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【GPT-4o/o1超え】GoogleのGeminiがChatGPTを抑えて世界1位のAIモデルに!!『Gemini-Exp-1114』を徹底解説。活用事例5選も紹介。

みなさん、こんにちは。
チャエンです!(自己紹介はこちら)

Googleがo1 previewやClaude 3.5を超えるAIモデル『Gemini-Exp-1114』を公開しました。ほぼ全ての指標でNo.1を獲得する実力です。実際に触ってみましたが、日本語の精度も高いです。

今回は、無料でGoogle AI Studioから使えるGemini-Exp-1114の概要や使い方、他LLMとの比較を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。


1.Gemini-Exp-1114の概要

2024年11月14日にリリースされたGemini-Exp-1114は、Google DeepMindが開発した最新の実験的AIモデルです。

通常の「Gemini-1.5-Pro」といったGoogleの命名規則とは異なり、ユニークな名前になっているため一部では、近く発表される可能性のある「Gemini 2」の基盤となるのではないかという憶測もあります。

▼Gemini 1.5Proに関する詳細はこちら

1-1 Gemini-Exp-1114の特徴

最大32,767トークンの長文脈処理が可能で、複雑な推論や長文解析を効率的に実行できます。
またマルチモーダル機能を備え、テキストや画像・音声・動画を統合的に処理する能力を持っています。Geminiの強みである、動画の処理能力が上がったのはとても嬉しいですよね。

しかし現段階でGoogleは、Gemini-Exp-1114のアーキテクチャやトレーニングデータ、具体的な応用例に関する詳細情報をまだ公開していません。続報が気になりますね。

1-2 Gemini-Exp-1114のベンチマーク

数学的問題や視覚的タスクにおいて優れた性能を示し、Chatbot Arena LLM Leaderboardでは総合1位を獲得しています。

https://lmarena.ai/?leaderboard=

95%信頼区間で1256~1297のスコア変動範囲しています。また分野別実績は以下の通りです。

  • 数学(Math): 1位

  • 難易度の高いプロンプト(Hard Prompts): 1位

  • 創造的文章生成(Creative Writing): 1位

  • 視覚タスク(Vision): 1位

言語別に見ると、英語以外は1位となっています。

1-3 具体的な活用シーン

Gemini-Exp-1114をビジネスシーンで活用できるシーンをいくつか紹介します。

①数学的問題の解決

  • 複雑な数式の解析: 非線形方程式や多変数関数の解析を行い、グラフや統計データに基づいて最適解を提案。

  • 証明の自動化: 幾何学や代数の証明問題を自動的に処理し、手順を可視化して教育現場で利用可能な資料を提供。

  • 数理モデルの構築支援: 科学研究や経済モデルで利用される数理シミュレーションの構築を補助し、シミュレーション結果を迅速に可視化。

2. 視覚情報の解析

  • 物体認識: 監視カメラの映像を解析し、不審物の特定やリアルタイムでの異常検知に利用。

  • シーン解析: 自然災害の映像から被害状況を解析し、救援活動の優先順位を決定するためのデータを提供。

  • 画像キャプション生成: 写真共有アプリや広告業界で使用する画像に対し、視覚的な要素を言語で説明するキャプションを生成。

3. 教育分野での活用

  • 詳細な解答生成: 生徒が提出した数学や物理の問題に対し、詳細な解答とその理由を解説付きで提示。

  • 学習教材の自動生成: カリキュラムに合わせて練習問題や模擬試験を作成し、学習進捗に応じた難易度調整が可能。

  • 個別指導のサポート: 生徒の解答データを分析し、弱点を特定して補強するための具体的な学習プランを提案。

4. クリエイティブ産業での応用

  • デザインのアイデア提案: グラフィックデザインや建築の初期案を生成し、デザイナーが効率的にアイデアを選定できる環境を提供。

  • コンテンツの自動生成: 小説のプロットやマーケティングキャンペーンのキャッチコピーを自動生成し、クリエイティブ作業を効率化。

  • ブレインストーミング支援: 会議やプロジェクトの初期段階で、テーマに沿ったインスピレーションを提案し、発想を広げる。

5. 技術分野での支援

  • プログラムコードの自動生成: ソフトウェア開発で必要なコードを、仕様に基づいて自動的に生成し、エラーの少ないプロトタイプを提供。

  • デバッグ支援: プログラムのバグを検出し、修正箇所を提案するだけでなく、エラーの背景や改善方法を説明。

  • 技術文書の作成支援: ソフトウェアのマニュアルや技術仕様書を、簡潔かつ理解しやすい形で自動生成する。

2.Gemini-Exp-1114の使い方

2-1 Google AI Studioとは

Googleが提供するブラウザベースの統合開発環境(IDE)であり、最新のAIモデルであるGemini 1.5 Flashや1.5 Proなどのモデルを無料で利用することができます。


また、Gemini 1.5 Flashや1.5 ProではGoogle検索を用いた生成結果も確認することができます。(現段階ではGemini-Exp-1114では利用できなさそうです)

2-2 Gemini-Exp-1114の使い方

①Google AI Studioにログイン
Google cromeを使って以下のURLにアクセスします。
https://aistudio.google.com/app/prompts/new_chat

New promptを選択し、下の規約に同意しましょう。


その後すぐに使用することができます。

右側のmodelから様々なモデルを選択することができます。下にスクロールをすると、最新モデルGemini-Exp-1114も選ぶことができます。

3.他LLMとの比較

同じプロンプトで、GPT-4o・o1-Preview・Claude 3.5 sonnet・Gemini 1.5 Pro・Gemini-Exp-1114の精度比較をしていきます。

一体どのモデルを使うべきか?ここから下を読めば分かります。
また、活用事例5選も解説しております。

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