夢の毎月配当生活を月2,300円から!その2
前回の記事はこちら。
まず初めに毎月配当を実現させるため、2864をポートフォリオに組み込みます。(ETFですので「配当」ではなく、正確には毎月「分配」なんですけね)
2864はREITのなかでも、日本を除くグローバル国の物流施設関連に
投資するETFです。
最大30銘柄で構成され、構成銘柄ウェイトの上限は20%とのことです。
組入銘柄の筆頭である「GOODMAN GROUP」と「PROLOGIS INC」は、
2024年2月29日時点の月次レポートにおいて2社とも構成比率20%を
上回っています。
そのため、年2回(1月、7月)の早くて2024年7月時点で2社ともリバランス
(組入銘柄の再構成)が行われる(つまり売られる)ことが予想されます。
2864は日本を除くグローバルと名乗っていながら、国別比率を見ますと
米国(57.28%)とオーストラリア(24.42%)の2国だけで実に80%を占めます。
両国とも国土面積が大変広い国々です。
意外にも国面積が極狭いシンガポール(7.39%)が第3位に位置しているのが
興味深いです。
4位と5位は僅差で英国(4.36%)、これまた意外なベルギー(4.25%)、6位に
カナダ(1.89%)と続きます(上位6カ国で99.59%の占有率)
※いずれも2024年2月29日時点の月次レポートより
2864は物流施設関連にフォーカスしたグローバルのセクターREITという珍しいアセット(資産)です。
これがなせるのもETFという枠組みならではです。
この時点で食指が動かない方はブラウザバックでお願いします。
先に挙げた2864はREITであり、コア資産にはなり得ません。
REITは動かざる資産、すなわち不動産ですが、私的にはミッドハイリスクかつミッドリターンというリスク・リターンの割に合わない資産と位置づけています。
ポートフォリオを考えるうえで、REITはどれだけ多く配分を割いても25%以内までというのが個人的な感覚です。
それでも大分多いくらいです。
では、REITはどのくらいの資産割合が適しているでしょうか。
投資機関の巨大鯨ともいえるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
では、REITをオルタナティブ資産として位置づけていることが分かります。
※GPIFの運用資産額は224兆7,025億円(2023年度第3四半期末現在)
GPIFは資産全体の5%を上限にオルタナティブ資産の運用を行うとあります。
よって、GPIFの資産別割合を個人投資のポートフォリオに反映させるとしたら、REITはどんなに多くとも最大5%までとさせるべきでしょう。
かなり少ないですね。
では、実のところGPIFはオルタナティブ資産をどれくらい運用しているかというと、2023年3月末時点でわずか1.38%(時価総額は2 兆8,345 億円)です。
そのうち、REITだけに限れば更に比率は下がります。
この部分だけ見ても、REITがコア資産ではなく、サテライト資産であることは明白です。
REITはセクター別に見ますと、物流施設、オフィス、賃貸住宅、商業施設と分かれます。
このうち物流施設(それも日本除くグローバル)にフォーカスしている2864は、単体では活かし辛いです。
よって2648は万人向けではなく、かなりコアでマニアックなETFです。
とはいえ、偶数月の隔月分配は魅力的ではあります。
次回の記事で、偶数月の隔月分配ETFを個々に紹介していきます。