問(13:25~15:20の計100分)
の計140問でした。
問題形式はマークシート方式で4タイプの問題形式
①5問の中から1つの解答を選ぶ
(解答例 1.a , 2.b , 3.c , 4.d , 5.e )
②5問の中から2つの解答を選ぶ
(解答例 1.a,b , 2.a,b , 3.b,c , 4.c,d , 5.a,e )
③5問の中から3つの解答を選ぶ
(解答例 1.a,b,c , 2.a,b,e , 3.b,c,d , 4.c,d,e , 5.a,d,e )
④2問の正誤を判定する。
(解答例 1,両方正しい 2,aのみ正しい 3,bのみ正しい 4,両方誤り)
計算問題は午前2問、午後2問の計4問(除去率やクリアランスの問題)でした。
あまり複雑な計算問題は出ませんでした。
歴史の問題も今回は1問だけの出題(Thomas Grahamの透析の原理の発見)でした。
今回受けてみての印象は、問題はテキストに準拠していること、基礎的なことはもちろんのこと少し細かい知識も必要になるといったところです。
また、アフェレイシスやCAPD、腎移植の問題を多く見受けれられた印象です。
個人的な感想として難しいと思った問題をいくつか挙げると、
①高アンモニア血症をきたす原因を答える問題
→アルギニン、チトルチン、オルニチン欠乏、カルニチン欠乏
②分子量が150以下の尿毒素を答える問題
→シアン酸、メチルグアニジン、キノリン酸
合格点が何点になるのか気になるところですが、調べてみると例年70%程度の合格率です。もしかしたら、合格点で区切っているのではなく、合格率で区切っているのかもしれませんね。
今回、第40回透析技術認定士を受験してきて合格しているかはまだわからないですが、8月の中旬に郵送で結果が届くそうなので、結果を待ちたいと思います。
もし聞きたいことがあれば、答えられる範囲でお答えしたいと思いますので、おっしゃってください。
自身の勉強の意味も込めて、今後もっと細かい透析に関する細かい情報をUPしていきたいと思っていますので、皆様、宜しくお願い致します。
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