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靴を買ったら人生に木漏れ日が差した

自問自答ファッション、バッグに引き続き靴編です。ほぼ同時に靴とバッグが決まり、先日靴も受け取ってきたので記録として残そうと思います。

レースアップシューズをアップデート

私は10年ほどウイングチップのレースアップをTPOによって履いているのですが、これが10年履いても足が痛い。
ギリギリ1日履けるけど、帰宅後は足が真っ赤で痛くてたまりませんでした。そして歩く時にコッコッコッ!!と威嚇音のような足音が鳴ります😂
自問自答ファッションに出会い、バッグと同じ様にこの靴もアップデートしようと思いました。

靴には難儀していた

私は母親譲りのうっす〜い皮膚のため、家出て10歩で流血!💁‍♀️が常でした。
今までパンプスも沢山買いましたが、20代後半の時にもう疲れたな…と全て処分し、スニーカー生活にしました。
それに合わせて服装もカジュアルに揃えると、大分服選びが楽になりました。系統を揃えるって大切なんだなと実感した覚えがあります。

通勤用のニューバランス327
プライベートはコンバース
全ての服に合う凄い奴


噂のYour FIT365を受けてみる

自問自答ガールズ達の中でよく出てくるYourFIT365。調べると「百貨店で足の計測&お勧めの靴紹介サービス」とのこと。
何それ楽しそう!ついでにシンデレラシューズを教えてくれ!と早速予約してみました。(無料なのすごい)(自問自答にあるまじき他力本願)
自分がツイートした日にあきやさんもレポしてらっしゃったので、詳しくはそちらを!

幅広、甲高、25cmとして生きてきた私…計測の結果は「幅狭、甲高、24cm」。甲高しか合ってないやん!!!
1時間で10足程履きましたが、足にぴったりだった1足はデザインが刺さらず、その日は何も購入しませんでした。

シンデレラシューズを自力で探す旅

その後は気になった靴をひたすら試着しました。
フェラガモ、トッズ、マルジェラ、ツモリチサト、オデットエオディール、フィリップリム、コールハーン、ヴァレンティノ、パラブーツ、カチオ…ローファーやバレエシューズも試しました。
しかしどれも痛いor踵がカパカパする!
まるでゴールが見えない…と疲れました。(短期間で一気に履くからだよ)(40足くらいだったと思います)

そんな中、ムンプラさんとあきやさんのインスタライブを見ました。そう、忠臣蔵の回です。
ハイブランドやバッグを持っている人への偏見…自分のモヤモヤした部分を全てムンプラさんが言葉にされていました。また、靴とバッグの買い方と心持ちもとても参考になりました。

動画で出てきたムンプラさんの「10万円の靴」。(今は倍になってて気絶した😇)
ムンプラさんの話を聞いたし、記念に試着だけしてみよ〜♪と軽い気持ちで試着に行き、履いてみることにしました。すると…

我の足にジャストフィット!!?!🤦‍♀️

捨て寸が長めでコンバースの様にバランスが取れる。細身で爪先から甲までのラインがスマートで美しい。そして何よりピカピカの光沢がじわじわと身体に響いてきました。綺麗だ…!
バッグの時の様に、またもや思わぬ伏兵に翻弄される日々が始まりました。ファッションって人生の縮図みたいだなあ。

靴は自己評価

私は困りました。チャーチの靴は完全に予算オーバーです。バッグは30万円くらいまで覚悟していましたが靴はそこまで想定しておらず、頑張って予算8万円でどうにならないかと思っていました。
自分はとにかく自己肯定感が低過ぎて、ブラジルまで到達しそうな程の人間です。それがバッグと靴の予算の差に如実に表れていました。

なぜ自問自答ファッションに取り組んでるの?

・選択に疲れるので所有物を減らしたい
・年を取るとともに服選びをどうしたら良いか分からなくなってきた
・高価な服も買ってみたけど垢抜けない
当初はそんな悩みを解消したくてあきやさんの発信に興味を持ちました。

でもTwitterではこんな事を呟いていました。

低い自己肯定感をどうにかしたがっている…!

・ならば、足に合って気に入った靴の値段が予想より高くても、買えるお金をもっているなら買えば良いのでは?
・私は私の人生を傍観せず、自分の意思と力で歩んでみたいのでは?
・良い靴を履いている人が羨ましいなら、自分も履いてみれば良いのでは?
・この靴を履いている自分を想像したら、素敵だと思ったのでは?
・迷うポイントが金額=自分にそれだけの投資をする覚悟があるか、未来の自分を信じられるかということでは?

正直なところ、購入した後だから上記ような事を書けますが、実際は自問自答しては別のことを考え逃避…を繰り返す日々だったと思います。

なので実際は、ある日突然
「次の休みに買うか、買わないかだ!」
と自身を追い込んで決断しました。(良い子はマネしないでね)

最初に感じた違和感は消えない

表参道でも試着し、覚悟を決めた私は伊勢丹に向かいました。(表参道店は動物の巣穴みたいでちょっとワクワクします。)
最後にもう1回試着し、購入する意思を伝え「新しい物はありますか?」と聞いたところ(私の中で)事件は起こります。
「これが新品で、在庫もこの1つだけです…」

えっ???

