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【圧倒的な人間感】ChatGPT最新モデル「GPT-4.5」が公開。《使い方、性能、他LLMと比較、活用事例7選を徹底解説》

はじめに

2023年の後半から2024年にかけて、生成系AIの分野では目覚ましい進化が続いてきました。その中心にあるのが、OpenAIが展開するChatGPTシリーズです。そして、その最新版としてリリースされたのが「GPT-4.5」。本ノートでは、これまでのGPT-4との違いや新機能・性能の評価、実際に触ってみた所感をまとめながら、いま世界で注目を集めているGPT-4.5の全貌に迫ります。

動画でも解説しているので是非🔥


本記事では、以下のことがわかります。

  • GPT-4.5の概要と主要なアップデート内容

  • 処理速度・自然な会話能力の向上具合

  • 実際に触れてみたユーザーや企業の反応

  • 使い方・料金設定(API / ChatGPT本体)

  • 他のLLM(Claude 3.7やGPT-4.0など)との比較

  • 具体的な活用事例7選

  • 今回のアップデートから見えるAIの未来像

さらに本文中盤からは、有料パートとして「実践的プロンプト活用術」や「他LLMとの細かな比較データ」「使いこなしのためのヒント集」などを用意しています。ここまでで得られる情報だけでも十分にGPT-4.5を理解する助けになりますが、有料パートに進んでいただくと、さらに詳しい導入のノウハウやアドバンテージ、今後の活用可能性について深く学べます。



1. GPT-4.5の概要

1.1 GPT-4.5 とは?

GPT-4.5は、OpenAIの GPT シリーズの最新版であり、名称が示す通り「GPT-4」の改良版として位置づけられています。2023年のGPT-4登場から約半年~数か月単位で開発が進み、2025年2月時点でプロプラン(ChatGPT Pro、月額3万円相当)ユーザーに対して先行公開されました。

主な特徴

  • 処理速度の向上
    GPT-4よりもレスポンス速度が大幅に改善されており、対話のテンポがスムーズです。特に大量のトークンを一度に処理するようなやりとりでも、GPT-4に比べ待ち時間が短縮されている印象があります。

  • 自然な会話能力
    文脈理解力がさらに強化され、よく言われる「感情知能(EQ)」が向上したとされています。ユーザーの意図や感情をくみ取り、より“人間らしい”受け答えが期待できます。

  • 高度なタスク対応
    文章の要約、翻訳、コード生成など、多様なタスク処理にも対応。特に論文要約や文章のリライトなど、「文系作業」の効率化に寄与するという評価が多くみられます。

  • ハルシネーション(誤情報)の削減
    GPT-4.5では、GPT-4に比べてより厳密な事実関係の整合性を保ちやすいよう改良が施されています。実際はまだ問題点もあるものの、回答の信頼度が少しずつ向上しているというレポートが上がっています。


  • OpenAI公式からのニュースリリースはまだ大々的には行われていないようですが、CursorやWindsurfなどの企業が**「GPT-4.5を自社のAPIに実装」**したことを公表し、Twitter(X)でも動作検証の結果が多数報告されています。


  • 一部のユーザーによると、**数学的・プログラミング的なタスク(いわゆるコーディング問題)**では、必ずしもGPT-4から大幅なブレイクスルーがあったわけではないとの声もあります。

1.2 市場の反応

  • 高速レスポンスと自然な会話への評価
    人間味あふれる回答を返すという点が大きく取り上げられています。特に英語圏では「GPT-4.5と会話すると、まるでよく訓練されたカウンセラーやアシスタントのようだ」と絶賛するユーザーもいます。

  • 数学やコーディングの精度面では評価が分かれる
    「Claude 3.7 Sonnet」や「GPT-4.0」との比較において、数学的な問題への回答が曖昧になったり、まだ一部のバグが残るケースも報告されています。ただし、これはGPT-4.0から大きく劣化したというわけではなく、得意・不得意がより明確になったという見方もあります。

  • APIコストが従来の約30倍という衝撃
    GPT-4.5がAPIを利用して外部サービスに組み込まれる際の料金設定が非常に高額であることが、大きな話題になっています。ChatGPT Proの月額が約3万円であることも含め、個人・中小企業が積極的に導入しづらい面があるかもしれません。


