見出し画像

世界中の各拠点で発生し得る自然災害を把握していますか?

※本記事は定期的にChainable運営チームが配信しているメールマガジンを再編集したものです。一部、お読みいただいている時期の状況にそぐわない場合がございます。あらかじめご了承ください。


今月のテーマ
『世界中の各拠点で発生し得る自然災害を把握していますか?』

1.世界の自然災害

日本では「地震」が最もよく知られていますが、世界の多くの国々では「地震」は主要な災害ではありません。これは、地震が発生しやすい地域が限られているためです。
世界中の自然災害データをまとめているCREDのEM-DATによると、世界の自然災害による経済的損失の大半は「台風・雹・雷雨」によるものです。次に「洪水」、「地震」が続きます。他にも「干ばつ」、「熱波・寒波」、「火山噴火」、「山火事」などがあります。このように世界では様々な自然災害が発生しています。各地域の気象的・地理的な条件によって注目すべき自然災害も異なります。

2.自然災害の情報収集

日本では、国土交通省の「重ねるハザードマップ」が便利です。このサイトを使うと、各拠点で発生し得る「洪水」、「土砂災害」、「高潮」、「津波」の情報がわかります。また、長く住んでいる地域なら、どんな自然災害が起こりやすいか感覚的にわかることもあります。 海外拠点では、将来の自然災害をどう把握すればいいのでしょうか?残念ながら、全世界の自然災害情報を一括で取得できる便利なサイトはありませんが、一例として、以下のサイトを紹介します。

  1. CRED: EM-DAT
    世界中の過去の主要な自然災害や被害がまとめられています。各国でどんな災害が起こりやすいかを知るのに役立ちます。
    https://www.emdat.be/

  2. World Resources Institute: Aqueduct Floods
    洪水や高潮のリスクがわかります。全世界を同じ方法で評価しているので、拠点間の比較にも便利です。
    https://www.wri.org/data/aqueduct-floods

最近、自然災害に関するオープンデータが増えています。他にも役立つ情報がたくさんあるので、興味があれば調べてみてください。

3.近年の自然災害傾向

インフレや資材・人件費の高騰、労働力の不足などの影響で、自然災害による経済的被害が世界中で増加しています。さらに、気候変動の影響で自然災害が頻繁に起こり、被害も大きくなっています。特に海外に拠点を持つ企業は、予期せぬリスクを防ぐために、各拠点で起こり得る自然災害のリスクを把握し、自社のリスク管理を再確認することが重要です。

関連情報

グローバルサイトの自然災害情報管理支援

海外拠点の自然災害ハザードを調査したい、という方は、弊社のサービスをぜひご検討ください。

Chainable(チェイナブル)

海外で発生する洪水、熱帯低気圧、地震のアラートを受け取って対応を早めたい、という方はChainableをご検討ください。

災害近況レポート:2024年7月24日埼玉南部で発生した突風

2024年7月24日11時50分頃、埼玉県南部の埼玉県入間群越生町から草加市にかけて突風が発生しました。本コラムではこの災害について解説しています。

災害近況レポート:令和6年7月25日からの大雨による被害と水害への備え

梅雨前線の影響により、2024年7月25日ごろから東北地方日本海側を中心に大雨となりました。本コラムでは、その概況や被害について解説しています。

メルマガ登録(無料)はこちらから

Chainable運営チームでは定期的に風水害・地震等の自然災害、火災・爆発、BCPなどリスク管理に関連する情報を無料で配信しています。日々のリスク管理にお役立てください。

お申込みはこちらから