今目の前にあるのは甲にガッツリ皺が入った靴です。今まで試着した靴は新品同様で履き皺がありませんでした。試着だけで皺が入ってしまいそうで、貧乏性とビビリの私は毎回そーっと歩いていましたが、店員さんはしっかり歩いて良いんですよと仰っていました。
これは誰かの足に沿った皺という事では…痛みの元になったらどうしよう…?!(そんな事はないそうです)というか一世一代の買い物だから綺麗な状態のが欲しい😭(本音)

想定外のことに内心大焦りしていると、前回担当してくださった店員さんが来てくださり(実は店長さんだった)
私の後にしっかり試着されたお客様がいらっしゃって…と説明してくれました。(しっかり試着するのは悪い事ではなく、当然のことです!)
1つ売れたらその内1つ入ってくる様で、梅田にも1足あるけど今電話が繋がらないから靴がどんな状態かは分からない。という感じでした。
どうする、どうする私!どうする家康!

最初に感じた違和感は消えることはない!
高い買い物なら尚更ずっと後悔する!

これは過去大枚叩いて買い物してきた教訓で、いつも言い出せず後悔していた私の悪いところでした。

ヒートテックの下に大汗をかきながら(伊勢丹はとても暖房が効いている)、この前表参道で試着した物は残っていないか聞くと、よく見たらデータ上1つあるとのこと。両方取り寄せてみて状態の良い方にしましょうかと心優しい提案を受けました😭
そしてテンパり過ぎた私はやらかします。取寄せ伝票の連絡先の電話番号を1桁間違えて書いたのです。
自分の電話番号間違えるやついる?いねぇよな!?(卍)

やあやあ我こそはチャーチを履く女なり

そんなこんなでドタバタしつつようやく取りに行くと、出てきたのはピカピカの靴でした😭ズミバゼンホントウニアリガトウゴザイマズ!!
一回払いを告げると、その心意気素晴らしいとお褒めいただき、大人になると滅多に褒められないのでウヘヘ…🤤となりましたが、私…多分そこまで年変わらないのでは…。言い出せないまま最後に顧客カードに生年月日を記入し、あぁ後で年齢を見てどう思われるだろうかとむず痒くなりました。30超えると皆年齢不詳。
クールで優しく分かりやすく、小ネタも沢山聞くことができて、心に残る素敵な接客でした。私もああなりたいものだ、それと遂に買ったぞという興奮でリアルに胸に手を当てお店を後にしました。

職人さんの手書きなので1足ずつ書体が違います。丸文字がかわいい☺️


コンセプトに合った行動をしてみる

翌日、この光沢が堪らないんだよ〜と感動しながら近所の初詣に履いていきました。
何だかいけそうだぞ?と調子に乗った私は、そのまま大好きな東京国立博物館へ演歌バッグと靴を履いて行きました。
そう、コンセプトに合わせた行動です!

久しぶりのトーハク、めちゃくちゃ楽しかったです。思わず美術品に「ね〜靴とバッグ新調したの!コンセプトを決めて!あっこれは自問自答ファッションと言ってね、あきやさんが…」と話しかけたくなりました。
危うく己のコンセプトが「空虚に語りかける変質者」になるところでした。

お正月は縁起物や干支にちなんだ展示があって楽しい


靴が私にもたらしたもの

ぴかぴかのこの靴がこれからの私の自己評価なんだ!と思うと少し明るい気持ちになりました。
歩く先に木漏れ日が差す情景が浮かび、踵は少し痛みましたが初日から沢山歩くことが出来てワクワクが止まりませんでした。

ここには書きませんでしたが、自分は生涯の悩みがあります。自問自答ファッションに出会い、目を背けていたその悩みと今向き合うことになっています。
向き合いながらも靴やバッグを探す内に、私は清廉潔白にはなれないけれど、せめて世界と接する自分の外側だけは清潔でありたい。だからコンセプトを忘れず、この靴に恥じぬように生きたいと思えるようになりました。
(因みにコンセプトの「清潔」はすぐ部屋が散らかる自分への戒めだったので、こんなところで繋がるとは思っていませんでした。)
自分の内面と対峙すると時には負けて崩れそうになる事もありますが、靴とバッグを見ると、それでも日々は続いていくのだからどうにかやっていこうという気持ちになることができます。それは人生に少しだけ差し込んだ光でした。

因みに靴とバッグが同じ金額という結果になったのも何だか…人生だなあ〜!と笑いました。

チャーチのコンセプト
「チャーチは数世紀にもわたる歴史を通じて、「伝統と革新」をたたえるブランド精神を忠実に守り続けています。(中略) ブランドの基本理念に忠実であり続けることで、伝統を確実に継承しながら、時代を読み解く鋭い感性と、将来を見据える力を得ることができるのです。」

https://www.church-footwear.com/jp/ja/explore/churchs-story.html


はぁ〜自問自答ファッションってすごいな〜!!
(おわり!)


革靴をおろした日の歩数じゃないんよ


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