2. GPT-4.5の性能

2.1 テスト指標と比較

すでに公開されているいくつかの指標を振り返ると、GPT-4.5は以下のようにまとめられています。ここではGPT-4.5と「GPT-4.0(GPT-4oと表記)」、「Claude 3.7」、および「o1 Pro」など他モデルとの比較が見られますが、まずはGPT-4.5とGPT-4oの比較テーブルを引用してみます。


項目 GPT-4.5 GPT-4o 比較 GPQA(科学) 71.4% 53.6% GPT-4.5 の方が優秀 AIME ‘24(数学) 36.7% 9.3% GPT-4.5 の方が圧倒的に優秀 MMLU(多言語) 85.1% 81.5% GPT-4.5 の方が優秀 MMMU(マルチモーダル) 74.4% 69.1% GPT-4.5 の方が優秀 SWE-Lancer Diamond(コーディング) 32.6% 23.3% GPT-4.5 の方が優秀 SWE-Lancer Diamond(収益性) $186,125 $138,750 GPT-4.5 の方が高収益 SWE-Bench Verified(コーディング) 38.0% 30.7% GPT-4.5 の方が優秀

総じて数値上は確実にGPT-4.0を上回るパフォーマンスを示していますが、すでに他のモデル(Claudeやo1 Proなど)も大きく進化しているため、一概に「GPT-4.5が最強」というわけではなくなっています。

2.2 一部ユーザーの声

  • 数学やプログラミング問題の精度は「そこそこ」
    「劇的に向上したというよりは安定感が少し増した程度」という意見も。難度の高い競技プログラミング問題や高度なアルゴリズム設計では、まだ誤答や途中での思考エラーが見られるケースがあるようです。

  • 文系的タスクや発想支援では高評価
    ブレスト、アイデア創出、文書リライトなど“クリエイティブ系”の用途では「人間らしい文脈理解力」を高く評価する声が目立ちます。

  • 医療画像診断などマルチモーダル分野への期待
    従来よりさらに画像解析能力が強化されており、超音波画像などを入力して初期診断のヒントを得る事例も見られました。ただしこれはGPT-4.5の特性というより、OpenAIが進める「Vision機能」の進化の一端とも言われます。


3. GPT-4.5 の使い方

3.1 ChatGPT(Pro プラン)での利用

現時点(2025年2月末)の公式アナウンスでは、**ChatGPT Pro(約3万円/月)**のユーザーがモデル切り替え画面から「GPT-4.5」を選択すると利用可能になります。

  • Plusユーザー(約2,000~3,000円/月)には来週以降、順次展開予定とされています。

  • 無料プランやPlusプランでの速やかな公開を待っているユーザーも多いですが、GPUリソース不足により遅れる可能性もあるようです。

3.2 API での利用と費用

  • なんと値段が GPT-4.0 の約30倍
    コンテキスト長が12.8万トークンに拡張されている一方で、APIの料金は非常に高額です。

    • $75.00 / 100万トークン(入力用)

    • $150.00 / 100万トークン(出力用)

これはGPT-4.0と比較すると桁違いに高価であり、個人開発者や中小企業が試しに使うにはハードルが高い価格帯となっています。
GPU不足や大規模パラメータへの投資負荷が高騰している現状を反映しているのではないか、と市場では推測されています。



3.3 “高コストでも使う価値があるか”問題

多くのユーザーが懸念しているのが「そもそもコストに見合う効果が得られるのか?」という点です。より自然な会話文系タスクに強い特性はあるものの、爆発的な数値向上は見られないため、一部では「Claudeやo1 Proで十分ではないか?」という声も上がっています。
しかし、企業や特定の専門家(例えばメンタルヘルス業界やコールセンター支援など、対人コミュニケーションでの説得力が重視される領域)では、GPT-4.5ならではの柔軟さが評価されつつあります。


4. 他LLMとの比較

4.1 GPT-4.5、GPT-4o、Claude 3.7、o1 Pro などの比較軸

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