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「映画 徳川家康」と「パックスブリタニカの凋落」は、ぼくたちに何を教えるのか…?

すいません、夏に思ったこと、ラジオでしゃべったことを、のこのこと今頃アップする、ぼくをお許しください

夏のあるときに、ランニングをしてきまして…
ランニング終わって最後のジョグの 時間にちょっと考えたことがあります

ぼくはダブル時間ということでランニングしながら音声メディアを聴いています
夏から今にかけて、ずっと深井龍之介さんのCOTENラジオを聴いています
その時は、第1次世界大戦のプレイリストをずっと聴いていたんですが、いや、すごく勉強になりました


歴史が面白い、それも大事ですし、歴史の必然性や法則性といった気づきもあるのですが、でも、歴史を学ぶ大きな意味は、現代のぼくらの課題に、歴史のどの部分を当てはめ、それを示唆として受け取り、そして、どう改善していくか、どう生かしていくか…、だと思います

その意味でも、今回出てきたパックスブリタニカの没落、はすごく示唆深いなと思いました

そして、もう一つ、歴史と言えば…


話題の映画、『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を観まして、みなさんも観られましたか?これが、非常に面白かったんですね


ぼく、冒頭からもうだらだら涙を流しながら観てました
冒頭、けっこうコメディっぽいノリじゃないですか

だけどもう、だらだら涙を流しながら観ました
そして、最後はとても示唆深い、パックスブリタニカの凋落に似た感覚を持ちました
そこに、リアルなアクターとして息をしている聴衆の1人が自分なんだなと

つまり、パックスブリタニカの凋落も当時リアルにそこにいたアクターがいて…、そして、今、この現在、アクターとしてのぼくが歴史を体感している

そんな臨場感を持ちながら、パックスブリタニカの凋落と映画徳川家康の共通した示唆をお話してみたいと思います

では今日もよろしくお願いします
でも、その前にお知らせをお許しください



<お知らせ①>チェーンナーってどんな人?


ぼくの自己紹介です
やっぱりnoteの中のぼく、だけではないリアル世界のぼくのこと…
なぜ、「繋ぐ」のか?
おおきなマインドチェンジ…、ぼくのパラダイムシフトが起きた日

などのお話をしています


ちょっと長いので、何回にかに分けて読んでいただくとありがたいです!

<お知らせ②>チェーンナーラジオ


ぼくは、平日、最寄り駅まで毎朝、自転車10分こぎながら、ラジオ収録をしています
2021年1月から丸3年…、2024年2月から、note同様、新生アカウントになっていますが、基本、平日5日間ラジオでしゃべっています

基本的にラジオでしゃべったことを、文字お越ししてnoteを書いていますので、ある意味、ここがチェーンナーの脳の最前線でもあるわけです
日々の気づきを何とか絞り出しています
よかったら、お聴きください!

では、そろそろ本番です

■「映画 徳川家康」と「パックスブリタニカの凋落」は、ぼくたちに何を教えるのか…?


『もしも徳川家康が総理大臣になったら』はとにかく面白くて、これについて書くと一回分が終わっちゃうので、簡単に言いますと…

コロナ禍で内政がかなり不安定になった上に、時の総理大臣が亡くなるという設定です

そこでこの国難を乗り切るためにAI、VR技術を駆使し、偉人たちを蘇らせ内閣の大臣に就任させる、という設定です

総理大臣に選ばれたのが徳川家康
経済産業大臣に織田信長
財務大臣に豊臣秀吉
官房長官が坂本龍馬
みたいな感じですね

ぼくが聞いていた話では、防衛大臣に北条時宗でした
いや、まさにうってつけだな、と思ったんですけど、映画では出てきませんでした

冒頭、秀吉が給付金を配るという時に、こんなやりとりがありました

「速やかに配れ!帳簿取ったり口座確認などいらん。取りに来させて現金で渡せ」

「でも、2重に申請するとか不正する人がいますよ」

「構わん!」

「それは…、後で手痛い目に合わす…。とにかくやれ!」

秀吉役が竹中直人さんなんですよね
ぼくはこの竹中さんの秀吉、3回目です
大河ドラマの「豊臣秀吉」「軍師官兵衛」「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

そして、言い放ちます

俺の仕事は3つだけだ

決めること!
任すこと!
そして責任を取ることだ!

もうここらへんで、ぼくはだらだらと涙を流しながら見てました

頼もしい!
同じ日本人で、すごい人たちが日本にて、そういう人たちが現代に蘇ったら、こんなにも頼もしいのか…、という感じで胸が熱くなりましたね


坂本龍馬も官房長官の記者会見で言うんです

「やっぱり、この内閣を不安に感じる人はまだまだいると思うんです」 

という質問に対して…


「不安とはなんだ?」

と、逆に聞き返します

それは動かない者が感じる感情だろう

と…

「もっと自分たちで考えて自分たちで行動せよ」
「誰かが何かをしてくれると、この国の人間は考えすぎている」

まさに、明治維新…
農民なんかは全然情報もないし国民という意識もないんで考えてなかったんでしょうけど、何人か感度の高い若者たちが命を投げうって行動した

そこに不安とか感じる暇もなかった
なぜなら、それは誰かが助けに来てくれるとか、自分たちは生き残れるか、とは微塵も考えてなかった
ただ、自分たちがやらなければダメだと…
そこに不安はない 

不安を感じないはずがない
だから、とにかく不安をかき消すために動いたと思うんですよね

そういう気持ちが今の日本人にあるのか?

