もう厚塗りはいらない?
先日「もうレシピ本はいらない」という本を読みました。
若い頃から調理道具・調味料マニアで、有名レストランにも行きまくり、華やかな食生活を楽しんできた著者の稲垣えみ子さんは、50歳をすぎてから「お米をいかに美味しく食べるか」にこだわりぬいて「美味しすぎるおかずは必要ない」という境地にいたり、シンプルな食生活を送っていらっしゃるとのこと。一言でいうと「食の断捨離」についてのエッセイです。( 本のリンク→ https://amzn.to/2xy7wvW)
この本を読んで、自分の描きたいイラストも、最近はシンプルなものになってきているのではないかと思いました。もともとひと昔前にはやった「断捨離」という考え方が自分にあっているというのもあります。
もちろんシンプルなイラストは奥がふかく、簡単ということではまったくありません。情報が少なくなるほどなかみが問われるからです。
例として長場雄さんのイラストを見れば一発でそれがわかると思います。
(Pinterest #長場雄 https://bit.ly/2sA4guh)
前回のnoteに書いた「体力も精神力もない」ことにも関係していますが、描き方の工程を整理したり、ツールのショートカットを見直したりして「描く時間」はみじかめにしたい。
そのかわりモチーフ選びやイラストにこめる物語などについて考える時間をふやしたいなあと最近は思っています。