【暮らしを旅する日記】 デンマーク編 ep. 4
昨年の春と夏、Couch Surfing というサービスを利用して、様々な人々の生活を覗きながら旅をしました。その日記を少しずつ、残そうかなと思います。
📍Esbjerg, Denmark
12 Apr. 2022
その夜から、ひどく体調を崩してしまい、5日ほど寝込んだ。彼女が家を空けるため次の日には出発する予定だったが、「良くなるまで好きなだけ寝てていいよ。モルモットたちのお世話をお願い。」と、留守の間も私を寝かせてくれた。寝ても覚めても気分が悪く、カーテンの奥に明るくなったり暗くなったりする光を感じながら、ただじーっと過ごすしかなかった。
数日して、彼女は一緒にヒッチハイクで旅したという友人と帰ってきた。ロンドンでの仕事を辞め、ポーランドの実家を拠点に世界中をヒッチハイクとカウチサーフィンで回っているという。「旅をするのに大したお金はいらないんだ」彼は言う。3人で遅くまで話をした。翌朝、ようやく回復した私は、彼女にお礼を言い、近くにあるFanø島という小さな島へ行ってみることにした。
フェリーで15分弱、通勤する人や暮らす人は自転車も載せるようだ。泊めてくれた彼女が余っているからと手渡してくれたチケットを握りしめ、乗り込む。島はとても静かで、どこまでも続くかのように見える原っぱの間にはぽつりぽつりと家が建つ。遠くには水車が並んでいた。
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