というような示唆でした

ネタバレになっちゃうので、あまり言えませんが、最終的には政権争いが出てくるんですよね
これすごいリアルだなと思ったんです
あるカリスマ大臣が徳川に対抗するわけです

聴衆を煽って、聴衆を味方につける
政府転覆です
その1人のカリスマに煽られた聴衆たちが一堂に集まる中で、謀反を企てたそのカリスマが言うんです

この国民の顔を見てみろ
この国民は何も考えていないと…
だから強いリーダーが必要だと
民衆は何も考えずについていけばいいんだ

これは、歴史的観点から見ても、非常に示唆深い内容を含んでいます
今の世界情勢、民主主義国家・国民主権国家よりも、強権国家の方が多いという現状を鋭くついてると思ったんですね

COTENラジオで言っていました
ペルシャ帝国のダレイオスという王が家臣と議論したそうです


・民主国家
・先制政治、つまり独裁政治
・ある一定の人たちのリーダーによる共和制
この3種のうち、どれが最もよく国を治めるか?


という議論です

独裁国家、強いリーダーが出てきた時はよいが、腐敗した時に非常に困難、国民は不幸になる…
これは多くの近代より前の帝国が経験していますね

この3つの政治というのが、対抗馬、カウンターパートになっていて、民主国家がいいとなるが、その民主政治が行われていても、だんだん時がたってそのありがたみが分からなくなってきたときに、強いリーダーが現れて君主制とか先制政治を望む、という

それはもうデマゴーグあおられた聴衆がそういう温度に持っていって、その民主国家を退陣に追い込むわけですよね

これもやっぱり民主国家で認められている、国民の権力なわけなんですよね
そういうすごく深い内容でした

「民衆は何も考えずについていけばいいんだ」と言われた、その聴衆ひとりひとりの悲しそうな顔がスクリーンに並びます
この顔の中の1つにぼくもいるだろうなと…

今の時代の何がいいのか、何が正解なのか…
全然わからなくて、大した信念にとらわれているわけでもなく、でも何か信念とらわれて1つのことに行動したいという時…、いとも簡単にこういった別の意図を持った独裁者、カリスマに操られてしまう…

これはもう聴衆が愚かとかではなくて、人間の抗えない流れなんだと思います
これは何度も何度も深井龍之介さんがCOTENラジオで言っています
「もうこれストリームで抗えないないんだ…」

1人の人間の力でナイル川の向きを変えるなんてことはできないということですよね
だからこそやっぱり1人1人が考えて、ジャン・ジャク・ルソーの話じゃないんですけども、お互い対等な社会契約を結んで、緩やかな対等の関係の組織を作って、それで世界を動かしていくということが必要なんでしょうね

そういった契約が必要なんだなと思いました


・・・

そして、パックスブリタニカとは何か?
これもすごく示唆的です

ナポレオン戦争時の「トラファルガーの海戦」で勝利し、イギリスが覇権国家となっていく
そこからイギリスの経済的な優越時代が始まります
そして、すごく示唆深いのは、これによって他国を市場として開放していくことが他国を民主化させ、資本経済・資本主義化させていった…
資本主義化すると競争が生まれるので各国がイギリスをベンチマークする…

そうすると他国の工業レベル産業レベル技術レベルも向上し、他国がどんどん力をつけていった…

そして、これがある時、大きな転換期を迎えてイギリスが没落するらしいんです

石油の台頭です

石炭火力から石油火力に変わった時、それまでの石炭を主要エネルギーとしてる国、代表がイギリスなんですけども、もうその石炭で回すもうメカニズムが社会のあらゆる場面で出来上がってしまっていて、それを容易に変えるってことに反対勢力が多かったそうです

これは、適当かどうかわかりませんけど、 ガソリン車からEV車への移行に対して社会的反動が大きすぎる件に似ています
ガソリン車は裾野産業が多くて、多くの方が職を失ってしまうというような危機感にすごく似ている

その間そういったしがらみを、持ってなかった新興国というのは一気に飛び越えて、新しい社会変革を進めてしまう

リープフロッグというらしいですね
カエルがぴょんと一飛びして飛び越えてしまうとことなんだそうです

巨人たちは体が重くて動けない
その間に身軽なカエルが飛び越えてしまって急成長して台頭して強国になっていく

この没落もすごく感じることがありました

ぼくらは変わっていかなきゃいけない
しかし変われない…

それはいい思いをした過去の栄光だったり今の現状の打破というのがすごく負担ですごくエネルギーがいることだからなわけですよね

でも変わりたいと思っている

そこを、強いリーダーが現れて煽っていくと、さっき言ったように、専制政治に戻っていって全体主義になっていくという危険性もはらんでいる

かといって、古いものを手放して新しいものにどんどんチェンジしていかないと 、あの大英帝国パックスブリタニカと言われたイギリス帝国も凋落してしまいますし、これはバブル崩壊、ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた日本も凋落しました

工業生産にこだわりすぎていてクリエイティブさ、新しいものを柔軟に作っていくアグレッシブさ、そういったところをおざなりにしたからこのIT時代についていけなかったという反省点があると
もういろいろな示唆がありました

長くなりましたけども、歴史はいろいろ大きな揺り戻しがあって、これは現代と酷似しているパターンがあると思いました

その歴史を踏まえつつ、自分が煽られてないか?先導されてないか?を考えなければならない
そこで、何か答えが欲しくて、全部の思考を停止してすべてを誰か預けてしまってないか?
すごく示唆的でした

うまくまとまっていないかもしれませんが、2つの示唆、「徳川家康」と「第1次世界大戦イギリスの没落」から現代に何か参考にならないかなと思って話してみました
何か参考になれば嬉しいです

・・・

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