台風への備え、大丈夫ですか?
※本記事は定期的にChainable運営チームが配信しているメールマガジンを再編集したものです。一部、お読みいただいている時期の状況にそぐわない場合がございます。あらかじめご了承ください。
今月のテーマ
『台風への備え、大丈夫ですか?』
2024年5月号では、実効性の高いBCPを立てるためのポイントを過去の災害事例とともに解説しました。今月号はこれから本格化する台風シーズンの備えについてポイントを解説します。
早速ですが、このメルマガの配信日(2024年7月1日)までに2024年内で台風はいくつ発生したでしょうか。。。
正解は2件になります。
(参照:気象庁)
以外に少ない?と思った方も多いのではないでしょうか。2024年台風第1号は、気象庁から線状降水帯の警戒に関するお知らせがあったため、記憶に残っている方も多いと思います。なお、台風第2号は5月31日から6月1日の間に発生しています。
台風の件数が少ない理由にはエルニーニョ現象が関係しており、エルニーニョのピーク後の春から秋にかけて熱帯太平洋上で台風の発生する数が減る傾向にあると言われています*1。
ここで台風の発生する数が減るということで安心してはいけません。
台風の発生する数は減るものの日本へ接近する台風の数や、上陸する数については大きな違いは見られないと気象庁の情報サイトで言及されています*2。
そのため、今年は台風が少ないから大丈夫というわけではなく、例年通りの危機意識と対策が重要です。
過去の台風による企業の被災事例を列挙すると、
スレート屋根が破損し、軒下にあった設備が水濡れにより故障
テント倉庫が強風により飛ばされて破損。さらに保管してあった商品が水濡れ
建付けの悪かった屋外の広告看板が風に飛ばされ一般住宅を破損
樹木が倒れたことで電線が断絶し停電
外壁のひび割れから水が侵入し浸水
付近の河川が氾濫し、工場1階の設備が浸水
地下に設置されたキュービクルが浸水し、建物全体が長期間停電
普段関わりのある工場や事業所にこれらの被害が容易に想像できそうな場所はないでしょうか。
このように、人、設備、商品に被害を与える台風への備えとしておさえるべきポイントを以下にまとめました。台風は地震と違ってタイムライン(時系列順)で対策をすることで、無駄を抑えた対策ができます。
ぜひご活用ください。
*1筑波大学、エルニーニョが台風の異常発生を引き起こす要因を解明
https://www.u.tsukuba.ac.jp/~ueda.hiroaki.gm/id/180514__final.pdf
*2 気象庁、はれるんライブラリー
https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/d1_09.html
関連情報
リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」(気象庁)
どれくらいの風が吹くと私たちや建物に影響が及ぶのかイメージできますか。
こちらのリーフレットでは風の強さと体感についてイラストを交えながらわかりやすく解説しています。
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