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百合若大臣

鉄の弓をひく男として人々から恐れられ、尊敬もされていた百合若大臣が別府貞澄に裏切られ、戦の帰りに玄界島と呼ばれる無人島に置き去りにされる。
2年ほど経つと可愛がっていた鷹の緑丸が飛んで来たので、百合若は妻の春日姫への手紙を託すが、2か月後の嵐があけた朝浜辺に打ち上げられ死んだ緑丸を発見し、春日姫の手紙を受け取る。
貞澄が大臣になり春日姫を妻にしようとしているのを知った直後、難破船が打ち上げられたので、百合若は船を修理して島を脱出する。
貞澄は家来達に鉄の弓をひけるものがいないか聞いているところに髪がぼうぼうの薄汚い男が手を挙げると、気付かない貞澄に百合若は矢を放ち裏切り者を成敗する。

九州地方の昔ばなし

浄瑠璃にもなっている

物語の類型
「復讐」

類似
長崎:桃から生まれ、幼名は桃太郎
鹿児島:巨人伝説
沖縄:妻から頼まれ粟や麦を運んだ鷹が落ちて死ぬバージョン

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