アドレスホッパーへの道
大学生のときにアドレスホッパーという生き方を知った。
簡単に言うと、定住する家を持たず移動をしながらホテルやゲストハウスなどで生活すること。
大学生当時のわたしは、いいなぁ、こんな生活できたら楽しいだろうなぁ、なんて憧れを持ったがそんなのは夢のまた夢で、実際やってみようとはしなかった。
憧れの理由
アドレスホッパーという生き方になぜ惹かれたのか。
それは紛れもなく、「旅が好き」だからだ。
テレビの特集でアドレスホッパーについて知ったのだが、それに出演していた方が、旅をしながら生きるためにアドレスホッパー生活を始めたと語っておられた。
旅行好きのわたしにとって、それは理想の生き方そのもののように感じたし、惹かれないわけがなかった。
異次元の世界のことでしょ
冒頭で触れた通り、大学生のわたしは、遠い世界の話くらいにしか捉えておらず、やってみようともしなかった。もちろん大学に毎日行っていたし、ほぼ親の言いなりで実家に住んでいたし、何しろそんなお金はなかった。
それに加えて、1番の要因は、アドレスホッパーにならずともたくさん旅行ができていたということ。
大学生というのは、奇しくも(?)時間はたっぷりあって、自分の思うままに旅に出ることができていたし、何の不満もなかった。
アドレスホッパーというのは異次元の世界の話だし、やらなくても旅できてるし、ということで、やってみようという気に1ミリもならなかった。
でもやっぱり、、
時は過ぎ、社会人2年目。
アドレスホッパーになるどころか、1人暮らしを始めて自分好みの家具も揃えて、それなりに楽しい日々を送っていた。
唯一、社会人になったことと疫病が蔓延していたことが理由で、思うように旅行ができないストレスが肥大化していた。
そんなある日、何かの拍子にふとアドレスホッパーに憧れた日のことを思い出した。
気づいたらわたしは、
「アドレスホッパー 始め方」「アドレスホッパー 準備」
と検索していた。
大学生当時のわたしにとって、そんな生き方は夢のまた夢だったが、社会人になって1人で生き始めたわたしにはかなり現実的に見えていた。
大学生のときとは違い、その日からアドレスホッパーを目指し進む日々が始まった。
やるべきこと
よしやろう、と思ってすぐに始められないのがアドレスホッパー。
わたしがこれからやるべきことをいくつか挙げてみる。
①転職
現在の会社は、リモートワークという言葉が存在しない世界。
毎日同じ場所に行く必要があるのだが、そんな生活はアドレスホッパーに不向きだと思われる。しかも、わたしの場合は、旅をしながら生きることが目的であるので、不向きどころか無謀である。
リモーワーク(できればフルリモート)ができる会社に転職する必要があるのだ。もしくは、フリーランスでもいいのだけれど、まぁその選択肢はほぼ無いといってよい。
②断捨離
1人暮らしを始めて、家具家電類をすべて買い揃えてしまった。しまった、という言い方はおかしいが、アドレスホッパーには全部不要なものだ。
その他、衣類、生活雑貨、趣味のもの、、アドレスホッパーとして生きるには邪魔なものがたくさんある。
捨てるのは簡単だが、なかなかそうもいかないのが人間の心だ。残念なことに(?)、家具家電類は特に、かなりこだわって自分好みのものを揃えてしまったし、まだ1年くらいしか使ってないのになぁという気持ちになってくる。
ここは心を鬼にして、手放す覚悟を決めるしかない。まずは小さいものから、徐々に物を減らしていくことにする。
③初期費用
実際始めてみないとどれほどお金がかかるかわからないが、だからこそある程度のお金は準備しておきたいと思う。
きちんとしたホテルで暮らすのか、ゲストハウスやホステルみたいな値段抑えめのところで暮らすのかによっても変わってくるし、移動はどれくらいするのかで移動費も全然変わってくる。
せっかくアドレスホッパーになるなら、やりたいことは我慢したくないし、充実した生活を送るためにも一文無しから始めるのは避けたい。
歩み出したばかり
これだけアドレスホッパーになりたいと言っていて、実は結構目処立ってるんでしょ、と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、本当にびっくりするくらい何もできていない。
歩き始めたばかりなのだ。途中で心折れて諦める道だって余裕であり得る。
だからこそ、これからわたしがどうアドレスホッパーへの道を歩むのか、ワクワクしている自分がいる。とても他人事だ。でもそれで良い。一生懸命になりすぎて達成できなかったとき落ち込むより、これくらいの緩さのほうが余裕があって楽しい。
今後の自分に幸あれ。
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